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わたしとあなたに

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コラムです。
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記事一覧

窓から見える遠くの

幼稚園生の頃、寝室の窓から見える家々のすき間に、中野駅前の電電公社ビルのアンテナが赤く点滅しているのが見えた。いつも「あの明かりのあるところには、何があるんだろう」と憧れをもって眺めていた。

そういった憧れはいまでも変わらない。見るたびに想像する。何とも言えず胸が高鳴る。平らに続く住宅街の向こうに、ぽつんと見える高層マンションや区役所、清掃工場の煙突。歩道橋から見える、高層ビルの群れ。
あの建物

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最小幸福論

清潔で乾いた服を着ていて、
足を延ばして眠れる、暖かくて安全な場所があって、
明日の分の食べものを持っていれば。

朝起きたらやることがあって、
それは給金があるないは関係なく、自分とみんなの生活を成り立たせるためのこと。
掃除や片付けがそのなかにあれば最高。

紙とペンがあったら言うことない。
鉛筆と消しゴムでもいい、書くものと書かれるもの。
記録して、感想を書いて、編集もして、創作だってできる

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まず「大丈夫?」

世の中のちいさいお子さんを育てているお母さん方、お子さんが食器を割ったり、よそ見をして転んだり、ケガをするかもしれないことを引き起こした時は、「何やってんの!」でなく、まず「大丈夫!?」と言う癖をつけてほしいです。叱るのはその後でも充分です。

「何やってんの!」が口癖になったまま歳を重ねた時に、手の力が衰えたお父さんやお母さん、またはパートナーにその言葉が出てしまうかもしれません。そしてそれは、

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自分のために書きます

自分のために書きます

1ヶ月後の自分へ書きます。

いま、家族のことで大変な思いをしています。家にいても気が休まらないし、寝ていても物音に反応して起きてしまうし、ほんとに大変です。

けど、1ヶ月後は良くなっていると、少なくとも現状は維持しないと思って行動しているから、その結果は1ヶ月後に出ていると信じています。

ギターも弾けないし、こうしてnoteにも自分に向けてでしか書くことができない。けど、現状にただ耐えること

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未来は想像から

SF作家が50年前に予言した2014年が、恐ろしいほど当たってた件

https://www.buzzfeed.com/jp/bfjapannews/1964-2014jp?utm_term=.cvKOd44Yk7#.yezez99rYN

だってアシモフだもの(みつを)。

ではなく、アシモフ氏が書いた創作に、直接的または間接的に影響されていった大勢の人たちがそれを実現した、ってことだと思い

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未来は現在の延長上ではない

楳図かずお先生の「漂流教室」、小説があるのをご存知でしょうか。風見潤先生の作品で、漫画では描かれていない箇所までをていねいに書き上げられていました。その作中、タイムスリップした未来、一面の砂漠の中に花が咲いている、それはプラスチックの造花だった。。。という場面描写が鮮烈で、まだ子供だったわたしには、その後ずっとプラスチックを捨てることが罪悪のように思えて仕方ありませんでした。

時は流れて、住ん

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頭はなまけもので保守的

ものすごく疲れた1日があって、ほとんど寝てもいなかったので土曜の午後から日曜まで時間さえあれば寝てました。けど月曜になっても火曜になっても、よく寝ているにも関わらず、眠くて眠くて仕方ありませんでした。

疲れた日は不安な気持ちでも過ごしていて、その原因はもうなくなったのですが、なぜか不安な気持ちが消えず、眠っていても悪夢を見るし、起きても古い悩み事まで思い出して、不安に不安を重ねて過ごしました。

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あなたの仕事は誰かの心も助けている

あなたの仕事は誰かの心も助けている

大雨の中、わたしよりも年配の男性が、濡れてもいい仕様になっているとはいえ、びしょびしょになりながらバスの誘導をしていた。「大変な仕事だなあ。雨がしみこんだりしないのかな、大丈夫なのかな」

バスに乗ると帰宅ラッシュのせいか、車も多いしむちゃな追い越しをしていくのが窓から見えた。でもわたしが乗ったバスの運転手さんは、決して悪態ついたりしない、腹が立つことだってあるだろうに、車内の誰ともその気持ちを共

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優しさは余裕

優しさは余裕

家族がはじめての全身麻酔の手術を受け、「せん妄」状態というのを目の当たりにし、看護師長さんから「こういう時にわけもわからずドレーンや管を抜いてしまう患者さんが多いんです。できればご家族がそばにいてください。そうすることでこういう状態はすぐに抜けられます」と伝えられた時、はじめて経験するショックを受けました。

「また病院に行って泊まらないといけないのか」「このまま元に戻らなかったらどうすればいいん

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待たせることの

待たせることの

「そして 人が ただ”待つ”ことにどれほどの力(エネルギー)を必要とするものか」

「痛めつけるか 弱らせるか」

「あなたが 彼にしている 心無い仕打ちを 彼に直接きいて下さい」

これまでも好きで、これからもずっと好きな吉野朔実先生の「恋愛的瞬間」の森江四月先生の台詞です。これは夫に愛されるあまりに自分の存在が信じられなくなって家出した妻へ向けて伝えた言葉です。

家族が初めての開胸手術を行い

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褒められるとうれしいこと

子供の頃から「髪」と「足」をずっと褒められていまに至ります。「髪が黒くて艶々」は、もうすぐ80代にも関わらず、床屋に行かないといけないほどフサフサな父の遺伝、「足が長くてきれい」は、盲腸の手術で当時で言う看護婦さんに、麻酔が切れた後にいきなり褒められたスタイルの母の遺伝です。いただきものなので「ありがとうございます。親に感謝ですね」と答えます。

同じく子供の頃から「〇〇博士」「物知り」と言われ、

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休み明け

死にたくなるような人間関係なんてぶっちぎればいいし、それが仕事なら投げ出していいんです。自分の所属する環境に、自分の存在意義をまるまる預けてはいけません。 信じられないかもしれないけど、人は役に立つために生きているんじゃないんです。

死んだら何もかも終い。死んだら誰も戻ってこない。どんなに戻ってきてほしくても、誰も戻ってきてくれない。これまでやこれからの大切な人達に会えなくなります。たくさんの未

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深夜のNHK連続ドラマ

NHKスペシャル「東京ブラックホール」を観て思ったのですが、終戦直後から昭和中期くらいまでの時代設定、主人公は戦災孤児の男の子っていうドラマはどうでしょう。

戦争で親兄弟を亡くし、頼る大人もいないまま生きるために闇屋の使い走りになり、そこから商売の世界で(ヤクザではない点が大事)才覚を見いだされて、仲間や敵も作りつつ伸し上がり、やがて本人は望まなくとも政財界に影響を及ぼすような強力な存在になっ

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陸前高田市図書館

2017年7月20日、陸前高田市図書館が再建、開館されました。

http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/tosyokan/

ささやかですがお力になれたことを嬉しく思います。必ずうかがいますので待っていてください。

陸前高田市図書館ゆめプロジェクトURL

booksrikuzen.jp/?utm_source=CR…