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【読書】2024上半期 ベスト本!(はるはる編)

こんにちは、さしす文庫です。
この記事ではタイトルの通り、2024年の上半期に読んだ本で「特に良かった!」「おすすめしたい!」というものを紹介します!

今回は、はるはる編です。


はるはるです。
今年の読書は短編集やショートショート作品集などを読むように心掛けています。
何故かかというと、小説を書くにあたり自分の弱点は物語の展開の仕方や山場、波の作り方、意外性やオチだからです(致命的)。短い話のなかでどのように展開をして締めくくるのか。始め方はどうしているのか。設定などのアイデアなども学ぶことができれば、と思っています。
また、小説以外のジャンルも読むようにしているので、そちらからも1作品おすすめしたいと思います。

『ジョゼと虎と魚たち』(著:田辺聖子)

全9作品から構成されている恋愛短編集作品です。
タイトルの『ジョゼと虎と魚たち』は実写映画化やアニメ映画化もされている作品ですので知っている方も多いかもしれません。

どの作品も、裏表紙のあらすじの言葉を借りると「エロティックな男女の関係を描いた」物語となっており、それらが時に生々しく時に艶やかに作者の美しい文章で描かれています。一つ一つの表現や感情の機微など、しっとりと読める短編集かなと思います。

一番好きなのはやはりと言うべきか『ジョゼと虎と魚たち』。
この短編集のなかでは1作だけ色が違います。より恋愛的と言えば良いのか、純愛的と言えば良いのか。
ともかくとして、ツンデレヒロインが好きな方は刺さりまくること間違いなし。

ちなみに。
『ジョゼと虎と魚たち』はアニメ映画もおすすめです。


『俯瞰する力 自分と向き合い進化し続けた27年間の記録』(著:福永祐一)

今年、厩舎を開業した福永祐一調教師の半生が描かれた本です。(ジャンルで言えばビジネス書?)

福永祐一調教師について、知らない方もいると思いますので簡単に紹介します。1996年に騎手デビューして2023年に引退。騎手として2636勝は歴代4位、重賞160勝は歴代3位。日本ダービー3勝は2位タイ。13年連続で年間100勝を達成しており、これは最長記録です。

競馬好きの方にとっては、キングヘイローとの話であったり、岩田康誠騎手との話、ダービーへの思い、調教師に転身を決めた理由など面白い話がたくさんあると思います。(少し話は逸れますが、この本の発売にあたっての川田将雅騎手とのInstagramでのやり取りが面白いので興味のある方はぜひ調べてみてください。)

本の中で福永先生は自分の強みを「執着のなさ」と表現されていましたが、だからこそ色々なことにアンテナを張って、恐れずチャレンジをしていく姿勢や自己分析の大切さ、などは自分も小説を書くにあたって取り入れていかなければいけない部分ですし、それで結果を残した人の言葉なのでより刺さったような気がします。


騎手になっていなければ学校の先生になっていた、という福永先生なので説明や言語化がとても上手くて読みやすいです。
競馬が好きな人、興味がある人以外の方でも読みやすいですし、人として学べることも多くあります。
普段は小説しか読まないけど、たまには違うジャンルも読みたいな、という人におすすめできる1冊です。


※漫画編はこちら


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