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駅の便座の冷たさじゃ、金木犀には敵わない

10月に入りどうしようもなく日常は秋で、例年通り金木犀の香りが街を包み、仕事終わり疲れているはずの帰り道も自然と口角が上がる。秋の気候は最高、そしてその気候の中に金木犀の香りが含まれていることが重要なんだと思う。 嗅覚から季節を感じさせる絶対的存在は金木犀以外ない気がする。”夏の匂いがする“とは言うけど明確に夏の匂いの正体はわからないし、きっと人それぞれ違う香りだ。しかし秋の匂いとなると100人中70人は金木犀を想像するだろう。 そんな秋を報せる金木犀だが、昨今SNSでは誰

    • 夏が来れば思い出す~

      夏だし久しぶりにエッセイ書こうとnoteを開くと 何も記入していない状態に “自由にお書きください” と表示されている 言われなくても僕は生まれつき自由なので フリーダムに昨今のことでもしたためていきたい所だが 洗濯がうまくいってなかったことを思い出したので 一旦noteを閉じ “洗剤 柔軟剤 組み合わせ” でgoogle検索する あいにく今は洗濯に心臓を捧げているので 段落の先は明日の僕に任せる。 ”夏がくーれば思い出す〜♪“で始まる夏の歌 ”遥かな尾瀬〜♪

      • 映画評論 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

        幼い頃から目立つことが大好きだった。 それはもうこの眼に一点の曇り無しの少年時代、周りを笑わせることだけを考え毎日生きていた。 実際に「面白いね!」と言ってくれる人がたくさんいて嬉しい時代だった。 しかし中学時代に周りより主張が強かったせいか、一部の友人たちにハブられた時期があった。軽いいじめである。 それから性格が変わり、強かった主張は弱くなった。 それまで「面白い」と言われることが多かったのに、ボソボソ愚痴を吐くことが増え「毒舌」や「おじさんぽい」と言われることが多くなっ

        • 団地の屋上で”独り“を“一人”にする

          「夏嫌い」と何かにつけてぼやいているくせして、 カンカン照りの太陽を見ると、 その光を全身で吸収するため散歩へ出かけるし、 窓から見えた空が見たことない色に染まっている時は団地を上る 僕が住む棟は4階建てだが隣の棟は7階建て。 その屋上は周りに高い建物がなく、 西は緑地と遊園地の観覧車、北には遠く建ち並ぶビル、 すぐ下に往来する西武線など、 街全体を見下ろすことができる ただの屋上だが人があまり来ないため秘密の場所のような感覚 部屋の窓から不思議な形の雲や、 クソデカい積乱

        駅の便座の冷たさじゃ、金木犀には敵わない

        • 夏が来れば思い出す~

        • 映画評論 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

        • 団地の屋上で”独り“を“一人”にする

          中央線にて

          僕がよく利用する大学から新宿までを繋ぐ中央線は、夕方になると多くのサラリーマンや、帰宅途中の学生が利用する。 その一人である僕は、満員電車3歩手前ほどの(多くもなく少なくもない)車両に揺られていた。 国分寺から乗車し東小金井を越えたあたりで、6人ほどの小学生の集団が駆け込みで乗ってきた。 紺色のスクールキャップに、同じ色の制服を着ており、走ったせいか額に少し汗を掻いている。 無事に乗車出来たことへの喜びか、少年少女達が「キャーキャー」と歓喜の声を上げ 静かだった車内に黄

          中央線にて