Takuya〜 探究スクールThere代表/探究設計者 /好きと夢中を滑走路に

好きと夢中で未来を創る「探究スクールThere(サードプレイス)代表 / 探究する学び…

Takuya〜 探究スクールThere代表/探究設計者 /好きと夢中を滑走路に

好きと夢中で未来を創る「探究スクールThere(サードプレイス)代表 / 探究する学びを西宮に/ 教育探究ピストストーリーズ/ 元小学校教諭(16年)/日本の教育をもっと自由に/ 好きを探究して繋がる

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「探究」と「学力」の話

探究スクールを立ち上げるにあたり,言語化したり伝えたりする際に越えなければならない大きな壁があります。それが「学力」という壁です。 少し小難しい話になりますが,探究スクールThereが「学力」をどのようなものと捉えて展開していくかを明確にしておきたいと思います。 「学力」と聞き,具体的に何を思い浮かべますか?テストの点数?学校や塾の成績?偏差値?IQ? いやいや,思考力?判断力?知識量?それとも問題解決力? いやいやいや,主体性?非認知能力?・・・・ そもそも,学力って見

    • 「犯罪機会論」と「犯罪原因論」と教育の話

      「この場所」で襲われる なんともインパクトのある題名ですよね。本屋で見つけ,即購入しました。タイトル通り,子どもを犯罪から守るために,大人が何を教えるべきかが書かれています。子どもを持つ親御さんだけでなく,学校の先生をはじめ, 子どもと関わる全ての大人が知っておくべき内容が詰まった一冊でした。 本の中で「犯罪機会論」「犯罪原因論」について記されている章があります。 「犯罪機会論」とは,場所に注目するアプローチ方法で,犯罪を起こす機会(チャンス)をなくしていくことで犯罪を

      • 「俺たちはクリリンである」の話‼️

        8月もそろそろ中旬・・・ 学校の先生としては,2学期の始まりを意識しなければならない時期です。 (♯そんな悲しいことを言うでない😤) (♯お盆が終わるまでは,全てを忘れさせてくれ😭) ・・・と,怒られそうです😱笑 事実は事実として受け入れた上で, 残りの夏休みを有意義に過ごしたいですよね。 特に私は,決して器用ではなかったので, 周りが休んでいる時に努力しなければ,結果を出せないタイプでした。 同じタイミングで「よーいドン」では,置いていかれる私たちクリリンにとって,み

        • 夏の匂いで蘇る記憶の断片を記す

          猛烈な暑さが続く日本列島。 アスファルトの照り返しをまっすぐに浴びつつ, 日影を探しながらバス停まで歩く。 呼吸するのさえしんどいと思えるような2024年の夏。ぐぇ。 茹だる空気の隙間を縫って刺さるような蝉の声を聞いていると, 毎年のように決まって,5年前に亡くなった祖父の姿が蘇ってきます。 小学生の頃,夏休みは祖父の家によく子どもだけで泊まりに行った。 私の祖父は・・・・不思議な人だった。まだまだ幼い私に「タバコ吸うか⁉️」と言って周囲に突っ込まれるような,まぁそんなや

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        • 学級経営✖️お金の学びの実践
          3本
        • 地獄の果てまで徹底討論シリーズ👹
          5本
        • Link Up!〜挑戦記ブログ〜
          12本

        記事

          小学校の「総合的な学習の時間」と「探究」の話‼️

          近々,勤務する公立学校で「探究」のミニ勉強会をすることになりました。 研修ではなく有志のミニ勉強会・・とはいえ,聞いてないけど管理職も来そうな予感がするので,変なことは言えないなと今更ながら中身を必死に検討開始💦(♯ややこしい立場の人間なもので🥳笑) 「探究」という言葉は知っているけど,聞いたことあるだけとか, 「探究」⁉️・・・って,何ですか・・・  高校「総合的な探究の時間」も知っているのはおそらく一握り・・・ からのスタートなので,目標をどこに設定するかぼんやり構想

          小学校の「総合的な学習の時間」と「探究」の話‼️

          6歳までアメリカで育った子と,日本の学校教育や文化ついて話してみた‼️

          学校も、ついに夏休み突入ですね‼️ 6歳までアメリカにいて,現在は日本でインターナショナルスクールに通う子と1時間ほど話をする機会がありました。 アメリカと日本の小学校の両方を知っている彼が,何を感じているのか⁉️ それを実際に聞ける機会を逃すわけにはいかん‼️と,好奇心が爆発🤣 (♯いやー,本当にいろんな話が聞けて楽しかった😆) 全体を通して,印象的だったのは 彼が自分の意見をしっかりと持っていたことです。 私の質問に対して,しっかりと「答え(事実)」と「自分の意見」を

          6歳までアメリカで育った子と,日本の学校教育や文化ついて話してみた‼️

          子どもが観ているアニメから感じた時代の変化と探究と

          小学生の頃,何がなんでも水曜日の夜7:00は 絶対にテレビの前にいなければならない事情がありました。 週に1回「ドラゴンボール」を見逃す訳にはいかなかったのです。 朝は朝7時過ぎには学校の用意を終えて 絶対にテレビの前にいなけれなならない事情もありました。 ドッジ弾平を見なければならなかったからです。 アニメや映画は,映画館で観るかサブスクリプションで好きな時に好きなだけ観る時代になりました。 私たちが子どものころ,週一回テレビで観ていたドラゴンボールのように,悟空がスー

          子どもが観ているアニメから感じた時代の変化と探究と

          苦手でもできなくてもいい‼️ただし,算数を「嫌い」にさせてはいけない理由‼️

          🟧なんで算数の勉強をしなくちゃいけないの⁉️子どもにある日突然こんな事を聞かれたら,どのように答えますか⁉️ みなさんは,算数が好きな子どもでしたか⁉️ みなさんは,算数が得意な子どもでしたか⁉️ ちなみに私は,算数や数学が好きでしたが,高校生の時に 2点という壊滅的な点数を叩き出したことがあります😭笑 (♯しかも,200点満点中😆100点だと1点やん💦笑) 日本人は,その他の国々と比べると算数や数学の点数は高いというデータがあります。ただし,得点が高いのに「算数・数学

          苦手でもできなくてもいい‼️ただし,算数を「嫌い」にさせてはいけない理由‼️

          何が必要で何が必要じゃないか,枠の中でできることできないこと‼️の話

          東京・渋谷区が2024年度から区内のすべての公立小中学校で、教科学習を1割減らし、総合的な学習の時間を倍増させて探究プログラムに取り組んでいる。この取り組みは文部科学省の「授業時数特例校制度」を利用したもの。 🟧学習指導要領の存在学校のカリキュラムは「学習指導要領」の範囲で実施されなければなりません。たとえ先生たちが「これが必要だ」と思っても,標準時間が定められており,それを下回ることは認められないのです。 これから「探究学習」を重要視していいこう‼️ そんな風に現場レベル

          何が必要で何が必要じゃないか,枠の中でできることできないこと‼️の話

          「学び方を探す旅〜主体性と自分ごと〜」

          7月にトークセッションをすることになりましたー😊 まちがキャンパスとなり,「学ぶこと」が 新しい自分、仲間、知識、居場所との出会いとなる。 学び合うことで「まちづくり」に繋がる、西宮の新しい学校のカタチです。 こちらが決まってから、頭の中でエンドレスで流れているのはこの歌🎵 3人が思い描く「学びの旅」がどのように交差して, どこに向かうのでしょうか⁉️・・・自分でもドキドキです😆笑 🟧学びの「主体性」って⁉️学校ではそろそろ個人懇談が実施される時期だと思います。そこで当

          夜の駅前の風景が少し滑稽に見えた件

          今日は日曜日ですが、家族のなんで自分もみんな何の予定も入れていない、ぼんやりデー😯 とか言いつつ,朝の6時からLINE通話で30分も教育について語り合ったり,こうしてnoteの記事を書いていたりするわけですが😆笑 ということで,今日は徒然なるままにぼんやりと思っていることやら,最近の近況やらを,ダラダラと書いてみようという感じです。 探究を通じて,子どもたちに学びの楽しさを伝えたい‼️ 課題山積みの教育現場を何とかするために,学びの選択肢を広げたい‼️ この2つの思いで

          価値観を「キャンセルする力」を身につけるために‼️

          教員の成り手不足が加速し続けています。 様々な角度から、様々な報道がされますが,根本の原因は3つです。 ・教育にお金をかけない(人員を増やさない)こと ・業務を減らさないのに、業務が増え続ける(ビルド&ビルド)こと ・教育を学校に全て依存する社会構造になっていること それ以外の部分は全て枝葉の部分で、ごまかすことはできても解決はしません。給特法(給料月額4%の教職調整額を支給する代わりに、時間外・休日勤務手当(超勤手当)を支給しないという特殊ルールを定める法律)の調整額4

          価値観を「キャンセルする力」を身につけるために‼️

          西宮の「まちがく」がすご過ぎた‼️学びの多様化は,絶対に実現できる‼️

          こちらの開校式に参加してきました✨ 「まちがく」とは,西宮のまち全体をキャンパスにして,様々な世代・立場の人が学び合いを通して仲間づくり・まちづくりに取り組む新しいカタチの学校です。 初回授業は「ひとの授業」、ゲストはみやたんの生みの親でもあるたかいよしかずさんの特別授業でした♪ 街がキャンパスになっていく‼️街でみんながつながって学んでいく‼️ 学びの多様化や選択肢の拡充そのものだと思います。 私が思い描いていた学びのカタチと同じような思いを持って、それを実現するために

          西宮の「まちがく」がすご過ぎた‼️学びの多様化は,絶対に実現できる‼️

          【対話】から教育に変革を‼️

          物事は振り子のように揺れる私の息子が通う小中学校でも,先月土曜授業が実施されました。 今の親世代は,子どもの頃,土曜日は午前中授業が上がり前だったり,ちょうど隔週で休みになったりした転換期を過ごした世代くらいでしょうか⁉️ (♯なんだかんだ土曜日はすごく楽しかったなー😎笑) 数年後にゆとり教育のもと週休2日が実施されるようになりました。 その時期に子ども時代を過ごした人たちが成人を迎えるころには「ゆとり世代」という言葉が生まれ,揶揄される事もありました。今,ゆとり教育に触れ

          日本の人口は間違いなく減っていく‼️学びのカタチにも変化が必要‼️

          2050年代に1億人を割る可能性日本の人口が減り続けていて,ついに1億人を割る未来がすぐそこまできています。経済はもちろん,どの業界や分野においてもこれは避けて通れない未来なので,これからどのように変わっていくべきかを必死に模索しているはずです。人口減少とともに高齢化も考えておかなければならない・・・ はずなのに,人口減少に伴う削減を前提としない学校の在り方って・・・💦 「人口が減っていくのは避けて通れない」のに削減を前提としないって, 少し意味がわかりません。 定数を考

          日本の人口は間違いなく減っていく‼️学びのカタチにも変化が必要‼️

          深刻な運転手不足の問題は,学校教育が抱える先生不足と全く同じ構造である

          🟧これまでそれに甘えていたからここ数日,朝のニュースでも取り上げられている運転手不足による事象。 労働時間や労働環境が見直されるようになって,いきなり適正にしよう‼️ と,舵を切った結果です。 こういう事態に陥るということは,これまでは適正ではない状態がそのまま放置されていたにも関わらず,それを受け入れていたということです。 過酷な状態でも,運転手が無理をして社会を回していたんです。 それを無くせば,その代償は必ずどこかに生まれます。 教員不足も全く同じ構造です。一昔前は勤

          深刻な運転手不足の問題は,学校教育が抱える先生不足と全く同じ構造である