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こんな時だからこそ、夜空を見よう!/スターリンク衛星を見る方法【2020.4.29編】

前回、スターリンク衛星Starlink-6のことを書きました。
実際に見ると、「UFOの編隊か!」とか「リアル銀河鉄道だ!」となるスターリンク衛星の隊列、今回はまさに今日の夕方にお家またはご近所から見るための方法について説明します。
実際にどう見えるのかは、前回の記事動画をご覧下さい。


で、本日4/29、Starlink-6の隊列が日本各地から比較的明るく見えるので、その見方についての解説です。
夜空を走る光の列がほんとに見えると、非現実的かつ幻想的な光景に目を奪われることになりますので、是非とも実際ご自身の目で見てみて下さい!
以下、東京、仙台、大阪での見え方について詳しく説明しますが、天体や空を見ることに慣れている方は、私が使っている衛星予報サイトHeaves Aboveと言うサイトをご自身で見られた方がむしろ分かり易いと思います。
Heavens Above


【準備するもの】
まず、双眼鏡をお持ちの方は是非ご準備下さい。
望遠鏡は視野が狭すぎるのでNG。双眼鏡です。
できるだけ口径(対物レンズの直径)が大きな双眼鏡が望まししいですが、とりあえずオペラグラスでもOK。

写真や動画を撮りたい!って方は、スマホでは無理なのでズームレンズが付いているデジカメ、一眼の方は中望遠のレンズをご用意下さい。
もちろん、三脚は必須です。
ズームの場合はあまり倍率を大きくせず標準くらいから撮り始め、ファインダー内に光の列を見付けた後、ズームしたい場合はズームにするって感じの撮り方が良いと思います。
ちなみに、前回ご紹介した動画は、フルサイズ一眼に70-200mmF2.8のズームレンズをつけて撮りました。

では、各地での見え方です。

【東京】
本日の東京は、18:50から北北西に見え始める39機の一団と、19:19から北西に見え始める19機の一団の2回チャンスがありますが、見易いのは19:19からの第2弾の方です。
いずれも、西から北の空が開けている場所が見易いです。

まずは第1弾、18:50からの最初の39機の方は、明るさが3.6等で北の空かなり低いところを飛ぶので、肉眼で見るのは難しいかも知れません。
双眼鏡でも、日頃から星をよく見て慣れている人じゃないと見つけられないかもしれませんが、北側が開けていて、なおかつその方向の空が暗いところで見れる方は以下の星図を参考に頑張ってみて下さい!

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見易いのは第2弾の方、19:19から北西から上がって来る19機で、2.3等級と比較的明るく、ほぼ真上に飛んでくれるので、見る方向さえ間違っていなければ、都心でも肉眼で見えると思います。
見え方は以下の通りですが、確実に見たい方は北斗七星(星図の真ん中辺りにあるおおぐま座にある柄杓の並びですね)を目印にすると良いでしょう。
この北斗七星の2番目の星の角付近を19時21分になったら凝視していれば、隊列が見えて来るはずです。
※ちなみにこの星図は、画面を頭の上にかざした状態で、実際の星と重なるような図になっています。

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詳しいデータは以下の通りです。 

スターリンク衛星の通過_東京


【仙台】
以下の通り、18:49から北西に見え始める39機の一団と、19:19から北西に見え始める19機の一団の2回チャンスがあります。
仙台は幸いにして、2回とも明るく高度も高いので見え易いと思います。
第1弾は西から北の空、第2弾は西から南の空が開けている場所が良いですね。

まず第1弾、18:49からの39機は、以下の軌道となるので、カシオペアか北極星か北斗七星を目印にすると良いと思います。
恐らく見つけやすいのは、北極星を目印にして18:51頃に北極星の南側をかすめて飛んで来る光を見つけるのが良いでしょうか。
明るさは2.5等なので、北極星と同じくらいの明るさです。
かなり明るいので、時間と場所を間違わなければ確実に見えると思います。
ちなみに、北極星の見つけ方も貼っておきますね。

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次に第2弾、19:18からの19機は、ちょっと南寄りになりますが、これも光度、高度とも申し分ないです。
ほぼ、金星と月を結んだラインを飛ぶので見つけるのも楽だと思います。
光度はさっきのものより若干暗いですが、2.8等ほどなので肉眼でもバッチリ見えるはずです。

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詳しいデータは以下の通りです。

スターリンク衛星の通過_仙台


【大阪】
以下の通り、19:18から北北西に見え始める19機の一団と、20:23から北西に見え始める39機の一団の2回チャンスがあります。
大阪では、東京や仙台で19時前に見えていた39機は、地球を一周して来た後に見えるって感じですね。

19:18からのが3.4等級、20:23からのが4.7等級とちょっと暗いので、気合を入れて見つけて下さい。
一度視線が合ってしまえば十分見える明るさだと思いますが、この明るさだと最初に見つけるのが肉眼では難しいかも知れません。

まず、19:18からの19機は、以下の軌道となるので、カシオペアか北極星か北斗七星を目印にすると良いと思いますが、結構高度が低いので、街中だと光度も相まって見つけるのが難しそうです。

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20:23からの39機は、以下の軌道です。
光度も4.7等、光度も見ての通りの低さなので、西の空が開けていて、そちらの方向の夜空が暗いところなら...と言う感じです。
ただ、一昨日私が撮影した動画は、まさにこんな感じの光度と高度だったので、頑張れば撮影も肉眼も行ける可能性はあります。

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以上、東京、仙台、大阪からの見え方の説明でした。
あとはなんと言っても天気ですね。
今晩、晴れるのを祈りましょう!

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