ダイエット論3:1日に最低限必要な「総エネルギー」とは?
この記事では「ダイエットを成功させるための考え方」の中でも、特に『総エネルギー』についてまとめています。
尚、この記事は前回書いた『ダイエット論2:自分の基礎代謝を把握しよう』の続きになっています。まずはそちらを先にお読み下さい。
総エネルギーは「基礎代謝+運動量」
1日に必要な「総エネルギー」は、「基礎代謝分のエネルギー」と、「運動によって消費されるエネルギー」を「合計したもの」というのが私の考え方です。
それを計算式にすると、
「総エネルギー(kcal)」=「基礎代謝(kcal)」×「身体活動レベル」
という感じになります。
この内、「基礎代謝」については、前回の記事にあるように「体重計」で簡単に調べる事ができます。
そしてこの「身体活動レベル」の数値ですが、これは、
「運動はほぼしていない」=「1~1.5」
「運動はしてるが強度は低い」=「1.5」
「運動はしてる。少なくはないが多くもない」が「1.75」
「意識的な運動をし、運動量が多い」が「2」
となっています。
つまり体重計で計測した「基礎代謝」の値に、この「身体活動レベル(1~2)」をかけるだけで、「1日に必要なエネルギー」が分かります。
実際に計算してみると、例えば基礎代謝が1500kcalで、運動量が「普通」の場合、1500に1.75をかけると「2625」と出ます。つまりその場合、「1日に2625kcalのエネルギーを摂取する必要がある」という事になります。
そしてそこから「ダイエット中の食事の内容を決めていく」事になります。つまりダイエット中は、2625kcal以内に抑えるような食事にすれば良いという事です。
「食事制限をしなくても良い状態」を目指そう
1日に必要なエネルギーを、少なく見積もりたい場合、前述した身体活動レベルを「1~1.5」の間で調節すると良いでしょう。これは大雑把でも構いません。
ただし身体活動レベルが「1」というのは、さすがに少なすぎます。後の記事でも解説しますが、私の考えでは「筋肉を鍛え、大きくし、維持していく」「そのための摂取エネルギーが必要(食事を減らすのではなく管理する)」という事を重要視しています。
そのように摂取エネルギーが少ないと筋肉が落ち、基礎代謝が低下してしまいます。それは長期的にはデメリットが大きいので、最低でも身体活動レベルは「1.5」として考える事をオススメします。
むしろ「身体活動レベルを多く見積もっても、エネルギーバランスが整っている状態」こそが理想です。いきなり少なく見積もってしまうのではなく、最初は「1.5」として見積もり、その上で運動量を増やしましょう。
基礎代謝を計算で求める場合
前回の記事にあるように、「基礎代謝」については、計算で求める事もできます。
前回の記事のおさらいになりますが、基礎代謝は・・・
基礎代謝(kcal)=「BMIが22となる体重(kg)」×「基礎代謝基準値」
という計算式になっています。
この内の「BMIが22となる体重」は、
「BMIが22となる体重(kg)」=「身長(m)」×「身長(m)」×「22」
そして「基礎代謝基準値」は、
男性20代が「24」、30~40代が「22.3」、それ以上の年齢は「21.5」
女性20代が「22.1」、30~40代が「21.7」、それ以上の年齢は「20.7」
となっています。
これらを計算して基礎代謝を求め、その値に前述した「身体活動レベル(1.5~2)」をかける事で、「1日に必要なエネルギー」が分かります。体重計がない場合、こちらを参考にしても良いでしょう。いちいち計算するのは面倒ですが、難しい計算ではありません。
ただしこの場合、「その身長の時の標準体重」を元にして計算しています。そのため、それを目安に食事の内容を決めた場合、人によっては「カロリーオーバー」してしまう可能性があります。やはり前述のように、体重計での値を参考にした方が良いと思います。
今回はこれで以上になります。お役に立てれば幸いです。よろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします。
尚、次回はこの「1日に必要なエネルギー」から考える「1日に必要な蛋白質の量」について解説していきます→『ダイエット論4:1日に摂取すべき蛋白質の量とは?』
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