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昨日から家族で出かけっぱなしで、やっとひとりになれた。これからひとりで過ごせる時間は2時間。贅沢なじかんだ。2時間あったら、やらなきゃいけないこと、やりたいこと、なにをする?やらなきゃいけないことは、やらなきゃいけない。でも、2時間だ。やらなきゃいけないことは2時間では終わらない。

ドタバタと過ごしてきた5月を振り返る。4月もドタバタ、3月もドタバタ、2月も1月も。結局いつもドタバタとしていたように思う。やりたいことが溢れている。いつも新しいことに目がいく。やったことのないことをやってみたくなるから、やっていることに、新しいことがのっかってきて、やることが増えていく。すべてのペースを落として、たくさんのことがやれたらいいなと思っていたけれど、そうもいかない。

溺れてみてわかったことがある。やりたいことが溢れているからこそ、やらないことを決める。どんな仕事をしていきたいのか。なにを一番に考えて決めるのか。やれるもんならぜんぶやりたい、なんでも経験してみたい欲深き習性。しかしそれは、無理なのだ。そこを自覚し、やらないことを決めていく。

お金は大事。でもお金では買えないことがある。お金をもらってもやりたくないことがある。お金のために働いているのではない。お金はある、からスタートしてみたら良いのではないか。お金がいくらあればいいなんてわからないけれど。

人と繋がり分かち合いたい。日々学びながらそれをアウトプットしていきたい。自分をごまかさずに正直でいたい。心が動いた方に行きたい。少しの違和感を感じたらその違和感を大事にしたい。フリーランスになったけど、それでも毎日のなかでひとりでじっくりことに向かえる時間は限られている。思っているより少ない。

その時間をなにに使うのか、ちゃんと考えたい。なんとなく面白そう、なんとなく心地よい。なんとなくを大事にしている。同じように、なんとなくおかしい、なんとなくの違和感も大事にする。自分の声を無視してはいけない。その違和感は、最後に必ず返ってくる。

畑仲間と公園でおにぎりを食べながら、友人の97歳のばあちゃんの話を聞いた。ひとりで暮らしているそのばあちゃんは、布団を干そうとしてそのまま前に倒れて骨折したり、階段でつまずいて骨折したりする。97歳で、ひとりで暮らして自分で炊事洗濯もこなしている。今は骨折で入院しているけど、早くリハビリしてまた家で暮らしたい、まだまだ生きたいと言っているそうだ。

このばあちゃんは、その昔、女スパイとして満州に送り込まれていたらしい。その話を聞きたい。聞かせてほしい。友人にばあちゃんが退院したら連れて行ってもらえるようにお願いした。ばあちゃんが生きてるうちに話が聞きたい。誰に頼まれるわけでもなく、どこかに掲載するわけでもない。ばあちゃんの話が聞きたい。
こういう気持ちを大事にしたい。これは私の小さな声だ。こうして書いていたら、気付くことができた。

ひとりの時間を大切にする、自分の声を聞くために。


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