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さりとて
2020年8月31日 21:46
消えそうな光が目の前にある手を伸ばしても届かない光が目に見えるから愛しいことずっと前から知っていた涙ばかり追いかけないで前をみれば ほら最果てで再び会おうそこはどこかなんて野暮なことは聞かないでね?最果てで抱き合って眠ろうだからそこで待っていて明日はきっと雨消えてしまった光がここにある手は届かなくても感じられる目に見えなくても大丈夫ずっと前から知っていたでも
2021年2月19日 10:12
早朝は独特なにおいがする鼻腔の奥がツンとする乾燥が目を刺激するこの感覚はなにかに似ているそのせいで誰かを思い出す遠くに人影が見える知らない人に違いないなのにどこかで期待するイヤホンから流れるノイズ少し音量を下げるそうしたらどうだろう鳥の鳴き声がした結局すれ違ったのは思い出した誰かではなかったそれでもこの早朝に同じ道を歩く人だったいつか思い出すだろうか今日す
2020年9月26日 23:22
また今日も僕は空を見て遠い君の髪を思うあの頃は肩までだったけど今は伸びたのか 切ったのかほら僕はあの頃と同じままそれでも背丈は少し伸び足首が見える学ランと夏服の中の青い花近く見える花火の下君の色香が翻るそれでも隣はいないままうしろで彼岸の花揺れるラムネの中のA玉を取り出し そこに君を眺む少し残った泡沫の思いは遥か 藍のそばへ無色透明の夏の気がどこかでそっ
2020年8月17日 23:53
例えばの話 君と僕の遺伝子が全部一緒だったとして僕ら付きあったかなあ例えばの話 君と僕が共に生きるべきだって神様にお告げされたなら僕は君のこときっと知らないままずっと嫌いとまではいかないけどあんまり好きにならなかったんじゃないかなあつまりは 僕が言いたいのは偶然出逢えたこの奇跡に心からありがとうってことまた会える日が来るかな来世でもそんな日が来るといいな偶然で
2020年8月9日 23:22
形はいつだって歪だったぼやけた視界は何を見つめる?明日の夜の夢を今日の朝からずっとみている深夜3時はオレンジ色口の中に酸味があふれる種を飲み込むな脳裏で誰かが警告する幽霊がいるならいますぐに出てきてその目の前で大好物をたいらげるから確実なものだけが欲しかった全ての色を手にしたかったああ、そう 過去形なのはもう手に入らないことを知ったから不確かなものばかり手