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遠隔を舐めんなよ

 新型コロナウイルスが世界中で流行し、個々の人達の行動範囲が狭くなり、他者への欲望が強くなっている今日この頃である。以前から私は何かを強く信じられる人のことがすごく羨ましい。

 特にスピリチュアルなことに関しては非常に魅惑的に見える。常日頃からこの荒んだ気持ちをヒーリングされたい。ヒーリングされたいと強く願ってはいる。ただ、スピリチュアル業界にが調べると、変なキラキラする石、ラッセン風の絵。ゴテゴテした原色のアクセサリがまずまずの値段で売られており、どうしても経済性という概念が頭を過ぎってしまいスピリチュアル業界には二の足を踏んでしまう。

 最近、画期的であると思ったスピリチュアルは、遠隔ヒーリングである。電話やネットなどでするらしい。どちらかといえばヒーリングは肉体対肉体の直接的な対話によって精神が癒される世界観だと思ってた自分にとっては「電話でいいの!?』とちょっとつっこんでしまうほどの驚きであり、個人的にはヒーリング革命であった。

 この電話などでの遠隔ヒーリングに対して、再現性や数量化や演繹的・帰納的証明などの科学的な言明を持ち出すのは野暮な事であり、そんな概念を持ち出す人間はスピリチュアルという単語をネット検索するなと言いたい。

 とどのつまり何が言いたいかというと、何かを本当に信じることで癒される人がいるとすれば、私はそれがすごくすごく羨ましい。たとえ、それが、遠隔ヒーリングであっても。 

 

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