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子どもと一緒に”マジカルバナナ”をやったら、見えてきたこと。

”バナナ”といったら、何を連想するだろうか?
”バナナ”といったら黄色だ。
黄色といったら、卵の黄身だ。
こうして、じぶんの頭の中で連想されるワードを、リズムに乗せて発していくゲームがある。

最近、6歳娘とわたしの間で、「マジカルバナナ」がブームとなっている。
マジカルバナナは、1990年代に日本テレビ系で行われていたテレビ番組、「マジカル頭脳パワー!!」で行われていた4拍子のリズムに乗って行う連想ゲームだ。


ある日突然、一緒に湯船に浸かっていたら、平成生まれの娘の口から「マジカルバナナしよ〜」と出てきたのでビックリした。どうやら保育園で習ったらしい。リズムも歌もバッチリだ。”マジカルバナナ”と軽快なリズムに乗ってゲームが始まる。

このゲームを娘と一緒にやることで、娘の物事や人に対する捉え方、抱いている印象を、垣間見ることができて面白い。
わたしは、娘のことをもっともっと知りたくて「マジカルバナナ」にハマっている。

咄嗟に自分の口から出てきたワードに、わたし自身も驚くことがある。その物や人に対して、そんな印象を抱いていたんだ、わたし。


保育園の”マジカルバナナ”、出だしは定番の”バナナといったら〜”からと決まっているようだ。

”バナナと言ったら黄色”
”黄色と言ったら車”
・・・・
この調子でどんどん連想したものを繋いでいく。

”パパといったらお酒”
”お酒といったら夜ごはん”
”夜ごはんといったら家族”
”家族といったら楽しい”

娘の口から出てくる”ワード”を楽しみに待つ一方で、家族のことや夫、自分のことについて、娘が何を連想するのか、少し怖さも覚えた。

なぜだろう?

去年、コロナ禍でのW在宅がうまく回らなくなった我が家では、さんざん夫婦喧嘩を繰り広げていた。最終的にはわたしが会社を退職し、時間と心の余裕が生まれたことで、表立った夫婦喧嘩は無くなった。
それでも、娘の中にトラウマ的にあの喧嘩だらけの日々が残っていないかが心配だった。”家族”や”パパ”、”ママ”についてどんなイメージを抱いているのか、気になっている。暗いワードが出てきたらどうしようという気持ち。お風呂で何気なく始まった”マジカルバナナ”は、娘のトラウマを気にしている自分の気持ちに気づかせてくれた。そして、自分自身もまた、もしかすると夫の心にも、荒れていた時の家族の残像が残っているのかもしれない。

娘が発するワードにドキドキしながら、最終的には
 ”家族といったら楽しい” を聞いてホッとした。

その夜、寝床で娘に尋ねた。
「今日のマジカルバナナの話だけど、”家族といったら楽しい”って答えていたけど、家族のどんなところが楽しいの?」

娘「だってさ、家族はチームワークがあるから。」
おおお、娘よ。また深いことを言うなぁ。心の中で唸った。
私「そうか〜。チームワークがあると楽しいんだね。」
なぜ、チームワークがあると楽しいんだろう。
一人より、みんなで過ごすことがやっぱり楽しいのかな。
あれやこれやと、娘を質問攻めにしたい気持ちを抑え、眠ることにした。

”マジカルバナナ” 
4拍子のリズムに乗って、思い浮かぶワードを発していくゲーム。
自分の心、頭に浮かぶものを言葉にしていく恐るべしゲームだ。

楽しい気持ちの時は前向きなワードが、
暗い気持ちの時には、後ろ向きなワードが出てくるのかもしれない。
”マジカルバナナ”は心の健康のバロメーター。

でも、”マジカルバナナ♪ ” の4拍子にさえ乗ってしまえば、嫌でも気持ちがPOPに持っていかれる。暗い気持ちの時にこそ、マジカルバナナで気分を上げていくのも良いかもしれない。口から出てきた言葉が前向きならば、言葉につられて気分も上がっていくかもしれない。
朝、一人でやってみたが続かない、パッとしない。楽しくない。
一人でやるのは危険だ。暗いマイナス連想が続く可能性がある。深い沼にハマる。やっぱり誰かを誘っての ”マジカルバナナ” がオススメだ。

わたしは今夜も娘と”マジカルバナナ”をするだろう。
自分の中から、娘から、
どんなワードが飛び出すのかとドキドキしながら。


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