【55球目】モノを運ぶということ
当社の本社がある兵庫県は現在、緊急事態宣言中です。
いくつかの都道府県で緊急事態宣言が出されている中で、そして1年以上続くコロナ禍において、ストレスが溜まっている方々も多いと思います。
今日は、コロナ禍において、今までとは異なる世界線が始まり、その為に価値が変わってきたもの、特にモノを運ぶということについて書いていきますね。
ヤマトHD過去最高益
宅配便大手ヤマトホールディングスの2021年3月期連結決算は、最終利益が前期比約2.5倍の567億円となり、過去最高を更新しています。
コロナ禍による「巣ごもり需要」で、インターネット通販などの宅配便が急増していることが理由です。
きっと、この説明で違和感がある人はいないのではないでしょうか。
私もAmazonや楽天を使う頻度は増えましたし、出前館のバイクや、ウーバーイーツの自転車を見ることも珍しくなくなりました。
どこかに行くという行為が無くなった反面、何かを届けてもらう機会がこの1年ほどで格段に増加しました。
多くの人のそういった行動の変化が、運送会社の過去最高益へと繋がっています。
モノを運ぶ付加価値
三陽工業でも物流事業をやっています。
貨物事業者運送事業法に基づく、国土交通省から許可を受け、運送業の免許を持っています。いわゆる青ナンバーです。
どうしても研磨や塗装やレーザー加工といった職種の方が分かりやすいので、そちらが目立ってしまうのですが、運送業者の一面も持っているのです。兵庫県トラック協会にも加盟していますしね。
運送事業者免許を取得する際に、運行管理者が必要でした。
最初に私も受験しましたが、勉強しましたね。
まあまあ大変な思い出です。
今は、社員が受験して合格しています。
私たちの立場からすると、加工したものをお客様に納品する。
もしくは、お客様の製品を納品先へと届ける。
モノを運ぶということは、そのモノづくりの工程の最終の工程になります。いくら完璧な製品を作ったとしても、納品場所を間違えたり、製品をひっくり返してしまったりすると、今までの工程が全て水の泡となってしまいます。
そういう意味でもお客様に製品を届ける、このモノを運ぶ工程は非常に責任のある工程です。
ただ、スポットライトが当たりにくい。今回のコロナ禍において、モノを運ぶ仕事にスポットライトが当たっていることは嬉しい側面もあります。
ドライバーの仕事とは
2t、4t、10tと、様々な大きさや最大積載のトラックがあります。
そういうトラックを運転するドライバーの仕事とは何でしょうか?
ドライバーの仕事は、トラックを運転して目的地まで製品を届けること。
これは当然です。
もうちょっと捻ってみます。
ドライバーの仕事は、
製品をお客様の元へと届ける最終工程
もうちょっといきます。
ドライバーの仕事は、
お客様(荷主)と荷主のお客様(納品先)を繋げる橋渡しを行う仕事
お客様とお客様を繋げる大切な仕事です。
当社でも北陸地方のお客様から製品を預かり、その納品先にジャストインタイムで納品をする、そんなお仕事もさせて頂いてます。
北陸地方のみならず、全国各地にお客様がいらっしゃいます。
そして、川崎重工明石工場を中心として、その半径約7キロ圏内で9台のトラックが毎日橋渡しをしてくれています。
トラックにデカデカと三陽工業と書いていますので、結構目立ちます。
運ぶ付加価値
モノを運ぶ付加価値は、コロナ前の世界線では随分と低く見られていた様に感じます。
コロナ禍において見直されているのと同時に、コロナ前においてもドライバーの高齢化や人手不足といった問題で、課題もありました。
もちろん、その課題は継続中です。
今の普通免許では、車両総重量3.5t差 最大積載量が2t未満しか乗れません。この免許では、ほとんどのトラックは乗ることができません。
当社では、若手の社員を対象に育成も初めています。
新たに中型・大型トラックの免許を保持するために、免許取得をしてもらいます。当然、費用は会社負担です。
大昔の様に、トラックドライバー募集!で人が来る時代は終わっています。
この動きはこれからも継続していきます。
日本の製造現場を元気にする。
製造現場には当たり前ですが、物流の工程も含まれています。
本日もありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!