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あなたの仕事は誰かの心も助けている

大雨の中、わたしよりも年配の男性が、濡れてもいい仕様になっているとはいえ、びしょびしょになりながらバスの誘導をしていた。「大変な仕事だなあ。雨がしみこんだりしないのかな、大丈夫なのかな」

バスに乗ると帰宅ラッシュのせいか、車も多いしむちゃな追い越しをしていくのが窓から見えた。でもわたしが乗ったバスの運転手さんは、決して悪態ついたりしない、腹が立つことだってあるだろうに、車内の誰ともその気持ちを共有しないで、安全運転で目的地まで運んでくれている。「わたしにはとてもできないな。。。大変な仕事だなあ」

病院に着くと、家族が車いすで薬を飲ませてもらっていた。その後眠っていたけど、夜中にうなされ出して、どうしていいかわからないわたしがナースコールを押すと、看護師さんは必ずおだやかな態度で現れて、笑顔で適切な処置や説明をしてくれた。「わたしがどうしていいかわからないことを、看護師さんはわかっているから、説明されたことを信じよう。不安だけどわたしよりよくわかっている看護師さんの判断を信じよう」

あなたが普通だと思ってやっている仕事は、誰かの心を助けてくれることもあります。毎日やっていることをしている姿だけでも、わたしの心を助けてくれたように。


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