2009年10月21日(水)
何か耳元で動いた、その気配で目が覚める。何だろうと横を見れば、足。足? 確かに足だ、そしてようやく気づく。娘の足だ。身体を起こして見てみれば、娘がいつの間にか逆さになって眠っている。私は娘の足の甲をぱちりと軽く叩き、寝床から立ち上がる。まだ街は眠りの中、午前四時半。
Tシャツのまま玄関の扉を開ける。そこに広がるのは夜明けの気配。青と燃える橙とが交じり合う部分が、まるで輝いているかのように見える。日が昇る直前の茜色も好きだが、私はどちらかを選べといわれたらこの、交じり合う空の色