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松陰寺砂織🍀ぶれない自分軸カウンセラー
2021年2月27日 07:00
小説の20話です。もみじは病院へ行った帰りに、かずはのマンションに向かった。「確かこの辺りのはず‥」家の近くだったので、車から降りて、歩いて探した。「あれ?こんなビルあったっけ?」かずはのマンションがあったはずの場所には、オフィスビルが建っていた。「え!いつの間に変わったの?」新しく建ったビルではなかった。家に帰って、夫に聞いてみると、昔からそのオフィスビルだったと
2021年2月23日 07:00
小説の19話です。もみじは久しぶりに手にしたスマホから、驚くものを発見した。写真の削除フォルダから・・あの、美しい色と柄の津軽塗のお椀の写真がでてきた。しかも本の写真ではなく、「わたし」が作った作品のものだった。夢じゃなかったんだ・・。でもこのスマホに写真があるのはなぜ?しかも・・誰がこのスマホで撮ったのか、送ってきたのか。削除までしたのに、ごみ箱にいれたままにして。?
2021年2月20日 07:00
小説の18話です。「おかあさーん、おかあさん!」もう少し寝たいのに・・誰・・起こさないで・・。小さな手で、身体が揺り動かされていた。「なのは、そんなにお母さん揺らしたらだめだよ」「だって、お母さんの手が動いていたんだよ・・(´;ω;`)ウゥゥ」女の子と男の子の声がする。とっても懐かしい気がするけど、誰だろう。誰のことをお母さんって言ってるんだろう。・・・・・・
2021年2月16日 07:00
小説の17話です。★登場人物浅倉もみじ 保育士森田かずは もみじの保育園に息子が通っていた★かずはがもみじの顔をじーと見つめていた。いつもにこにこしていて、温和なかずはの目が、全てを見透かしているようで、怖かった。「もみじさん、これから話すことが事実かどうかは、確かめようがないけど・・。そうなんだ~と思えるところだけ信じてくれたらいいから」おかわりしたコーヒーを一口飲ん
2021年2月13日 07:00
小説の16話です。★登場人物浅倉もみじ 保育士森田かずは もみじの保育園に息子が通っていた★「どうしたんですか?みなさんお揃いで」張り詰めた空気と、朝早くから人が集まっているのをみて、遠慮がちにかずはが聞いた。「うん‥ちょっとね。かずはさんこそどうしたの?」明子の踏み込まないでねという含みを察したかずはは、ふふっと笑った。「もみじさんどうしてるかと気になって、会い
2021年2月9日 07:00
小説の15話です。★登場人物浅倉もみじ 保育士森田かずは もみじの保育園に息子が通っていた★あれから1年が経ち、夢の中の出来事と思っていたことも、すっかり忘れて、日常になっていた。毎朝、夫が朝食を用意してくれることも、ここでは変わらなかった。もみじは津軽塗にすっかり魅せられて、弟子入りし、一日のほとんどをその時間に費やしていた。飲み込みが早く、熟練した技術を取得し、はじめ
2021年2月6日 07:00
小説の14話です。★登場人物浅倉もみじ 保育士森田かずは 都内の大手風俗店のスタッフ★もみじのスマホは見つからないまま、工房の地図を夫に書いてもらって、車で向かった。慣れていない雪道は怖かったけど、行き交う車が少ないのが幸いだった。工房らしき建物が見えて、速度を落として近づいていくと、入り口の前にイエローグリーンのコートを着た女性が立っていた。車を駐車場に止めて、その女
2021年2月2日 07:00
小説の13話です。★登場人物浅倉もみじ 保育士 35歳 子ども(たくや 小5 なのは 小3)★「うわ、寝過ごした!」いつもはアラームが鳴る前に目が覚めるのに、もうこんなに明るい!「やばい、遅刻する」枕元に置いているスマホを、手探りした浅倉もみじは、固まった。「あれ、ない。スマホがない」いつも置いている場所にスマホがなくて、しかも部屋がひんやりして様子がおかしい。