東大受験の思い出 3
僕の人生を支え、そして破壊してきたのは強迫観念だ。自分の人生はこうでなくてはいけないという思い込み、圧倒的な成功でなければすべて敗北としか捉えることのできない思考。強迫観念が自分の人生を進行させ、そして破壊してきた。
初めての東大模試でD判定をとったとき、自分は絶対に東大に合格しなければいけないという強迫観念に囚われた。これまで大学受験のことを何も考えていなかった自分が、自分は東大から選ばれない可能性がある人間だということを思い知らされた途端、何かのスイッチが入った。周到に