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人を信じてかつ自身をより信じる

人間関係って非常に難しいですよね。

中には、「この人とは合わない」と直感的に苦手意識を持っている人もいるかもしれません。


しかし、その直感が無駄に人間関係を壊している可能性もあるかもしれません。

今回は手塚治虫さんの名言を紹介しながら、以下の内容について触れていきます。

ネガティブな直感を鵜呑みにすることで起こる弊害について

相手を信じることの重要性について

自分を信じるために必要な視点について



■本日の名言 手塚治虫の言葉


名言集 (6)
人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ。~手塚 治虫~



■プラスα 人の態度は鏡

「疑心暗鬼」という言葉を聞いたことはありますか?

この言葉は、以下のような意味を持つ言葉です。

疑いの心があると、なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じることのたとえ。

三省堂 新明解四字熟語辞典より引用


人間は疑心暗鬼に陥りやすい生き物であり、少しでも疑念が生まれるだけでその気持ちが頭から離れなくなるものです。

この状態のときになりがちな「無意識に引き起こす態度」が人間関係に悪影響を与える可能性があります。



◇直感的に抱くネガティブなイメージは果たして本当に正しいのか?


――あの人は自分のことを良く思ってなさそうだ


このような直感を抱くことがあると思いますが、実際のところ間違った認識である可能性があります。

理由は簡単で、相手が何を考えているかを完全に理解することは不可能だからです。


――いやいや、相手が何考えているかなんて私にかかれば‥‥‥。


このように思った方へ逆に質問です。

相手が自分のことを分かったように言っているときにイラッとした経験はありませんか?


――私のことを何も知らないクセに、なんでそんな分かったようなことを言えるのだろう?


相手が自分を正しく理解(評価)してくれなかったことで、上記のような感情が生まれたのです。

つまり、相手が自分を理解できていないのであれば、自分も相手を理解できていない可能性も考えるべきではないでしょうか?


ゆえに、相手へ抱くネガティブなイメージは自分の思い込み――つまり、勘違いの可能性も十分あり得る話なのです。



◇無意識な態度が相手に伝わってしまうことで、人間関係が壊れる


先ほどまで「勘違いの可能性がある」とお伝えしましたが――この勘違いが実現してしまう可能性についても触れておく必要があります。


あなたは、「ブロッキング」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

この言葉は「相手の本当の気持ちを理解するのを妨げる自分の気持ちのこと」を指し、人間関係に悪影響を及ぼす要因となる行為です。


勘違いから生まれたネガティブな考え方が相手への不信感を増長させ、態度などへ無意識に反映されてしまいます。

その非言語情報が相手に伝わってしまうことで、関係性を壊すきっかけを与えてしまいます。

「あの人、私のことを良く思っていないみたい‥‥‥」


こうして、互いに心を閉ざす結果となってしまうのです。


――とはいえ、上記の流れが「真」なのであれば、逆も「真」になるのではないでしょうか?

自分が相手を信じる気持ちがあれば、態度に反映されて相手へ伝わります。

あとは、上記の逆の流れと同じ――。

「あの人、私を好いてくれているのかな?」という流れで、自然と心を開いてくれるはずです。



◇自分を信じる力が相手を信じる力を引き出す


不確定な情報があればあるほど、人は不安や恐怖を感じるものです。

人間の性であるので仕方がないことではありますが、大抵の人はその状況を避けようとします。

しかし、その不安や恐怖に立ち向かわなければ私達の望む結果を掴むことはできないでしょう。


今回の「人間関係」のテーマに限った話ではなく、不確定な領域に足を踏み入れるときほど、自分を信じる力が求められます。

少し怖いかもしれませんが、「自分は相手を信じることができる」と信じて
人と接することで、初めて人間関係を良い方向に導くことが可能になります。



■終わりに

手塚治虫が残した「人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ。」という言葉から、今回の記事をまとめてみましたがいかかでしたか?


相手のことを100%理解できないからこそ、相手を信じるために何百倍も自分を信じる必要があります。

結局のところ、自分を信じることが人生を送る上で最も大切なことです。


――とはいえ、自分を信じることは言葉で言うほど簡単ではありませんよね。


最後に、自分を信じる力を身につける為の対処法として、2つのヒントを紹介して終わりにします。


1.「自分の積み重ねた結果」だけを見るようにして、他人と自分を比べることを辞める

2.どんなに小さなことでも良いので、寝る前に見つけて褒める習慣をつける


自信が持てない人ほど相手の良い所ばかりに目が行って、「それに比べて自分は――」と勝手に自分の評価を落としてしまうのです。

そうならないように、「相手は相手、自分は自分」と割りきって、自分ができるようになったところだけを見ていきましょう。


それでは、最後まで見ていただきましてありがとうございました!

あなたの人生に幸あれ!


■言の葉をあなたへ#49


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最後までご覧いただきましてありがとうございます! これからも「読んでよかった」と思ってもらえるような記事を書けるように努めて参ります。