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精神科についての記録

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精神科医療について、通院記録なんか書いてます。
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#精神科

閉鎖病棟体験記1-1

閉鎖病棟体験記1-1



■閉鎖病棟体験記序章まず初めに閉鎖病棟には中々入る機会がないものであり、入っている人は相応の理由がある人である。

私が入った中で知り合った人は以下のような人達であった。

・統合失調症により暴力をふるってしまった。
・摂食障害の悪化
・双極による躁状態の悪化
・自閉症、認知症の悪化でどうにもならない
・うつ病、適応障害
・アルコール依存症
・統合失調症による妄想の悪化
・自殺企図

だいたい

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誤診により廃人になり帰郷

誤診により廃人になり帰郷

■就職できないことへの焦りリスパダールを飲み始めて二週間が経った頃、私は母親と1Kのアパートで生活していた。

なんとか身体を起こし、入浴、食事といったことをし大学に赴いて就職、卒業制作に関することをしていたのだ。

この頃服はボロボロのジャージを着ていた。

何故かと言うと自分みたいな人間がおしゃれをしたら駄目だという観念に囚われていたせいだ。

さらに、就職出来なければ死ぬしかないという焦り、

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精神科でのインスタント診療

精神科でのインスタント診療

■親しい医師との別れ大学3年の秋頃だった。

懇意に相談に乗ってもらっていた医学博士の先生が体調を崩して学生相談、また診察が出来なくなったとの悲報を受け取った。

その後通っていた診療所の院長が診察を担当するのだが…

この院長なる方がいわゆるインスタント診療で

「薬聞いてますか?」
「寝れてますか?」
「じゃあ薬だしますね」

これで終了という酷い診察だった。

カウンセラーの女性も感じが悪く

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3分で統合失調症という診断に戦慄

3分で統合失調症という診断に戦慄

■院長によるインスタント診察に依存診療が院長に代わり適当な診察が続いていった。

この院長はこれからM医師と呼ぶ

私は相変わらず病院に行ったり行かなかったりしていた。

また、大学四年ということもあり就職活動、卒業制作というものに追われ少し参っていた時期でもあり、薬を飲んで寝るということや、精神科で診察を受けるということが自分の中でのセーフティロックのようなものになっていた。

今思い返してもこ

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リスパダールで廃人に

リスパダールで廃人に

■実家にSOS私はリスパダールを飲み始め自分で何も判断ができなくなり、実家に泣きながら電話をして母親に来てもらうことにした。

母に統合失調症と診断されたことを伝えたのだが母もこの病気についてあまり知らなかった。

私は卒業制作の展示準備のため原付に乗りなんとか大学に通っていた。

まだ人と話すことは可能で懇意にしてもらっていた教授とランチをしたり、学友と何気ない会話くらいはできていた。

また最

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初めて精神科から赤紙が来た日

初めて精神科から赤紙が来た日

■クリニックに通う理由大学に入った当時、自分はリーブ21というところのローンが70万くらいありずっとどんよりした生活を送っていた。

なんでローンを抱えたかというのは、簡単に言えば心の隙間を突かれたというにつきる。ローンを組んだのが受験三カ月くらい前だったしノイローゼ気味だったのか。

話を戻すと、大学に不安定な状態で行っていたもんだから学生相談室という所に通っていてそこで精神科医師の方によく相談

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精神科に通う日々

精神科に通う日々

■クリニックはお金がかかる学生の身でありながらクリニックに通うというのはとても大変だ。

クリニックのある日は4限、5限が終わったあとにすぐに大学を出なければいけない。

もちろんその日はサークルも休まないといけないし、バイトも思うように入れられないのだ。

そしてお金がいるだいたい一回の診察は五分とかで終わるのだが薬代金と合わせて5000円近くかかっていた。

二週間に一度通う感じだったが、月に

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