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キャサリン妃とRHS チェルシーフラワーショー


花とガーデンの祭典、王立園芸協会(RHS)主催のチェルシーフラワーショー。2024年度は、5月21日から25日まで開催されます。100年以上の歴史をもつ、英国最古の世界的な園芸の祭典で、英国王室の皆様も初日に参加されたり、過去には、チャールズ国王やキャサリン妃も出展し特に人気が高まったと言われています。そして、会場となるロンドンのスローンスクエア駅近くにある、チェルシー王立病院・ロイアルホスピタルは1692年にチャールズ2世が設立した退役軍人のための病院兼養老施設で、現在も赤い軍服姿の老兵達がここで暮らしています。皆とっても社交的で、チェルシーフラワーショーでは、話しかけてくださったり、気さくに写真を一緒に撮ってくださったり、皆の笑顔を引き出してくれます。
今回は、2024年5月に開催されるチェルシーフラワーショーで見逃せないガーデンを二箇所、そして、2023年に注目を集めたショーガーデンをご紹介いたします。


2024年のチェルシーフラワーショーは、より持続可能なガーデンに


今年のチェルシーフラワーショーは、これまでで最も持続可能なガーデン作りに力を入れています。各ガーデンには移転計画と持続可能性計算もなされるそうです。

WaterAid Garden

WaterAid/ Tom Massey

私が、注目しているガーデンの一つは、ウォーターエイドガーデン。トム・マッシーと建築家のジェ・アーンが持続可能な水管理と環境の回復力を象徴する庭園を作ります。庭園はイギリスの南西部の風景に設定されていて、持続可能な水管理の可能性に焦点を当てたデザインで、生物多様性も促進されるそう。
雨水の流出が減少し、地下水の再充電が促進されるような雨水収集システムもあり、貯蔵された水はフィルタリングされ、飲用または灌漑用の水として使用できるそう。これは、必要なコミュニティに持続可能な水ソリューションを提供するためのウォーターエイドの世界的な取り組みも体現しています。庭の植物には、気候変動への耐久性があり、生物多様性にも貢献するアルヌス・グルティノサ「ピラミダリス」などが選ばれています。様々な降雨パターンに対処できるガーデン、その仕組みは注目を集めそうです。

National Autistic Society Garden

The National Autistic Society Garden, by illustrator Kate Slater

国立自閉症協会(National Autistic Society)は、自閉症とマスキング(社会的状況に合わせて自分を調整する行為)をテーマにしたガーデンを展示され、ショーの後は、スコットランドのCatrine Bankに移設されるそうです。ガーデンは、ガーデンデザイナー兼植物学者のソフィー・パーメンターとCSKアーキテクツのディレクター、ディド・ミルンによって制作されます。木材とコルクの「マスク」や壁を使って、自閉症の人々が生活の場面でマスキングをどのように経験するかを表現されるそう。

マスキングは、自閉症の特徴を意識的または無意識のうちに隠し、より受け入れられやすくなるために適合しようとする自閉症の人々の行動を説明しています。マスキングには、さまざまな種類の行動が含まれます。古典的なものでは、他人の期待に応えるために、たとえ自分がそれを非常に不快に思っていても、他人と話すときに無理に目を合わせようとすることなど。しかし、自閉症の人が自分の特性を常に隠さなければならないように感じるとき、それは代償を伴います。成人では高いレベルのマスキングは、うつ病や不安、社会不安の両方に関係しています。また、燃え尽き症候群や疲労困憊、自己感覚の喪失との関連も指摘されていますし、マスキングの程度が高いほど、自殺願望や自殺の考えが高いという予測が出ています。そういう特性があることを多くの人が知っていれば、自閉症の人たちも生きるのがラクになります。
ガーデンには、さまざまなエリアがあって、外側から家族や友人のための大きなカバーされた空間、よりフォーマルな空間、そしてパートナーとの静かな会話ができたり1人で座るためのコーナー。庭の中心には守られた聖域があり、それは内なる心なのだそう。このプロジェクトには、自閉症の人々や自閉症の家族や友人を持つ人々を含むチームが協力しているそうで、ガーデン作りに関わった人からお話を伺ってみたいなと思いました。

以上は一例ですが、2024年のチェルシーフラワーショーは単に美しいだけではなく、持続可能性や、多様な人たちを理解するきっかけになるようなガーデン作りをされていることにも注目しています。

チェルシーフラワーショーとは

チェルシーフラワーショーは、ロンドンで毎年開催される世界最大級の園芸ショーの一つで、チェルシー地区のロイヤル・ホスピタル・チェルシーで行われます。このフラワーショーは、イギリスの園芸ファンが楽しみにしているイベントで、社交の場でもあります。
1913年に初開催され、第一次世界大戦と第二次世界大戦中、コロナでロックダウンしていた年を除いて、ほぼ毎年開催されています。当初は小規模なイベントから始まりましたが、年々その規模と人気を増していき、今日では園芸の最先端を見れるイベントとして世界中から注目を集めるようになりました。

全英、そして海外からも、ガーデンデザイナー、フローリスト、施工会社、種苗会社、園芸物資会社と、園芸に携わるトップランナーたちが集います。また一般の人が最新の園芸トレンドや革新的なガーデンデザインを見たり、美しい花や植物、風景を楽しむための場となっています。そして、毎年プレビューの日には、英国王室の人や、セレブリティーも集い、夜はガラディナーが行われたりと、華やかな社交の場となっています。

キャサリン妃と地元の子供達。松田さと子撮影

チェルシーフラワーショーの4つの見どころ

・ショーガーデン:ショーガーデン:世界トップクラスのガーデンデザイナーが、ロンドンの邸宅のバックヤードのサイズの展示ガーデンを設計、製作されます。昨年から続く慈善プロジェクト〈プロジェクト・ギビング・バック〉のおかげで、ここ数年多くの慈善団体がチェルシーへの参加を果たしています。

  • フローラル・マーキー: 世界中から集められた珍しい植物や新種の花が展示される巨大なテント。植物愛好家にとっては見逃せないスポットです。

  • アート&スカルプチャー: 庭園芸術や彫刻が展示され、庭の装飾やインスピレーションを提供します。

  • 教育展示: 園芸や環境に関する教育的な展示も多数あり、来場者が知識を深めることができます。

2023年に注目を集めたショーガーデン

2023年は、コロナ禍を経た後のテーマに相応しく、ガーデニングとウェルビーイング(心身の健康)との深いつながりに焦点を当てていました。

Horatio's Garden


Horatio's Gardenは、シャーロット・ハリスとヒューゴ・バグによってデザインされ、二人は2021年に続いてショーガーデン部門の金賞を受賞。今回は大賞に選ばれました。脊髄損傷から回復中の患者さんたちのニーズを満たすガーデンにアクセスしやすいデザインが特徴的でした。患者さんたちが自然との接触を通じて回復のプロセスが早くなることも目的とされています。

HORATIO CHAPPLE WAS KILLED AGED 17 IN A POLAR BEAR ATTACK DURING AN EXPEDITION TO THE NORWEGIAN ARCHIPELAGO SVALBARD IN 2011


ホレイショーズ・ガーデンは、英国各地にある脊髄損傷を治療する専門病院に、入院患者が過ごすための庭を作ろうと活動する慈善団体なのですが、17歳の医師を目指していた聡明な青年ホラティオ・チャップルによって最初に考えられました。
2011年、ソールズベリーにある脊髄損傷を治療する専門病院でボランティアをしていたホレイショーは、長期間、ベッドに寝たまま、もしくは、車いすに乗りずっと室内で過ごす患者さんが、もっと戸外に出て過ごせるようになるといいのではないかと考えます。
そして、ガーデンをつくることを発案。医師である両親に背中を押され、患者にアンケートを取るなどして、どんな庭がよいかという調査を始めました。しかし、ホレイショ―はスヴァールバル諸島で旅の途中、シロクマに襲われ亡くなってしまいます。

ホレイショ―の死を悼んだ家族や友人、地元の人々は、患者のためのガーデンをつくるという彼の願いを実現しようと慈善団体を設立し、資金集めを始めます。活動は広がりを見せ、その翌年、有名ガーデンデザイナー、クリーヴ・ウェストが設計した美しい庭が、見事に完成したのでした。その後、団体は英国内にある脊髄損傷治療を専門とする11の病院すべてに庭をつくることを目標に、活動を続けています。ホレイショーズ・ガーデンで求められるデザインの基本は「1年中美しい場所であること」。脊髄損傷の患者の中には、事故などによって突然の体の変化に直面した後、そのまま半年や1年にわたる長期入院を余儀なくされる人も多いのです。心を癒やす美しいガーデンは、患者が困難な時期を乗り越える心の支えとなり、また、ガーデンセラピーやアートセラピーなど、回復のためのアクティビティを行う場にも使われています。


RHS/NEIL HEPWORTH


お庭の中に入らせて頂きましたので、歩いてみると、ベッドに寝た状態でも、車椅子でも美しい花々の景色を楽しめるよう視線が低めに設定されています。


庭の奥には、ひとり静かな時を持てるガーデンルームもあり、そこにベッドのまま入って、屋根の丸い天窓から木々の緑を眺めることもできます。


印象的だったのは、静かに水が流れ落ちる水盤です。
シェフィールドは、特にナイフやフォークなどのカトラリーを作る産業でも知られていることにちなみ、水盤はカトラリーの型押しがされたユニークなタイルが並ぶデザインに。水盤の水は、車いすやベッドの上からも触れることができ、水音とともに、五感を刺激する仕組みになっているのです。チェルシーの展示ガーデンで、車いすのアクセスに配慮したユニバーサルデザインが注目を集めたため、これは、公共性の高い庭での新たな基準となりそうです。
どのような状態でもガーデンを楽しめて、庭の美しさに誘われて、それまでガーデニングやアートに縁のなかった人も、アクティビティに参加するようになる工夫が凝らされている素晴らしいガーデンだと感じました。この慈善団体は、2012年のソールズベリーを皮切りに、これまで英国各地にある6つの病院に、団体名と同じく〈ホレイショーズ・ガーデン〉と呼ばれる美しい庭の数々をつくっており、チェルシーで発表されたこの庭は8番目となるもの。イングランド中部の町、シェフィールドにある病院、プリンセス・ロイヤル・スピナル・インジャリーズ・センターにつくられる庭の中心部分として、移設されています。

Royal Entomological Society Garden

Royal Entomological Society Garden

また、トム・マッシーによるRoyal Entomological Society Gardenは、特に廃墟となった都市部の土地が昆虫生命にとっていかに重要か、生物多様性のテーマを探求しました。この庭は、生態系における昆虫の重要な役割と、見かけ上は荒れ地であっても昆虫たちに多様な生息地を与えているということを教えてくれました。

A Letter from a Million Years Past

Jihae Hwang in her garden A Letter from a Million Years Past, which evokes the ecology of Korea’s Jiri Mountains © Stephen Chung/Alamy

韓国人ガーデンデザイナー、ファン・ジへによる百万年の手紙(A Letter from a Million Years Past)という庭です。ガーデンデザイナー、環境芸術家のファンは、美術を学んだ後に、彫刻、インスタレーション、環境アートの分野で活動してきました。ガーデン製作もコンセプチュアル・アートの視点から取り組むのを好むそうで、彼女のガーデン作品には芸術性やメッセージ性が感じられます。2011年にチェルシーのアルチザン部門(小さい庭部門)初出場で金賞と部門の大賞を、2012年も金賞と会長賞を受賞しており、今回は11年ぶりのチェルシーへの挑戦でした。
今回は、1,000種以上の在来の薬用植物が生育する智異山地域のバランスの取れた生態系を紹介し、植物保全と生物多様性の重要性を表現。
いくつもの巨岩を組んで作られた山の景色は、韓国で最大の山岳型国立公園、智異山という約5,000種の野生の動植物が生息する、韓国の母なる山を表したそう。この庭は、智異山の東側に太古からある、薬草の自生地を表現しています。このプロジェクトは、韓国における再野生化の取り組みが、在来植物の絶滅を防ぐのにどのように役立ったかに焦点を当てていました。

植栽には、韓国に自生する、薬用、食用となる植物が選ばれています。昔からさまざまな薬として使われてきた植物ばかりで、中には環境の変化に敏感な、希少な高山植物もあります。山のふもとにあるのは、目を引く高さ5mの塔。山で採れる薬草を乾燥させるために伝統的に使われる吹き抜けの塔で、石や藁を混ぜた土を使って壁を作るという、昔ながらの手法で建てられており、総合的に、ファンは、古くから続く智異山の自然と人間の営みを表現しながら、心に響く美しい世界を作り上げていました。
智異山は過去の台風により大きな被害を受け、多くの植物が絶滅しそうになったり、消えてしまったりしましたが、10年にわたる復興プロジェクトによって、すべてがよみがえったとのこと。智異山自体に植物の種がしっかりと蓄えられていたために、リワイルディング(再野生化)が成功したと考えられています。

これらのガーデンの展示は、ガーデニングが健康とウェルビーイングを促進し、病気からの回復を支援し、生物多様性と環境の保全に貢献できる方法についてのヒントを訪れた人たちに提供していました。
2023年のRHSチェルシーフラワーショーは、ガーデニングの肯定的な影響の可能性を明確に示し、人々がより持続可能で包括的なガーデニングとランドスケープデザインに向けた行動を促されるような心に響くテーマであったと思います。

子どもたちのピクニックに加わったキャサリン妃

キャサリン妃と子どもたち 松田さと子撮影

プレビューの日の午後には、RHSチェルシー・チルドレンズ・ピクニックがありました。ロンドン市内の10の小学校に通う学童、計100人が展示ガーデンでのピクニックに招待されました。次世代を担う子どもたちがガーデニングを通じて自然に親しむ、そのきっかけとなることを願っての企画です。キャサリン妃はピンクのドレス姿で登場され、会場の子どもたちも大喜び。「プリンセスになって大変なことは?」という質問にも、「色々と大変なことはあるけれど、あなたたちのような子どもに会えることが嬉しいことよ」と答えられていました。場所を移動して昆虫のガーデンへ。

キャサリン妃と子ども、松田さと子撮影

それぞれのガーデンで、キャサリン妃は、子どもたちの様々な質問に丁寧に答えていましたが、おとなしそうな子に声をかけて、彼女の目線になって、お話しをする姿には優しさが溢れていました。

The Nurture Landscapes Garden

Garden designer Sarah Price at home in Wales. Picture by Daniel Lewis

2023年度に注目を集めたガーデンは、サラ・プライスが手掛けた庭です。柔らかな色合いのベアデッドアイリス(ジャーマンアイリス)を中心とした、抑えた色調のカラーパレットと、スペースに余白のある植栽。水彩画のように美しく、リラックスした雰囲気の癒しのガーデンでした。サラ・プライスが2023年のチェルシーフラワーショーで発表した「The Nurture Landscapes Garden」は、画家で植物学者のセドリック・モリスと彼のバントンエンドの庭にインスピレーションを受けて設計されました。この庭は、金メダルを受賞。廃材もうまく利用されていました。

美しい色合いのベアデッドアイリスが咲くガーデン


庭のモチーフとなっているのは、画家セドリック・モリス(1889-1982)の絵画と、彼がハドリーのバントンエンドで収集および育成した植物ベアデッドアイリスです。モリスは20世紀半ばに活躍した画家で、同様に、ベアデッドアイリスの優れた育種家、そして、海外に植物採集にも出向く熱心な園芸家としても知られていました。1940年、モリスはパートナーのレット=ヘインズとともにサフォーク州にある16世紀の田舎家ベントン・エンドに私設の美術学校を開き、そこにガーデンを作って、育てた草花をよく描きました。1940年代から50年代にかけて、彼は毎年1,000株ほどのベアデッドアイリスを育てて品種開発に励み、そして、最終的に〈ベントン〉の名が入ったアイリスの品種を90も生み出したそうです。


モリスの生み出したアイリスの詳細は、時の流れの中で長らく失われていましたが、2015年のチェルシーで、綿密な調査の結果特定された20種ほどが紹介されました。失われたアイリスの発掘調査を行ったのは、名園シシングハースト・カースルで2004年までヘッドガーデナーを務めたサラ・クック。シシングハーストの主、ヴィタ・サックヴィル=ウェストはモリスの友人で、シシングハーストの庭にはモリスの手で生み出された数々のアイリスが残されていました。サラ・クックはそれらに魅了され、各所の園芸資料に当たって品種の特定に尽くしたそうです。
画家の審美眼から生み出されたこれらのアイリスは、非常に美しい色と姿を持っています。デザイナーのサラ・プライスも、2015年のチェルシーでモリスのアイリスに魅了された一人で、今回のガーデンデザインのアイデアを長年温めていたそうです。

サラ・プライスは、2012年、ロンドン・オリンピック・パーク内のガーデンデザインに共同で携わったほか、ウェールズのホレイショーズ・ガーデンなど、公共の庭のデザイン経験も豊富なデザイナー。チェルシーでは、2012年、2018年にショーガーデン部門の金賞を受賞し、ガーデン・コラムニストとしても活躍しています。幼い頃から園芸に親しんでいましたが、大学では美術を学び、その後にガーデナー、そして、ガーデンデザイナーへの道に進みました。サラ・プライスは、自然環境や野生の景観への深い愛情と、美術の訓練を背景に持つ英国の庭園デザイナーです。美術の素養があるためか、彼女の植栽プランは絵画のよう。庭に余白があるため、一つひとつの植物がよく見え、その姿を楽しめるようになっています。プライスは今回、この庭のカラーパレットに、モリスの絵画に描かれていたようなくすんだピンクやイエロー、ブルーを取り入れました。花や葉の色、壁や鉢の色に、プラムやモーヴ、オリーブイエロー、クリーミーブラウンというニュアンスカラーを使って、全体の色調を統一しています。庭のカラーパレットとして、全体的にくすんだ色合いというのはあまり目にしないもの。抑えた色調ながら、リッチでミステリアスでもあり、今までにない色づかいは多くの人を惹きつけていました。

資金提供を行ったナーチャー・ランドスケープス社は、景観メンテナンスを手掛ける、サステナビリティ(持続可能な庭づくり)への意識が高い会社であるため、壁やテーブルの建材など、すべてリサイクルの素材が利用されていました。園芸におけるサステナビリティは、ますます求められていることがわかります。


Chelsea Flower Show 2024  ticketsは、公式HPから購入可能

火曜日〜水曜日 - RHS Members’ Days 8am - 8pm
木曜日〜金曜日 8am - 8pm
金曜日のみ、Chelsea Late eventがあり、5.30pm - 10pm
土曜日 8am - 5.30pm (ディスプレイは4pmから販売されます)

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