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駅の便座の冷たさじゃ、金木犀には敵わない

10月に入りどうしようもなく日常は秋で、例年通り金木犀の香りが街を包み、仕事終わり疲れているはずの帰り道も自然と口角が上がる。秋の気候は最高、そしてその気候の中に…

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夏が来れば思い出す~

夏だし久しぶりにエッセイ書こうとnoteを開くと 何も記入していない状態に “自由にお書きください” と表示されている 言われなくても僕は生まれつき自由なので フリー…

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映画評論 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

幼い頃から目立つことが大好きだった。 それはもうこの眼に一点の曇り無しの少年時代、周りを笑わせることだけを考え毎日生きていた。 実際に「面白いね!」と言ってくれる…

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団地の屋上で”独り“を“一人”にする

「夏嫌い」と何かにつけてぼやいているくせして、 カンカン照りの太陽を見ると、 その光を全身で吸収するため散歩へ出かけるし、 窓から見えた空が見たことない色に染まっ…

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駅の便座の冷たさじゃ、金木犀には敵わない

駅の便座の冷たさじゃ、金木犀には敵わない

10月に入りどうしようもなく日常は秋で、例年通り金木犀の香りが街を包み、仕事終わり疲れているはずの帰り道も自然と口角が上がる。秋の気候は最高、そしてその気候の中に金木犀の香りが含まれていることが重要なんだと思う。

嗅覚から季節を感じさせる絶対的存在は金木犀以外ない気がする。”夏の匂いがする“とは言うけど明確に夏の匂いの正体はわからないし、きっと人それぞれ違う香りだ。しかし秋の匂いとなると100人

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夏が来れば思い出す~

夏が来れば思い出す~

夏だし久しぶりにエッセイ書こうとnoteを開くと
何も記入していない状態に

“自由にお書きください”

と表示されている

言われなくても僕は生まれつき自由なので
フリーダムに昨今のことでもしたためていきたい所だが
洗濯がうまくいってなかったことを思い出したので
一旦noteを閉じ

“洗剤 柔軟剤 組み合わせ”

でgoogle検索する

あいにく今は洗濯に心臓を捧げているので
段落の先は明日

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映画評論 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

幼い頃から目立つことが大好きだった。
それはもうこの眼に一点の曇り無しの少年時代、周りを笑わせることだけを考え毎日生きていた。
実際に「面白いね!」と言ってくれる人がたくさんいて嬉しい時代だった。
しかし中学時代に周りより主張が強かったせいか、一部の友人たちにハブられた時期があった。軽いいじめである。
それから性格が変わり、強かった主張は弱くなった。
それまで「面白い」と言われることが多かったのに

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団地の屋上で”独り“を“一人”にする

団地の屋上で”独り“を“一人”にする

「夏嫌い」と何かにつけてぼやいているくせして、
カンカン照りの太陽を見ると、
その光を全身で吸収するため散歩へ出かけるし、
窓から見えた空が見たことない色に染まっている時は団地を上る

僕が住む棟は4階建てだが隣の棟は7階建て。
その屋上は周りに高い建物がなく、
西は緑地と遊園地の観覧車、北には遠く建ち並ぶビル、
すぐ下に往来する西武線など、
街全体を見下ろすことができる
ただの屋上だが人があまり

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