見出し画像

愛犬と一緒に出勤するようになって一ヶ月が経った

はじめまして。保護犬猫とのマッチングサイト OMUSUBIを運営するPETOKOTOのUI/UXデザイナーをしています、小野(@satomono_)です。

わたしは、2010年に札幌でグラフィックデザイナーとして働き始め、2012年に東京に上京しWebデザイナーに。

その後、大手IT企業でUI/UXデザイナーとして働き、今年の5月からペットテックのベンチャーであるシロップに入社し、現在は愛犬の「おこげ」と一緒に出社する日々を送っています。

入社して一ヶ月が経ち、新しい生活にも慣れてきたので、今の気持ちを忘れないうちに綴っておこうと思い、noteに書くことにしました。

画像1

※話が長くなりそうなので、間に愛犬の写真を挟んでいきます。



あと35年、デザイナーとして生きなきゃいけない

去年、理由あって家を買ったのですが、その時に私の名義で35年ローンを組みました。

いざローンを組むぞ!というときに、新しい生活が始まるというワクワクと同時に、「あ、あと35年デザイナーとして生きなきゃいけないんだ」という不安が、ブワッと湧いてきました。

なんとなく漠然と、将来のことを考えてはいたものの、35年という具体的な数字が出てきたときに、急に現実味が湧いてきて、このままで35年も本当に働けるかな...と。

その日から「自分が死ぬまでデザイナーとして生きるためには、どんな生き方をするべきか」と考えるようになりました。

20歳からデザイナーとして制作会社で働きはじめ、とにかくスキルアップしたいと足掻いていた20代が終わりを迎え、まもなく30歳を迎えるわたしは、1つの答えにたどり着きました。

それは、この培ってきたスキルを使って、デザイナーとしての自分だけではなく、"自分という人間を作ってくれたものが抱える課題を解決したい"というものでした。

自分はどうやって今の性格や価値観の人間になったんだろう。どんなものに影響されて、今の自分があるんだろう。と考えているうちに、段々わたしに関わってくれたもの達に感謝するようになって、気づいたらこの答えにたどり着いていました。。。

じゃあ、「自分を作ってくれたものってなんだろう。」と考えたときに、浮かんできたものの一つがペットでした。

画像2


いつも犬がそばにいた幼少期

私が生まれたとき、シロというメスの雑種犬を飼っていました。おそらくどこかで捨てられたのか、やせ細った状態で家にフラフラとやってきたらしく、そのまま家で飼うことに。私が小学生のころに14歳で子宮ガンで亡くなるまで、家族の一員としてして過ごしました。

その後、わたしの我がままで、ペットショップでダンボールに入れられ1万円で叩き売りをされていたオスの雑種犬を迎え、チャロと名付けて一緒に暮らし始めました。

チャロはおじいちゃんに一番懐いていて、毎日のお散歩もご飯も、何をするのもおじいちゃんと一緒でした。

毛が長く、ゴールデンの血が入ってるチャロはみるみる内に大きくなり、近所の人からは「おじいちゃん、ライオンと散歩しているみたいだね」言われるまでに。

そのチャロも4年前、17歳でこの世を去りました。

画像3


そして我が家にやってきた愛犬のおこげ

理由あって家を買ったと言いましたが、その理由とは、「ペット」が飼いたいというものでした。

チャロが亡くなってから、いつか犬を飼いたいと思っていたのですが、東京のペット可の物件は少なく、あったとしても駅から遠かったり、築年数がたっていたりと、条件の悪いものばかりでした。

仮に引っ越して犬を飼っても、また次の引っ越しで同じような悩みをかかえるなら、いっそ買ってしまった方がいいのではないかと思い、冒頭の話に戻ります。

そうしてやってきた犬が、今一緒に会社に出勤しているコーギーの「おこげ」です。

画像4

※幼少期のおこげ(セイキン似)


はじめて"犬の責任者"に

今まで飼ってきた犬と一番違うこと。それは、私が飼い犬の責任者になったことでした。

実家で飼っていたときは、おじいちゃんが犬の全ての面倒を見ていて、わたしはたまに一緒に散歩に行ったり、遊んだりと、責任が伴わない範囲で犬と接していて、本当の意味での飼い主では無かったと、おこげを飼って初めてそのことに気づきました。

自分が、飼い犬の全ての責任を持つということは、その子の一生を背負うことだと。幸せな一生を送るのも、不幸な一生を送るのも、自分次第なのだと。わかっていたつもりでも、実際にその状況になるまで、自分の認識が甘かったことに気づきました。


共働きで犬を飼うこと

我が家はデザイナーの私と、イラストレーターの夫の二人暮らし。日中はそれぞれ会社に行っているので、平日おこげは一人で家にいました。

画像5

おこげはあまり吠えるタイプではないので、一人で静かにお留守番をしてくれているのですが、私が帰るとものすごく喜ぶんです。寂しかったと言わんばかりに。

段々と、本当は人と一緒にいるのが大好きなおこげに、一生の大半を一人で過ごさせてしまっていいのかと思うようになりました。

彼にとって、もっと幸せな一生があるのではないかと。

私が働きながらも一緒にいれて、短い一生の中でもたくさんの出会いと経験をさせてあげることはできないかと考えるようになりました。


"人が動物と共に生きる社会をつくる"会社との出会い

そんなことをモヤモヤと考えている中、求人情報の中に、「人が動物と共に生きる社会をつくる」をミッションに掲げている会社が目に止まりました。それが、わたしが今、在籍しているシロップです。

応募してみようと思った何よりの理由は、事業内容や、働き方だけではなく、ミッションに共感したことでした。

私たちが犬や猫と暮らす社会では、殺処分という大きな課題があります。 私たちはその課題の一つの原因を、犬や猫が「消耗品」として考えられてきたことだと考えています。 私たちは、犬や猫のことを「家族=ヒトのパートナー」として考え、好きな人も、苦手な人も認め合い、支え合う社会をつくります。 これが私たちシロップの存在意義です。

社員全員が犬や猫の飼い主で、オフィスにペットと一緒に出勤することが可能ということもあり、すぐに応募することに決めました。

その後、面接からの副業を経て、正社員として5月から働きはじめました。

画像6


ペットフレンドリーなオフィスで働き始めて

そして今、おこげと一緒に働きはじめて一ヶ月が経ちました。

おこげは、私のデスクの足元で寝てたりおもちゃで遊びながら仕事を見守ってくれています。

画像7

たまにフリーの時間を作って親友のコルクと一緒に遊んだり、一人でお家にいたときよりも生き生きしてるように見えます。

画像8

シロップはリフォームを経て「日本一ペットフレンドリーなオフィス」になりましたが、私が入社後一番驚いたのは、オフィスというハード面だけではなく、働く人のマインドが何よりペットフレンドリーな会社ということです。

犬や猫を可愛がるだけではなく、ダメなものはダメと注意をし合い、犬や飼い主にとってより生きやすい環境をみんなで作る意識が自然と出来上がっている。これは、ミッションに共感した人が集まらないとできない環境だと改めて感じました。


"人が動物と共に生きる社会をつくる"。ための課題をなくす

こうして私は日本一ペットフレンドリーな会社の一員として働き始めましたが、「人が動物と共に生きる社会をつくる」ためには課題はまだまだ山積みです。

私たちが行なっている保護犬猫のマッチングサービスのOMUSUBIもその一つです。飼育放棄やペットショップの流通に漏れるなど、様々な理由で命を奪われる動物が1日に約120匹いると言われています。

1匹でも多くの犬や猫が飼い主さんと出会い幸せな一生を過ごせるよう、わたしが持てるスキルを使って日々がんばっていこうと思います。

画像9

長くなっちゃったけど、今の気持ちをまとめてすっきりした

犬猫と飼い主さんの笑顔が増える社会を作れるように、おこげと一緒にがんばろう!


[2020.05.27 追記]

会社の人とペットのお迎えをテーマに座談会を開きました。お時間ある方はこちらも是非!


この記事が参加している募集

我が家のペット自慢

お読みいただきありがとうございました!サポートいただけましたら、おこげのおやつ代に当てさせていただきます。