時をかけるゆとり / 朝井リョウ さん
常にカバンに入れておきたい1冊です。
時をかけるゆとり / 朝井リョウ さん (文春文庫)
朝井リョウさんのエッセイ本は、かなり面白い、と話は聞いていましたがここまで面白いとは…(^◇^)!
正直、エッセイ本でここまで楽しい気持ちになれたのは初めてでした。読みながら、次の展開が早く知りたくてどんどん目が走りました♪
朝井さん、、、普段からチャレンジ精神に身を尽くしすぎだと思います。(笑)
言い方を変えれば、刺激を求めているのか。
大人になれば、新しいことに挑戦することは怖くなったり、面倒だと避けていたりすると私は思います。
仕事以外のコミュニティで、初めて会った人のことを知ろうとする行動程、面倒くさいなと思ったことはないかな思ったり…(^^;
(人それぞれ価値観は違うので、話すと楽しかったりすることも分かってはいるんですけどね…。(笑))
今回の私的好みの話は、
・学生篇の【モデル体験をする】
特に、最初のカラーモデルをする。の話が堪らなく面白いです。
会話の節々に、鋭利な言葉を使ってくる美容師さん。
そこから朝井さんの脳内から出てくる言葉が、素直かつ、うまい返しでこれまた何とも言えないラリーが続きます。(笑)
私は外出先で読んだのですが、コロナ禍、マスク生活でよかったと安心するくらい笑いました。
・学生篇の【眼科医と衝突する】
(まさか、風と共にゆとりぬの、あの眼科医との出会いだったとは!)
スイートボイスの眼科医と朝井さんの開幕戦ですね。
ボキャブラリーにあふれる眼科医からかけられる一言一言、それに対する朝井さんの心の内の声が、クスっと笑えます。(笑)
朝井さんが虜になる気持ちがとても分かる気がします。
私も、こんな眼科医に出会って、通院日を決戦の日にしたいですね。
あまり出会わなさそうな特性の人に出会ったり、好奇心旺盛なのに体が追い付いていなかった時の朝井さんの心境の叫びが、とにかく読みどころです。
私的には、ギャグ漫画を読んでいるかと思うくらい笑顔になる箇所が多かったです。
日々の疲労や、理不尽な出来事もこの本を読んで前向きになれるんじゃないかと思います。
皆さまも読了されてください。(^^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?