2022.9.15:さいきんのさりげなく
いろんなことが同時進行で起こり過ぎていて頭がこんがらがってきています。編集部です。ようやくお知らせできそうなことやまだまだ仕込み段階のもの。伝えたいことや知ってほしいなってことがたくさんありますが、言葉にするのはなんだかもったいない気がして言えてないこともあるんですが、書き残しておこうかと今思ったものをいくつか抜粋して書き留めます。
💭10月1日出版:新刊『居心地のわるい泡』の出版です。
平田基さんの雲煙模糊漫画集『居心地のわるい泡』10月1日に、ようやく出版します。出版前にも展示をさせていただいているのですが、コロナの件や色々思い悩んだりして、出版が遅れてしまいました。まだ各書店さんにもご案内しきれておりません。(残すところは箱に貼るシールのデザインが決定すれば、、、!)いよいよ紹介できます。本当にここまで来れたこと、作家の基さん、装丁家の浦川くん、藤原印刷の小池さんには大変感謝しています。もう完成している風の文章なのですが、すみません、まだです。もう少しです。
💭第一回さりげなく製本教室、素晴らしく楽しかった
9月10日に村上製本さんをお招きして、開催した1回目の製本教室。自分の手でこんなにも簡単に本になるんだ、ということや、手を動かせば限りなく新しい案がむくむくと湧き上がってくることを体験しました。あっというまの3時間。自分の作業に集中しながら、それでいて、他の人のアイデアに素敵〜と笑う時間。とてもいい時間でした。早速学んだ三つ目綴じで、イベントのおまけのノートを制作してみています。紙目の向きは大事、紙目の向きは大事と唱えながら、一冊一冊製本していきます。
💭お茶とおはなし 喫茶さりげなく 初回オープン
製本教室のあとは、お昼休みをはさみ「お茶とおはなし 喫茶さりげなく」をオープンしました。第一回のオープンのおはなしテーマは:きっと製本は身近なもの
・紙を束ねれば本になる
・村上製本の出会い、はじまりのこと
・海外の製本文化について。初めてのオープンでしたが9人ほど参加してくださいました。製本教室に参加していないけれども来てくださった方もいて、とても嬉しかったです。次のオープン、
10月8日(土): 本という媒体の面白さはどこに?
・子どものときから本って簡単に作れるんだってなるといいのかもと思う
・簡単にできる製本
・本を作っちゃおう
です。至らない点はあるかと思いますが、お茶とおはなしを用意してお待ちしています。
初めてのマスター業もとっても楽しかったです。
💭新しい本の製作中📕
10月の本以外にも、出版予定の本が決まっています。
<11月26日出版予定>長湯文庫第二弾♨️
お風呂で読む本、長湯文庫の第二弾がいい(11月)ふろ(26)の日に登場です。第一弾のモノ・ホーミーさんの「するべきことは何ひとつ」はおかげさまで重版が9月にありました。とても嬉しい。そして第二弾は、「するべきことは何ひとつ」の短編集とまた雰囲気ががらっと変わり、ゲームブック!ゲームブックとは、自分の選んだ道で歩む漫画のストーリーが変わっていくという仕様のゲームになっている本のこと。また詳しく説明しますね。長湯文庫の本棚をお風呂で作るのが夢なので、またその夢に一歩近づきました。また一緒に作ってくださる作家のヤマモトさんのゲームブック、私は大ファンなので…。こちらもとても嬉しいです。お声がけさせていただいて4年越しの出版です。鋭意製作中です。
<12月中出版予定>rekkoさんのやぶる うまれる絵本
そして、度肝を抜かれたrekkoさんのアイデア!やぶる絵本の出版も決まりました。こちらも鋭意製作中です。出会いは、京都二条のwombさんでの展示でした。wombさんの作家さんや洋服、商品の目利き力や提案力にはいつも、度肝を抜かれるのですが今回もそうでした。wombの店長の小泉さんが「かのこさんにもぜひ見て欲しい」と言ってくださったきっかけで、rekkoさんにお会いすることができました。(本当にいつも感謝しています)製本の関係などで出版が難しそうとなっているタイミングで偶然お会いしました。本づくりの過程で手製本の手間はかかるけれども、さりげなくの規模やつくりたい形であれば実現できそうとなり、弊社での出版が決まりました。今のアイデアをさらに進化させて本に。今、鋭意制作中です。※やぶる絵本は商標登録や特許登録も視野にいれて進行しています。(上記の長湯文庫も商標登録を取っています)
💭砂を表紙に貼る実験を繰り返しています。
京セラ美術館で開催中の彦坂敏昭さんの展示。「砂のはなし」のアーカイブブックを製作中です。
展示会場に実際に砂場をつくる仕掛けや、砂との関係や出来事をひとりひとりが記録していく展示模様。その「砂のはなし」をアーカイブブックにするのであれば、ぜひアーカイブブックにも砂をつけようとなりました。打ち合わせを重ね、たくさんの種類のノリを用意し、どう紙に砂をつけるかの実験を繰り返しています。砂がぽろぽろでてくる、落ちてくる塩梅を検証してもいます。不思議な光景。でも本当にどんな形になるかわからないからこそ、おもしろいです。楽しい。12月か1月に小部数の限定で販売する予定です。砂がついた「砂のはなし」アーカイブブック。どんな姿になるでしょう。
💭嬉しかったはなし、Sameposeの鈴村さんの2作目
Sameposeの著者鈴村温さんの新しい本が実業之日本社さんから出版となりました!温さんの切り絵の個性豊かな動物たちが生き生きと活かされた『いきもの英単語』です。温さんのプロフィール部分には、Sameposeの名前もあります。弊社から出版された作家さんが別の出版社で本を出版するのは初めての経験です。作家さんの活躍の形はどんな形でも嬉しいのですが、嬉しい報告のひとつでした。
💭さりげなくのウェブリニューアルを考え中
さりげなくは、出版社としての印象がつよいとおもいますが、本をつくる意外にもさまざまなつくることを実践する株式会社です。出版社は本を作って販売しますが、後者は企画や執筆編集、デザインなど「つくる」にまつわるあれこれを媒体にとらわれず、ご依頼いただき行っています。株式会社を設立して2年がたち、本以外のいろんな形での「つくる」が現れてきたので、紹介をきちんとできる場所を整えたいと思っているところです。出版社でも株式会社でもどちらにせよ、何かを誰かと「つくる」そして「残す」ことが大事にしたいことだというのがだんだん見えてきました。弊社からの出版はできませんが、編集と装丁(もしくはどちらか)をさりげなくが担う形の本も増えてきています。(砂のはなしのアーカイブブックもそうです)ロゴや展示DMの制作、執筆なども。ここもうまく紹介できていないのが、もやっとするところではあります。近々整えていきたいです。作ったものを大事に。
長くなった〜。以上、さいきんのさりげなくでした。
(編集部 かのこ)
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