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なんとかしたくて仕方なかったあの頃

時は2020年の春にまでさかのぼる。

未知の感染症が日本にやってくる前か、やってきた後か。そんな瀬戸際の、情報が今までにないくらい錯綜していたあの頃のことだ。


当時の私は、大学4年生に進級したばかり。東京を中心に関東で就職活動をしていた。

前代未聞の事態に、企業も就活生も困惑していたあの頃。私もその中のひとり。感染症のことを気にする暇もなく、学生時代力を入れたこと(通称:「ガクチカ」)、気になる企業の志望理由となりたい社員像を必死に考えていた。

私はどうして、その企業に入りたいのだろう。

私がその企業に入ったら、どんな社員になりたいのだろう。

そもそも、私ってどういう人間になりたいのだろう。

自分自身と向き合っては、答えのない問いに悶々とする日々。それがなんとも歯がゆい思いを生み出していた。そんな自分を「なんとかしたい」と思ったのだ。あの頃の私は。


「なんとかしたい」と思ったとき。その状況から抜け出すために、思いついた方法を全て試してみる。それが私だ。今も昔もずっとそう。

でも、「なんとかしたい」ってどういうことだろう。

そのヒントを、教えてもらえたような気がする。コピーライターの阿部広太郎さんが主宰している『企画でメシを食っていく』(通称:『企画メシ』)で。

「なんとかしたい」とは、「自分の『物語』のはじまり」。つまり、自分の人生が再び動き出す上での原動力だ。私の解釈上では。

そして、「なんとかしたい」という原動力は「なぜ?」という動機と、そして「どうしたい?」というゴールで構成されている。


阿部さんからの、熱のこもったメッセージ。

それで思い出した、私の就職活動の記憶。

結局就職活動は、動機とゴールを考えることの繰り返しだったのだ。今振り返ると、そう思う。


『企画メシ』の講義はそれぞれが独立しているようで、ひとつに繋がっている。

講義を聴きながら、私はそんなことに気づいた。まるで、なりたい自分になるためのヒントを見つけたかのように。そこに気づくのは、ちょっと遅かっただろうか。

『企画メシ』は企画の立て方だけでなく、人生において大切なことを教えてもらっているような気がする。過去の私の抱いた疑問が解消されているような気もする。『企画メシ』に参加しようと決めたあの時の私、グッジョブ。


自分探しの旅は、まだまだ続く。しかし、『企画メシ』は残りわずか。

あと2回の『企画メシ』で、私はどれだけのものを吸収できるのだろうか。自分探しのヒントをどれだけ得られるだろうか。

そんなことを思いながら、私は次の課題に取り組むのであった。

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