見出し画像

『金がもの言う時代』も良いのかもしれない

【1463文字】

●お金は弁償できるが、人情は弁償できない。

例えば、
あなたは重要な商談があって、急いで目的地へ向かいたい時に、
職場の同僚から「私が運転して送って行きます」と言われ、
車に乗っていたら、同僚が運転する車が追突事故を起こしてしまい、
商談に間に合わず破談となった。
後日よく調べてみたら、地下鉄とタクシーで行っていれば、
商談には確実に間に合った。

例えば、
あなたはとてもお腹が空いていて、何でも良いから食べたいという時に、
友人から「これ、もし良かったら食べて下さい」と食べ物を差し出され、
それを食べたら、後でお腹を壊してしまった。
友人は昨日買ったばかりの食べ物だったので、腐っているとは思わず、
自分が食べるつもりだったものを、あなたに差し出した。

両方とも『好意や善意が、逆効果を生んでしまった例』ではないでしょうか。
【故意にではない】にしろ、自分に被害が及んでいます。

あなたは「職場の同僚」や「友人」に対して
【被害の弁償して下さい】とは言えず、
モヤモヤとした感情だけが残ると思います。

 現代に生きる私達はとても忙しく、疲れています。
日々の生活の中で、他人に迷惑を掛けないことが、
ある種の「美徳」と言うことが出来ると思います。

お金で解決出来ることは、お金で解決しても良いのではないでしょうか。
もし相応の対価を払っても、解決出来なかった場合は、
「お金を弁償してもらう」ことも方法の1つです。

しかし、『お金で解決出来ることを人情で解決しようとする』と、
取り返しのつかない事態に発展することもあります。
人情は弁償できませんから。

ここから先は

809字

過去の記事をマガジンにしました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?