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京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE 2024 の記録

KYOTOGRAPHIE 2024 を巡った記憶を忘れないように今年もここに記しておこう。KYOTOGRAPHIE 2024 のテーマは『SOURCE』。Web には下記のように綴られている。諸々の根源になるようなテーマで、ポジティブな表現も、目を覆いたくなるようなネガティブな事実も、創造的な表現も写真を通して色々考えさせられるとても大きなテーマだった。

源は初めであり、始まりであり、すべてのものの起源である。 それは生命の創造であり、衝突が起きたり自由を手に入れたりする場所であり、 何かが発見され、生み出され、創造される空間である。 人生の分岐点にかかわらず、私たちは岐路に立っており、原点に戻るか、 新しいことを始めるかの間で揺れ動いている。 生命、愛、痛みのシンフォニーが響き渡るのは、この神聖な空間からなのだ。 その源で、無数の機会が手招きし、何か深い新しいものを約束してくれる。 2024年、KYOTOGRAPHIEは12の会場で13の展覧会を展開し、 SOURCEを探求し、オルタナティブな未来を望む。

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭

KYOTOGRAPHIE への浸かり方

KYOTOGRAPHIE は京都市内の様々な会場で展示が行われる。京都が誇る素敵な建築、空間を巡ることができるのもKYOTOGRAPHIE の醍醐味。

まずは Information Machiya 八竹庵(旧川崎家住宅)に訪れることをお勧めしたい。この場には KYOTOGRAPHIE 2024 のカタログが置いてあり、読めるようになっている。今年のカタログは3部から構成されており、『Text』『Photography』『Space』がある。是非この『Space』を見てから会場を巡ることをお勧めしたい。会場となる建物の歴史や会場構成について語られており、模型も掲載されているので、展示会場の俯瞰イメージを持って巡るととても面白い。

八竹庵の中庭も素敵で、まずは畳の部屋から外を眺める時間を過ごして、京都の空気に体を馴染ませるのも心を落ち着けて KYOTOGRAPHIE を巡るのに良いのかもしれない。見落としがちだが、八竹庵は2階にも上がれてゆっくりとするスペースがある。窓から望む景色も夏に向けて色づいた緑が綺麗で、しばらく眺めてしまう。KYOTOGRAPHIE の会場はどこも光が綺麗だ。

KYOTOGRAPHIE 巡り

今回の KYOTOGRAPHIE の会場の配置を見て、3つのエリアに区切って周ることにした。祇園、東山エリア(No.7〜No.12)、烏丸御池エリア(No.0〜No.4)、少し離れたエリア(No.5〜No.6)。京都自体には3泊4日で訪れて、KYOTOGRAPHIE は3日間の時間をかけて周ることにした。

祇園、東山エリア

川内倫子 『Cui Cui + as it is』

改めて観る、生まれたときから一緒に暮らし学生の頃から撮影していた祖父の死や、兄夫婦の甥の誕生など、13年にわたり家族を撮影し、結果として家族の循環がテーマとなった〈Cui Cui〉と、自分自身の出産から約3 年間、子育ての中で出会った子どもの姿や身近な風景をとらえた〈as it is〉のシリーズ。自分の小さい頃の記憶は光を見た時に思い出すことが多い。川内倫子さんの写真を見ていると、自分の小さい頃の家族の記憶を思い出す。

潮田登久子  『冷蔵庫+マイハズバンド』

写真家・川内倫子さんが対話的プログラムのパートナーとして名を挙げられた写真家・潮田登美子さん。娘が生まれてからの約 7年間にわたり、夫や娘、洋館での暮らしをとらえた〈マイハズバンド〉と、自分の生活を記録に留めるように自宅の冷蔵庫を定点観測したことから始まり、その後親族や知人、友人らの冷蔵庫を20年におよび撮影した〈冷蔵庫/ ICE BOX〉のシリーズ。家庭の縮図を見ているかの様な視点にリアルを感じる。自分も住宅建築の竣工写真を撮影する際、竣工写真とは全く関係ないが、思考を凝らし凝縮された各家庭の収納棚の写真を撮らせてもらうことがある。日本の住宅事情だから見てくる家庭の縮図だと思って撮っており、通づるものがある。

川田喜久治  『見えない地図』

戦後を象徴する「地図」、戦後から昭和の終わりを見届け、世紀末までを写す「ラスト・コスモロジー」、高度成長期に始まり、近年新たに同タイトルで取り組んでいる「ロス・カプリチョス」の3タイトルを時代をくぐるように観れる個展。正直直視したくない過去もあり、それでも目を向けてきたから手に入れられるものがあったんだと、3つの時代を俯瞰して観せてもらえたことで感じる。65年という長い時間を記録、表現してきたから考えられることなのかもしれない。撮り続けることの凄みを実感した。

京セラ美術館 建築

京セラ美術館は建築の在り方を観ていても面白い。1933年に創建された帝冠様式の建物は、建築家 青木淳氏のもと改修が行われるも、80年余りの記憶を残したまま生まれ変わっている。建物に射す光もなんだか厳かで湿度を感じる。

Farmoon

少し写真を観たら、少し休憩。絶え間なく写真を観続けると刺激が強くて疲れてしまう。過去の KYOTOGRAPHIE で学んだ教訓を活かし、KYOTOGRAPHIE は少しゆっくとが裏テーマ。ただ、写真を巡っている間はガッつりとは食事はしないので、ちょうどよい Farmoon へ。お粥とお茶で頭と体をを休める時間。雨も降っていたせいか、混み合っていなくゆったりとした空気間が心地よかった。

Iranian citizen and photographers      『あなたは死なない』

2022年9月一人のイラン人女性が「非イスラム的な外見」という理由で警察に逮捕され、9月16日、彼女は拘留中に受けた暴行が原因で死亡した。彼女の死をきっかけに、当局の命令に背き「生きることを取り戻す」ことを目的とした抗議運動が導かれた。写真と共にキャプションを読み進めていくと、最後にヒジャブをかぶらない若い女性が車の上に立っている写真が現れる。背景を知って、辿り着いた写真に鳥肌が立つ。この展示の写真や動画を撮影したのは、その多くが匿名を希望するイラン市民で、作者が "イランの市民と写真家たち" となっている。会場での映像を観ていると、匿名でもこの事実を公開した作者達は命をかけた勇気のある行動だということがよくわかる。

Yoriyas 『カサブランカは映画じゃない』

カメラを動かすことで、被写体に振り付けをしているという言葉が彼の撮影の手法を見てなるほどと思った。カメラは本来受動的な機械だが、コレオグラファーの彼が持てば能動的な機械に変わっている。

「カメラのフレームはまるで劇場の舞台のようなもの。フレームに入ってくる人々は私のダンサーだ。カメラを動かすことで、私は知らないうちに被写体に振り付けをしている。面白い振り付けが目に飛び込んで来たら、シャッターを押す。私は空間、動き、繋がり、物語をすぐさま理解するようにトレーニングされている。私は振り付けをするように写真を撮る」

Yassine Alaoui Ismaili

日本で撮り下ろされた写真とその過程の映像も面白い。踊りながら被写体に振り付けをしていく様は異様で、それに対する日本人の表情も日本らしい。

柏田テツヲ 『空(くう)をたぐる』

ブドウ畑の葉をつたうさまざまな色の糸を用いて張り巡らされた「蜘蛛の巣」を私たち人間の行いそのもののメタファーのようなものと捉えた作品。温暖化という、目に見えない現象を引き起こしたり、はたまた影響を受けたりしながらも、地球とともに生きていく私たち人間の行いは、まるで空(くう)をたぐるようなものかもしれない。

建仁寺 潮音庭

毎年 両足院での展示を観た後に訪れている 建仁寺 潮音庭。心を落ち着けるにはここが一番いい。特にこの新緑の時期の潮音庭はとても綺麗で心を落ち着けてくれる。雨の時に訪れることができたのは今回が初めてで、雨の音も心地よかった。

KYOTOGRAPHIE Team Photographers’ Exhibition

安藤忠雄設計による TIME’S で行われている KG+ 企画展、KYOTOGRAPHIE Team Photographers’ Exhibition。KYOTOGRAPHIE のスタッフをしながらも作家として活動する7名が、サンエムカラーの印刷技術で制作した作品を発表している。印刷、展示方法もチャレンジングなものが多く表現の幅はまだまだあるんだと勉強になる。

烏丸御池エリア

Claudia Andujar 『ダビ・コぺナワとヤノマミ族のアーティスト』

ブラジル人アーティストのクラウディア・アンドゥハルとブラジルの先住民ヤノマミとのコラボレーション作品。アマゾン最大の先住民グループのひとつであるヤノマミの主権を守るため共に闘い、その記録を写真と映像、ヤノマミの人々の言葉で綴った作品。非先住民社会の欲望や暴力から部族を守るための闘いを語る映像の中で、ノマミの人々の家族愛溢れる笑顔が印象的だった。きっとニュースになっていない問題が世界には大小問わずまだまだたくさんあるのだろう。それを伝えるのが写真の1つの役割なんだと改めて考えさせられる。

Lucien Clergue 『ジプシー・テンポ』

ジプシーとは、ヨーロッパで生活している移動型民族を指す民族名だそう。そのジプシーの数家族の日常生活、荷馬車で生活するノマドの伝統、宗教の重要性、そして鮮烈な存在感を放つジプシーの音楽とダンスが写し出された作品。ジプシーの故郷アルルでの日常からニューヨーク・カーネギーホールでの演奏までクレルグの最高峰の作品郡が一同に展示されている。

Birdhead 『Welcome to Birdhead World Again, Kyoto 2024』

Birdhead は、2004年に結成されたソン・タオとジ・ウェイユィの2人によるアートユニット。彼らは写真の文脈に、個人的な施工を織り込んで内面化してく。写真をベースにマトリックス、コラージュ、特殊なマウント技術、インスタレーションなど写真の概念にとらわれないユニークな作品。
田屋源兵衛の2つの空間を活かし、竹院の間では、昨年京都と東京で撮影された124点のイメージからなる《Matrix》の新作を展示。加えて、入念に組み合わされた写真画像を木材に直接シルクスクリーン印刷し特殊なラッカー技術で定着させた、《Bigger Photo》シリーズの最近の作品5点も展示されている。

中庭を挟み、黒蔵へ移動すると写真の神秘的な力を崇める空想の宗教「Phototheism」という彼らの冷笑的な概念の表現が始まる。Birdhead の独特な世界が始まり、彼らの作品のギャップに魅せられる。

Image & Sound Installation: Made in Dublin 

Information Machiya 竹庵(旧川崎家住宅)で展示されている Image & Sound Installation。今回の KYOTOGRAPHIE の中で自分が一番印象深く、影響を受けた作品。非同期ループで流れる映像32分/サウンド40分を1時間近く観続けた。都市における布地、身体、人口、心理。それらは力を合わせながら、常にお互いの自律性を摩耗させ成形している。細分化され、迷路的で、光に抗い...「Made in Dublin」は、コンクリートが市民の動きと同じように変化していく都市の姿を明らかにします。彼らの『Made in Dublin』のキャプションを読み、観た映像は普段撮っている自分の写真の意味を少しアップデートしてくれた気がする。

James Mollison 『子どもたちの眠る場所』

ジェームス・モリソン は子ども時代に寝室がいかに重要であったか、そしてその部屋がいかに自分の持っているものや自分という存在を投影していたかということに気がついた。そこで彼は、今日の子どもたちに影響を及ぼしている複雑な状況や社会問題を考える方法として、さまざまな境遇にある子どもたちの寝室に目を向けることを思いた。このプロジェクトは、貧困、富、気候変動、銃による暴力、不平等、教育、ジェンダー、難民危機など、現代の複雑な問題について考えるための手段になるのかという問いかけになっている。

KYO AMAHARE 雨晴

少し写真を観たら、少し休憩。東京で器を観に行く雨晴が、2023年11月に京都に KYO AMAHARE をオープンさせた。KYO AMAHARE では、お茶を頂ける「茶房 居雨」、2階にギャラリーが併設されている。お茶の所作を見て、お茶を頂いて、烏丸御池エリアを巡っていっぱいになった頭を静かに整理。京都で静かに過ごせる場所がまた一つ増えた。

ちょうど KYOTOGRAPHIE 期間と重なるように Shouya Grigg 氏の個展『In search of solitude』が KYO AMAHARE で催されている。KYO AMAHARE に訪れておきたかった理由の一つ。In search of solitude は 孤独を求めてという意味。独り自然に入り、自然と深く繋がった瞬間をとらえた作品だそう。

少し離れたエリア

少し離れたエリアは車で巡る。まずは最初に朝の珈琲だが、この日は小川珈琲 堺町錦店で。小川珈琲は今年は KG+ の展示会場にもなっているので、写真家 石井正則さんの『Hello/Goodbye 京都の喫茶店』を拝見して、珈琲を頂くことができる。大判フィルムカメラ8×10 でおさめられた ”今も続く喫茶店や、今はもうない喫茶店の永遠ではない時間” が尊く思える。

Viviane Sassen 『発光体:アート&ファッション 1990–2023』

衝撃的な作品だった。死、セクシャリティ、欲望、他者 etc… をそのすべての関わりが、写真や映像、ペインティング、コラージュを組み合わせる作品群が観れば観るほど、奥に進めば進むほどのまれていく。

展示の一番深い場所では、ビデオインスタレーションが空間を埋めている。境界も曖昧な中で、いつの間にかインスタレーションの中に入ってしまって、作品の中に引き込まれた感覚になる。

写真を展示するにあたって場の力はあると思う。京都新聞ビル地下1階の印刷工場跡に創り出された展示空間は作品と相まって世界観に引き込まれる。AMBIENT KYOTO 2023 坂本龍一+高谷史郎 async - immersion 2023 で訪れた時にも感じたが、余計なものがある様で、何もない空間で、でも構造上成約があるからこそ今までになかった展示が生み出されているように思う。

ヴィヴィアン・サッセンの多様性あふれる十数のシリーズ作品を展示するとともに、過去作、未発表作品、ビデオインスタレーションなど、200点以上の作品を通じサッセンの30年にわたる創作活動の足跡を辿る大規模個展。本当に大規模で、作品数も多いので、しっかりと時間をとって鑑賞することをおすすめする。

Thierry Ardouin 『種子は語る』

種子を観察することは生命の歴史を紐解くことであり、人類誕生以前の自然界を再考・再認識 することでもあります。種子の物語は時空を超越した旅であり、それはミクロの旅であると同時にマクロの旅でもあると最初に記されている。展示を観進めていくと、途中で「宇宙みたい」と心の中でつぶやいて、最初の言葉を思い出す。

大宇宙
種子は、食文化や医療、衣服など、
あらゆる地域で生活様式に変化をもたらしてきました。
アジアからアフリカ、アメリカ、ヨーロッパにいたるまで、
種子は地球上に暮らす人類の食生活を変化させ、
貿易や探検を促す原動力となってきました。
植物学者や探検家たちは新たな植物を求めてたびに乗り出し、
エキゾチックな種子を自国に持ち帰り、
世界中の庭園に豊かな彩りをもたらしてきました。
種子の旅は全地球的な規模に及び、
農業を、そして人間の欲までもつくり変えてきたのです。

小宇宙
時空を超え、周囲の環境への抵抗に適応しながら、小宇宙を旅する種子。
カラフルなコートに身を包んだものだから、
恐ろしげな鎧に身を固めるものまで、
その拡散戦略は多岐にわたっています。
風や火、潮の流れや動物までをも利用するその旅では、
身軽さや適応能力の高さが役に立ちます。
農耕の開始とともに植物は生息範囲を拡大し、
「人新世」における地形や生態系をも変えてきたのです。

顕微鏡の様に配された什器を覗き込むと中には一つ一つ種子の写真が展示されていて、暗闇の中で微かな光を覗き込むと小宇宙を見ることができる。

「陰と陽」に基づいて「白と黒」「光と影」「ミクロとマクロ」が対比して展示されている。左の白い背景に浮かび上がる種子は、九条ねぎや大原の赤しそなど京都の伝統野菜。右の黒い背景に浮かび上がるのは、小惑星を彷彿とさせる宇宙的なフォルムの種子たち。

KYOTOGRAPHIE の時期は各所で写真、アート、デザインイベント、食も… 寄り道が尽きない

空蝉亭

京都の滞在中、限りある食事の機会をどのお店で過ごすか毎回悩ましいところ。京都にはたくさん食べたいものがある。ただ、今回はタイミングよく空蝉亭の予約が取れたので迷いなく1つは決められた。今回の京都での食事の中で一番の美味しさだったので、これだけは自信を持っておすすめしておきたい。予約は必須ですが、タイミングが合った方は是非訪れるのをおすすめします。

山と道 京都

KYOTOGRAPHIE を訪れる際、食はもちろん、ギャラリーやインテリアショップなども一緒に巡る。その中でアウトドア好きな方には、山と道 京都も寄り道の一つにお勧めしたい。鎌倉の店舗は予約が必要だが、京都は予約も要らず気軽に行けて色々試せるのがいい。今回は UL Shirt を購入し夏の支度が一つ整った。

立命館大学 写真研究会

KYOTOGRAPHIE に合わせてかどうかはわかりませんが、毎年 KYOTOGRAPHIE の展示だけでなく、写真やアートなど同時期に京都で開催されている展示も観て回っている。
今年巡り会えた中には 立命館大学 写真研究会 の新歓展がありました。各々の視点で切り取られた写真、そして率直な視点のキャプションがなるほどと思わされたり、実験的な写真表現があったりと刺激を受ける写真展示でした。置いてあったブックも素敵な写真ばかりでしばらく見入ってしまった。学生時代にこれだけ写真を楽しめていることを羨ましく思う。久しぶりに感じる大学の雰囲気も心地よくて、少しキャンパスを散歩して良い時間を過ごさせてもらいました。

Neighbor’s awaken - boundary - 宮下直樹

毎年 Sentido でこの時期に個展を開催されている写真家 宮下さんの写真展『Neighbor’s awaken - boundary -』。夜明けの光の中でとらえられた景色は彩濃く、繊細なのに力強くも感じるドラマチックな写真だった。
KYOTOGRAPHIE を巡るなかで数少ない珈琲を飲みながら落ち着いて写真を観ることができる貴重な展示でもあります。過去の展示のブックも置いてあるので、Neighbor's awaken のシリーズをゆっくりと拝見するのをおすすめします。

作家の宮下さんも X でお知らせ頂いていた通り、午前中は混み合うので午後がおすすめとのこと。近場には、Ace Hotel,新風堂 もあり、珈琲難民になることはないので、Sentido がいっぱいでも近くで珈琲飲んで、近くの展示を観て戻れば丁度いい。自分も午前中はいっぱいで入れなかったので、朝の珈琲は、Ace Hotel 内にある Stumptown Coffee Roasters で頂いて、烏丸御池エリアの展示を観て、Sentido に戻ってゆっくりと午後の珈琲を頂きながら写真を拝見することができました。

SIGMA “Beyond the technology, is Art. “

KYOTOGRAPHIE 2024 の締めは SIGMA のコンセプト・ブースへ。最後は時間の許す限り椅子に座って写真集を。写真家・濱田祐史さんの "COLOR COLLECTION" も展示されているのでゆっくり写真に浸れる。

SIGMA ブースでは太っ腹にも SIGMA水 も MICROFIBER CLEANING CLOTH も配布してくれている。長年愛用している SIGMA のクリーニングクロスが汚れてきていたので嬉しいプレゼント。まだ持っていない方は SIGMA の季刊広報誌『SEIN(ザイン)』も置いてあるので手に入れることをおすすめしたい。今は Web での配信になっているが、冊子の SEIN も写真の読み物としてともていい。

今回の KYOTOGRAPHIE も相棒は SIGMA fp L 。そして、レンズは 20mm F2 DG DN | Contemporary50mm F2 DG DN | Contemporary85mm F1.4 DG DN | Art の3本。展示会場の雰囲気から、寄りの写真、テーブルフォトすべてのシーンがこの3本でちょうど良かった。KYOTOGRAPHIE でレンズを選ぶ際に気にしているのは、会場が落ち着いたトーンが多いので明るいレンズでしっかりとシャドーまで写せる様にということ。今回の SIGMA のこのセットも十分に KYOTOGRAPHIE を楽しむのに力を貸してくれた。

刺激をもらった KYOTOGRAPHIE 2024

今年も KYOTOGRAPHIE,KG+,京都の街に感化される日々でした。一年で一番写真を考える時。今年も刺激的な機会を有難うございました。また来年も楽しみにしています。


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