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ハンドドリップコーヒーを福利厚生に導入して、会社のコミュニケーション文化は作れるのか?

コーヒーやカフェ空間の利用は単なる嗜好品の域を超えて「ビジネスツール/一種の仕事術」だと考えている。

例えば缶コーヒーでも1本買って屋上で風を浴びて飲めば凝り固まった思考がリセットされるかもしれないし、同僚とカフェに休憩しに行ってハンドドリップコーヒーをオーダーすれば店の雰囲気にも癒やされて仕事と関係ない会話に心が休まるかもしれない。
単にカフェイン摂取という目的のために飲んで、習慣として自分のペースを保つ人もいる☕
しかも美味い。

このようにビジネスのシーンには欠かせないもので、主に1人→少人数に対して効果を発揮するお役立ちTipsだ

ハンドドリップコーヒーを会社に導入してコミュニケーション文化を作る

会社という規模の集まりになれば、意外とコーヒー/カフェ好きがいるもの。
オフィスで美味しいハンドドリップコーヒーが飲めたり、利用できれば冒頭に書いたような良い効果が生まるのではないか?

やったこと

ということで業務の傍ら2023年1月〜5月まで器具とサブスクをオフィスにテスト導入した。(自分が飲みたかっただけ)
僕が淹れるのはもちろんだが、他のメンバーにハンドドリップを体験してもらうことがコーヒーの定着として大事だと考え普及活動を行った☕

真剣な全社会議でも積極的に枠を貰いに行き、Youtuberになりきって小芝居を挟みコーヒーを告知するスタイルを実践していた。

期待値

究極のゴール(企業のオープンな文化を醸成…)が含まれているが、美味しいコーヒーが飲めて、さらにコミュニケーションが増えることで、このような変化が考えられる👆

結果:ハンドドリップコーヒーで、モチベーション向上・コミュニケーション増加 以上の変化は生まれなかった

導入期間終了後に行ったアンケートを総括すると見出しのような👆感じだ。(設問にも課題があるかもしれないけど

アンケート設問

サマリー

  • 普及活動をして「飲む専」→ハンドドリップをするようになった人はいた。やればハンドドリップは浸透する可能性がある。

  • 交流は増えた

    • よく集まったり利用してるのは、もともとカフェやコーヒーが好きな人で、だいたい決まったメンバーであった

    • 主に軽い仕事関係がある知り合い

  • 他部署や初めましての交流もあった

    • しかし、その人達はこれがなければ仕事以外で話す機会がなかった組み合わせだと感じる

  • オフィスに器具を置くだけのハンドドリップコーヒーでは、そもそもある程度のコーヒー好き/コーヒー利用層しか寄り付けないと言い切れる

  • こういう場作りにおいて、体験した方は総合的にポジティブな印象を持っている☕

いい「コーヒー」が淹れられて飲める”だけ”では、オフィス利用率やリモート下で出社が増えほどではない。
利用者間でモチベーションがあがり、コミュニケーションがじわじわ増える確率はたかそう。
(帰属意識とか社内の文化醸成とかはこれを続けていったずっと後かな)

冒頭の期待値に対しての感想👆

その他の意見

アンケート等での個別の意見

電動グラインダーは利用障壁が高かった。シンプルなインターフェースだとなおさら不安感を煽りそう。

また、「淹れ方ガイドがあったらいいのに」は数人から意見いただいたが、実際はちゃんと作って告知してる。器具を置く場所のレイアウトも充分に工夫すべきだった。(場所の制約がめっちゃあった)

ハンドドリップコーヒーが会社の文化を作るための課題

  1. “開かれた”状態の場作りの仕方

  2. コーヒーだけでは一定の壁が壊せないため「カフェ」化を

  3. 一定のパワープレイで続ける気合

1. “開かれた”状態の場作りの仕方

ハンドドリップコーヒーでは、あまりにクローズド過ぎた。
「淹れる」行為自体がいろんな制約を与える(≒一定の不便を楽しむ)ものなので、会社という場においてはそこがネックになった👇

オフィスに器具を置くだけのハンドドリップコーヒーでは、そもそもある程度のコーヒー好き/コーヒー利用層しか寄り付けない

  • 器具を壊したらどうしよう

  • そもそもブラックコーヒーなんて飲めないよ…

  • 余裕があるときばかりではないので、ほしいときにすぐ手に入るとよいな

など。

2. コーヒーだけでは一定の壁が壊せないため「カフェ」化を

コーヒー自体がそもそも苦手(好み・気持ち悪くなる等…)な人もいるわけだ。
コーヒーだけを導入するとコミュニティの外に追いやられる人が出てしまう。

アンケートや社員の声としても実際にあったが紅茶やカフェラテ、ココア、ディカフェ…ガムシロップ、コーヒーフレッシュがほしいとか。

本当の達成のためには「カフェ」ぐらい、利用者側の選択の自由度が望ましそう☕

3. 一定のパワープレイで続ける気合

冒頭に「ビジネスツール」と書いた。
企業の風土や文化を創るための「ツール」だが、ツールをツールたらしめるのは、利用する「人」。そしてその「人」を創るのは風土や文化…というループの中でどこかを気合い入れてテコ入れすることではじめてスタート地点に立つのだと実感した。

成果が抽象的なうえに長期で醸成されるものなので、空気感で辞めてしまわないような気合や体制が必要そう。

さいごに

コーヒーは体験を作る!コントロールをする側次第で可能性は大いにありそう🔥ただ、コントロールする側の存在する環境にも大きく依存するので、チームや賛同者がいると心強い。

一歩転ぶと同好会規模から抜け出せないので、文化醸成という意味合いでは気合いるなと思った反面、逆にスッと成果が出るところもあるとは思う。

取り組みの一部はツイートしてるのでぜひ見てみてほしい📷

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