ササキクン

すみっこを生きてます。

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最近の記事

フジロックフェスティバルのエセタイマーズの残念な感じに関しての考察

 8月20日から22日まで新潟県の苗場スキー場でフジロックが行われた。フジロックの開催に関しては、多くの地域で新型コロナウイルス感染対策に関する緊急事態宣言やまん延防止重点措置が行われている環境下で延べ3万人規模の音楽フェスが行われることには賛否両論があった。  個人的には同時期での大規模フェスに関しては反対であったものの、同フェスの様子をYouTubeでライブを見て楽しませてもらったが故にアンビバレンツな気持ちの中でエロ本を読む聖職者の如く罪責感に苛まれながら複雑な気分で

    • 才能のない私の仕事の処世術

       本来、私らしいはたらき方としてのテーマは、クリエイティブで自由に生き生きした仕事を行なっている人間が書くべきだと思う。  しかし、多くの労働者は、クリエイティブで自由に生き生きした仕事とは無縁で、仕事はあくまでの毎日の飯の種で、泥臭い人間関係の中で泥水を啜りながら窮屈に仕事をしている人が多いと思う。  私もまたクリエイティブな才能には恵まれず、惰性と打算で今の仕事を選び、自由に生き生きとした仕事とは程遠く、常に緑色の苦虫を噛み締めながら仕事とプライベートの狭間を往来して

      • コンビニ狂騒記

         最近、都市部のコンビニエンスストアは、外国人の技能訓練生が店員の場合が多くなっている。自分の家が田舎か都市かを見極めるには、コンビニエンスストアの店員が日本人か外国人技能実習生か識別してもいいくらい都市部には浸透してきている。  ただ、自分の主観的な判断で申し訳ないのであるが、数年前と比べて外国人技能訓練生の日本語が下手になっている気がしている。その事が影響してか私と外国人技実習生の中のコンビニで小さな小さな事件が増えている。  自分が1650円の買い物をしたときに21

        • 老いと特上カルビ

           人は誰しもが老いていく。ただ、人間は誰しもが自分は他の人間より若いと過信しがちである。なので、自分が老いたと思う瞬間というのは人によって年齢もシチュエーションも様々の千差万別だと思う。  運動した後の筋肉痛が数日後に出現する、無闇矢鱈に膝が痛い、おでこが際限なく広くなってくる、鼻毛を抜いたら白髪だったなど自分が老いたと思う瞬間は突然やってくるし、その老いへの気づきは人によって無作為で内容も多種多様である。  私が老いたなもしくは老いてると思うのは焼肉の時である。  焼

        フジロックフェスティバルのエセタイマーズの残念な感じに関しての考察

          仕事をアレンジしすぎる人

           仕事の同僚でどうしても苦手な人がいる。同僚の性格が悪いとか仕事で嫌がらせするとかは別にあんまり気にしない。そういう人って意外に少なくないし、そもそも同僚に期待してないという醒めた目線で仕事を捉えている。  何が起こっても基本的に自己責任。それが社会だし。それはそれで切ないけど。  ただ、同僚で1番苦手なのは、善意で1から仕事を教えても、最終的に仕事を教えたようにそのままやらず、独自の理不尽なアレンジを加えてくる人。そういう人に限って結果的に手際が悪くて、その独自の理不尽

          仕事をアレンジしすぎる人

          鶏肉とペットとトラウマ

          父は鶏肉が嫌いで全然食べられない。 その理由が小さい頃に育ててた鶏を親が急に首をおりさばいて夕食で食べるシーンをみたのがきっかけみたい。 それは幼心にトラウマになるよね。  親子が一緒に育ててたペットの鶏をくうの!?的な感じで。昔の日本の貧困が産んだ悲劇だよね。  ただ、今だったら家族で買ってた2歳のチワワを家族で食うくようなもんだから残酷極まりないよね。  そんな父はパイタンスープとかの鶏ガラはいいみたい。だから、ラーメンはすごく好き。大量の鶏の死骸の煮汁は許されるのか

          鶏肉とペットとトラウマ

          テスト前のしてるしてる詐欺

          学生時代、テスト前に詐欺師が跋扈する。 「勉強してねー、やべーよ。」「私、今回、勉強が全然できないの。」ってやたらに周りに風潮する奴らがいる。 ただ、そんな奴らに限って勉強してるしっかり人が多かった。 勉強してないと告白する事で、テストの点数が低かった時の自己保身の保険をかけた上で、自分のテストの点数が良かった時に勉強をしてないのにテストの点数が良かったという自分の能力が高いという既成事実を作りたいという欲望のために、周囲に平気で嘘をつく。 しかも、「勉強してねー、やべ

          テスト前のしてるしてる詐欺

          大豆田とわ子と3人と元夫の言葉と音楽によるカルチャーアップデート

           6月15日に最終回を迎えた大豆田とわ子と3人の元夫だが、6月22日にYouTubeでサプライズがあった。このドラマの目玉の一つの主題歌、STUTS(トラックメイカー) & 松たか子 with 3exesの「Presence」のremixがアップされていた。  なぜ「Presence」がこのドラマの目玉かというと、松たか子を軸としてPresence ⅠからⅤの5パターン存在し、フューチャリングがwith 3exesの元夫達、岡田将生、角田晃広、松田龍平の3人の俳優陣、そして

          大豆田とわ子と3人と元夫の言葉と音楽によるカルチャーアップデート

          食べ物を粗末にする話

           生きていると色々とわからないことがどんどん生まれてくる。男が無駄にえげつなくキャバクラにお金を費やすのは何故なのかとか。えげつないくらい外国人好きは女性が多いのは何故かとか。ハリネズミのえげつなく針が硬くなるのは生まれて何ヶ月くらいからとか。人をえげつなく色眼鏡で見るときの色は何色なのかとか。  その中でテレビのコンプライアンスがわからない時がある。  最近は、昔のテレビ番組でできたことが、今はできないことが増えている。例えば、食べ物の規制もそんなところだ。ダウンタウン

          食べ物を粗末にする話

          「コントが始まる」最終回で考えた人生の価値

           「コントが始まる」が最終回を迎えた。話の概要は、菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀の3人の俳優が「マクベス」という売れないコントトリオ芸人に扮して話が進み、解散まで、そしてそれからの歩みを辿る群像劇。  マクベスを取り巻く個々に自覚的な負け犬達が、徐々に負け犬である自分を相対化して、ポジティブに自分の新しい未来に歩みを進めいく様子がすごくうまく描かれている。  総じて私達は、人生を一直線の勝ち負けでその価値を判断しがちである。それは、地位であったり収入であったり成績であった

          「コントが始まる」最終回で考えた人生の価値

          YouTubeの音楽解説コンテンツ解説コンテンツ

          最近、個人的にYouTubeの音楽解説が熱い。テレビやラジオの音楽番組のあからさまな事務所のゴリ押しと忖度で何年も変わり映えしない演出に視聴率が右肩下がりらしい。  ラジオ番組で洋楽がかかることもめっきりなくなり、なんかのタイアップの旬にさせられてる音楽がながれる状況になってる。少し上から目線のスノッブなエッジの効いた音楽番組がなくなり、新型コロナウィルスの影響もあって音楽業界自体も衰退の一途を辿っている。  そんな中で個人的にはYouTubeの音楽コンテンツが今、熱

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          視聴率5.8%だったけど中身は濃厚で濃密な味わいの大豆田とわ子との最後の時間

           大豆田とわ子と3人の元夫が最終回を迎えた。ずっと低視聴率とは聞いてたけど、最終回が想像以上の低視聴率でそれはそれでびっくり。  クドカンのドラマもだけど、「ドラマの内容と視聴率は必ずしも一致しないよね。」と自分の感覚はノーマルで、世間と乖離してないはずだと自分に言い聞かせてはみている今日この頃。  最終回までみた感想としては、みんなが、人間「大豆田とわ子」が大好きになれるドラマだった。  その上で、人間関係って色々と摩擦はあるし、後悔もあるし、ムカつくこともドキドキす

          視聴率5.8%だったけど中身は濃厚で濃密な味わいの大豆田とわ子との最後の時間

          遠隔を舐めんなよ

           新型コロナウイルスが世界中で流行し、個々の人達の行動範囲が狭くなり、他者への欲望が強くなっている今日この頃である。以前から私は何かを強く信じられる人のことがすごく羨ましい。  特にスピリチュアルなことに関しては非常に魅惑的に見える。常日頃からこの荒んだ気持ちをヒーリングされたい。ヒーリングされたいと強く願ってはいる。ただ、スピリチュアル業界にが調べると、変なキラキラする石、ラッセン風の絵。ゴテゴテした原色のアクセサリがまずまずの値段で売られており、どうしても経済性という概

          遠隔を舐めんなよ

          大豆田とわこと3人の元夫が終わっちゃうの

           悲劇的状況!!  いよいよ明日、6月15日に大豆田とわこと3人の元夫が終わってしまう。  松たか子扮するバツ3の建築会社社長の大豆田とわ子と3人の元夫の織りなす群像劇。  視聴者を唐突に驚かす怒涛の展開と出演者の軽妙酒脱な台詞回しに毎回、目眩を覚えるくらいに酔いしれる。とわ子の周りに巻き起こる大きな事件に対して、偏った観察眼とその独特な内省と不思議な人間関係を通して、なんとなく事件をまったりと解決していく姿に逞しさを感じる。  このドラマの見どころは、対話の大切さと

          大豆田とわこと3人の元夫が終わっちゃうの

          負け犬達の再生物語「コントが始まる」

           芸人の東野幸治さんが勧めてたドラマの一つ。  ざっくりいうと菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀の3人の俳優が「マクベス」というコントトリオ芸人に扮して話が進んでいく群像劇。  主要な登場人物は基本的に「自覚的な」負け犬達で、マクベスは売れない芸人の負け犬、有村架純が演じる熱狂的マクベスファンは引きこもりになっていたサラリーマンの負け犬、その妹は高校時代以後自分が何をすべきかわからないモラトリアムな負け犬など達が様々な葛藤を抱きながら互いに成長していていく話である。  残酷

          負け犬達の再生物語「コントが始まる」

          石と薔薇の衝撃と後悔

           私の高校時代にはインターネットもなく、音楽雑誌も文字数が多いので読む気にもなれず、HMVやタワーレコードの店頭に置かれた店員さんの手書きのポップが貴重な音楽情報源だった。その中でThe Stone Rosesのセカンドアルバムのsecond comingというアルバムが推されていた。  アルバムの内容自体は、ダンスフルな楽曲に線の細いイアンブラウンのボーカルに魅了され、個人的にはロックとオシャレの融合というイメージで、すぐにファーストアルバムを買いに行った思い出がある。

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