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進化で複雑になるとは限らない

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


あなたは進化というとどんなイメージ
がありますか。


例えば科学の分野では
類人猿から徐々にホモサピエンスと
呼ばれる現在人へ変化していく様子を
思い描く人もいれば
アニメではポケモンが新しい形態に
変わったりしているのをご存じな方も
いると思います。


宇宙や社会、家電製品でも進化という
言葉が出てきますよね。


進化とは共通するイメージとして
「進歩して前の段階より優れたものや
複雑になっていくこと」
ではないでしょうか。


でも生物の進化は仕組みが複雑になる
だけとは限りません。
シンプルになっていくのも進化です。
だから、「退化」していくのもじつは
進化の一つです。


環境に合わせて変わっていけば
祖先が持っていた機能を失うことも
普通にあります。


例えば、動物園で人気者のペンギンは
空は飛べませんが水中を自在に泳ぐ
能力を持っています。
つまり、生存に有利な方向に
変わっていきます。
ライバルがいない環境が海中だったから
その環境に合わせて変化したのです。


身体がどんどん小さくなったり
シンプルになったりしていくことも
ありえます。
例えば、巨体化した恐竜が絶滅したのは
巨大隕石が衝突して火山の連続噴火で
地球の環境が激変したためだと
言われています。


食物連鎖も崩壊すると巨体は圧倒的に不利
生存も繁殖もできなくなります。その後、
地上に栄えたのは小さな体をもった
ネズミのような哺乳類でした。


遺伝子も似ています。
複雑な生物ほどゲノムサイズ
(DNAのすべての遺伝子情報の大きさ)
が大きくなる傾向にあり
大きければ大きいほど
複製にも余分のエネルギーがかかるので
不利になるとも考えられます。


もともと細胞だった生物が余計な物を
捨てていって他の細胞頼みで感染して
生きていくという形になるのも進化です。


ゲノムサイズが小さいほど複製効率が
上がって細胞に感染さえすれば
大量に増殖できるわけです。
いやー、生命の神秘って不思議な事
だらけですよね。


生物以外では
あのスティーブジョブズが開発した
Apple社のiphoneは、スマートフォン
という手の中に納まる小さなパソコンに
電話機能をつけるという発想と
Macは複雑な機能は削っていかに
シンプルにするかを追求したPC製品で
世界中が熱狂していますよね。


そう考えると
あなたの周りにも進化したものって
たくさんあると思います。
ぜひ見つけてみてくださいね。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。



今回の引用元は
東京理科大学教授 武村政春さんの著書
「ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!」
です。こちらを一部要約させて
いただいております。

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