「どんなコーヒーを淹れたい?」バリスタとしての回答から、ライターとしてのやりがいも見えてきた
私の職業は、「編集・ライター、ときどきバリスタ」。昨年、念願のバリスタ試験に合格し、編集ライター業の傍、月に数回、カフェに立たせてもらっています。
今日は新人さんのコーヒー講習で、ハンドドリップとラテアートの基本について僭越ながらレクチャーさせていただきました。
帰り際には、店長さんも合流して、つかの間のコーヒー談義。どんな器具ならブレずに淹れられるのか、最近美味しかったのはどこのコーヒーか。
そんな話の中で、店長さんから
「佐藤さんは、どんなコーヒーを淹れたいの?」
と質問を投げかけられました。
どんな!?この質問に対する回答、「美味しく、丁寧に淹れたい」とかいうのは求められていないはず。
とっさに私は、
「酸味系コーヒーの魅力を伝えたい。私が酸味のあるコーヒーを初めて美味しいと感じてから、コーヒーの世界が広がったように、”苦い=コーヒー”という概念を変えたい」
と答えていました。
予期せぬ質問って、本音が思わず出たりしますよね。
自分の回答を振り返ってみて、「あ〜、やっぱり私はライターなんだ」と感じました。
ライターとしての私のやりがいも、人や場所、ものの魅力を「発掘し、伝える」ことにあると思っています。
コーヒーに関しても、「その世界の奥深さをもっとたくさんの人に味わって欲しい」という気持ちが前提にあって、そのために、自分も知識を深めたいというモチベーションにつながっているように感じました。
昨年は、コロナ禍ではありましたが、対面取材やオンライン取材で、「働き方」「仕事」に関するインタビューで約50名の方にお会いしました。どの方も、働きがいや、その仕事をすることで得られるメリットを持って向き合っている姿が印象的でした。
「そんな大層な志はありませんが…」と前置きをしつつ話を聞かせていただくことも多いですが、どんな人でも話を深掘りしていくと、「なぜここで働くのか」「どのように働きたいのか」という自分の軸のようなものが伝わってきます。その度に「私も頑張ろう」と背中を押されるのです。
この先、もしかしたら全く別の仕事をするかもしれませんが、仕事に関するモチベーションややりがいについては、本質的にはきっと変わらないんだろうな…と感じています。
私の作る文章や企画が、私の淹れるコーヒーが、誰かの”新しい発見”に繋がりますように!
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