「やりたいことがない」と焦る人へ。私なりの対処法を書いてみた
ネットやSNSを見ていると
「やりたいことをしよう」
「新しいことをしよう」
など、「(何かしら)行動をしよう」という言葉が増えてきた。
でも、この言葉に少し懸念を抱くことがある。
「個の時代」が言われている今、一人ひとりの個性や強み、力を発揮しやすい時代だからかもしれない。
もちろん、それ自体はいいことで、とくに仕事の場面など、目指すことが明確にある人は正しいだろう(私もその恩恵を受けているフリーライターである)。ガンガン行動しなくてはいけないこともあるから、「そうだな」と共感することもある。また、ビジネスなど何かしらサービスを提供している人の、よくあるセールスコピーみたいなものだと私は思っている。
だけど、この言葉で自分で自由に決めていい範囲やプライベートのことでさえ、「新しいことしなきゃ」「充実させなくては」「このままではダメかも」など、
「〇〇しないといけない」
となんとなく焦り、縛られている人もたまにいるのだろうな、と感じることがある。「何かをしない自分には価値がない」みたいな。
「人の役に立っている自分」や、「怒らない自分」など「条件つきの自分」しか認めていない。
かくいう私もそういう節があって、幼少期から抱えていた問題だ。うつ状態になった大きな原因でもある(今も油断すると出てくる)。
そんなときに何もできない自分を「つまらないな」と批判したり「あの人はすごい」みたいになってしまう。無意識のうちに、他人に対しても、そうやって優劣や判断をするようにもなる。
このループ、結構しんどい。そして、なんだか自分を好きになれず、スッキリしない日々が続く。
だから最近わたしなりに思うのは、
「どんな状態が心地よいか?」
「どんな瞬間の自分が好きか?」
に目を向ければいいのかなと思う。
この時間を自覚してまずは増やすと、自然と日々の満足度が上がり、具体的なやりたいこと(行動)も見えてくるのだと思う。
「行動」に目を向けるのではなく、まずは自分の「状態や感覚」に目を向け、追求する。
ただ、素直に感じること。思うこと。
たとえば、私の場合は以下の状態ときが心地よくて好きだなぁと思う。
などなど。
書き出すと結構あることに驚く。
こんな風に、「やりたいことリスト」ではなく「自分の好きな瞬間リスト」を書き出すところからはじめるといいと思う。いきなり具体的な行動を考えようとするから、難しくなる。
しかも、なんだか書くだけでワクワクしてくるからおすすめ(まさに、このときの「状態」が「良い状態」だ)。
その中から、共通点や優先度をつけてみる。「このとき、テンション上がるよねー」「ワクワクするよねー」みたいな。
「意味がある、生産性がある」などを頭で考えないのがコツかもしれない。
そして、それらの時間をもう少し増やしたり、見つめたりした後に、具体的な「自分がやりたいこと、チャレンジしたいこと=行動」見つけていけばいいのだと思う。そこから、仕事につながりそうな何かを考えるのもいいだろう。
この方法が、私なりの「やりたいこと探し(プライベート編)」への考え方や対処法だ。違和感なくて、無理に自分を動かしている感じがしなくて、しっくりくる。
仕事というより、心の充実度を高めたい方や、自分に最適なプライベートの過ごし方をあらためて考えたい人にはおすすめだ。
やりたいことを見つけるというより、あらためて好きな瞬間を思い出して、自覚するというイメージ。
「何もない」と自分を責めたり、人と比べたりせず心穏やかに過ごせる人がもっと増えたらなぁと思う。
自分のしあわせや豊かさって、案外地味で、すぐそばにあるものなのだ。
最後までお読みいただき嬉しいです♪ありがとうございます!これからも心を込めて執筆していきます。