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子供たちと夫と猫、 4人と一匹で北海道に山村留学中。(短期移住) 誰でも自分の住む場…

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子供たちと夫と猫、 4人と一匹で北海道に山村留学中。(短期移住) 誰でも自分の住む場所を自由に決められる社会になることを目指して 田舎暮らし、山村留学生活、山村留学中の仕事やキャリア感などを発信します。

マガジン

  • 山村留学のはなし

    田舎の学校で学ぶ、山村留学。その記録。

  • にわとりと暮らす

    十勝の村で、ひよこからにわとりを育てた その記録など

  • 十勝で暮らしてみる

    移住して見つけた驚きのまとめ

最近の記事

はじまりと終わりの春

4月。この村に越してきてから、ちょうど1年が経った。 こどもたちに自然の中で暮らし学ぶ体験をさせたくて、十勝の村"中札内"で、わたしたち親子は山村留学をしている。 1年の終わりとはじまり1年単位で行われるこの山村留学という制度では毎年、決断と別れの季節がやってくる。 3月に、同期生の3家族を見送った。昨年の4月にわたしたちと同じく山村留学に来た家族は、それぞれの事情で、元いた環境へと戻っていく。 村の人たちのあたたかい送り出し。出発前夜にがらんとした部屋に集まり呑み語らう

    • クリスマスに、例のアレを食べた話。

      時はクリスマスイブ。 雪は降らずに晴れた1日 キッチンでは水炊き用のスープが煮えている。 今晩のおかずは水炊きとフライドチキン。 食べるか食べないか。短期移住先の北海道、広い庭付きの家で、ニワトリを飼っている。 食べるところまで体験しよう、 と言って卵からヒヨコをかえし育てたものの 朝にとんで出てくる鳥たちにだんだん情もわいてきて 本当に食べるのか、食べないのか、踏ん切りがつかずにいた。 …と、思っていたのはわたしだけらしい。 クリスマスに鳥をしめる、という予定はし

      • 北海道で、冬の話をしよう

        子供の山村留学で、十勝の村に短期移住しているわが家。 ついに雪が降り、初めての白い冬がやってきた。 日が暮れるのが早くなり、最近16時にはもう薄闇になるくらい。仕事がバタついて気づけば真っ暗という日々が続いた12月。 そんなあっという間の冬の日常を記録した。 激安いも事情じゃがいもの産地、十勝。 秋に、しばらく要らないくらいじゃがいもをもらったのでそれを消費していたが、そろそろ買わねばならない。 スーパーにもあちこちにも箱で並ぶじゃがいもだが、最寄りのマックスバリュの野菜

        • 十勝で冬支度

          北海道に短期移住しているわが家。 初めての十勝の冬を迎える。 暑かった夏の後、9月20日を過ぎていきなり肌寒くなり、10月にはダウンと毛布とヒートテックが欠かせなくなった。 来たるべき「真冬」の季節がやってくるぞという感覚がじわじわとある日常。 冬支度がすごい最寄りのホームセンターニコット。 10月のいつの頃か、ふらっと立ち寄ったらいきなりずらっと雪かき道具が並んでいてびっくりした。 え、何コレ もう雪降るの? そして、スコップ1つみてもめちゃくちゃ種類があってびっくり

        はじまりと終わりの春

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        • 山村留学のはなし
          8本
        • にわとりと暮らす
          4本
        • 十勝で暮らしてみる
          16本

        記事

          成長したひよこたち

          にわとり飼いにわとり飼ってるんだ、と言ったら思いのほかみんなが食いついてくる。 たまごから孵して、ひよこで。 で、今庭で飼ってるの。 テキストにしてしまうと、シンプルなのだが、それはすごく貴重な体験らしい。 特に都会に住む友人の反応が高かった。 北海道の田舎に移住した人の暮らし方として、イメージど真ん中なのかもしれないが、 「すごいね」「いい経験になりそう」「興味津々」 食べられるものを飼う、という経験をすることの価値を感じた。 ひよこのスペースの横に椅子とテーブルを

          成長したひよこたち

          お芋は今踊る

          十勝は今、冬に向かっている。 だんだん寒くなる中で、夏には緑だった畑が、どんどんと茶色い土の姿に戻っていく時期だ。 9月から続く収獲は忙しく、10月の今はどうやらじゃがいもの収獲がピーク、いや、もしかしたらもうピークを過ぎつつあるのかもしれない。 そんなじゃがいもの産地での今を綴る。 中札内のじゃがいも冬になる前に収穫を終えるためかあちこちの畑でトラクターが休みなく動き回っている。 日が暮れるのが早くなった最近は、ランプをつけて薄暗くなった畑をゆくトラクターを幾度も見かける

          お芋は今踊る

          ひよこと暮らす日常

          ひよこが生まれ、 わたしたちはひよこと暮らし始めた。 ひよこがいる日常ってどんなものか 紹介しておきたい。 5羽のひよこたち孵卵器で卵をあたためて21日後 ピキリと殻にヒビが入る。 グラグラと揺れて、パキッとヒナが飛び出してきた。 結構勢いよく生まれた一羽目の雛。なまえは「たまご」ちゃん。ヒーターの下で体を乾かすとふわふわのひよこになった。 あとの卵は、シーンとしている。 ヒビが入ったまま、身をひそめる卵。 心配した夫が「手助け」のために2つ殻を割る。 雛が出てきたが

          ひよこと暮らす日常

          にわとりをください。

          全ては一通の手紙から始まる。 にわとりをください。 おねがいです。おねがいです。 できればひよこで3わくらい。 そんなわけでもうすぐうちにひよこが生まれる予定。 5月に、卵からひよこをかえしたという大家さんのうちで、かわいいひよこを眺めさせてもらう。 それからというもの、息子の中には憧れがあったもよう。 いいなぁ、と家族一同思ったものの何となく過ぎた日々の中で にわとりをください、の直球の手紙は効いた。 7月末に、おもむろに息子から渡された折りたたまれた白い紙。開くと

          にわとりをください。

          住む場所とやりたい仕事はどちらも選ぶんだ

          移住したいと思うとき、一番考えるのは仕事のことかも 北海道に山村留学に行くと決めたとき 仕事より住みたい場所を優先した。 わたしも新しい仕事が決まり、われわれは夫婦ともテレワークで働いている。 田舎で働く 十勝の田舎の村で、テレワークで働いている。 夫は東京の会社、わたしは新潟の会社。 子供たちを送り出し、畑のチェックをし、朝の散歩をした後、それぞれにパソコンに向かう。 中札内村に行くか検討したとき、一番に確認したのがインターネット環境だった。ちょうど昨年から光回線が

          住む場所とやりたい仕事はどちらも選ぶんだ

          十勝の夏、移住1年目8月の暮らし

          8月になった。夏の十勝の暮らしについて、書いておきたい。 夏休みに入り、北海道は観光ピークに突入した。 友人が、いま美瑛、といってきれいな花畑の写真を送ってくれた。 夏の観光といえば、富良野、美瑛のカラフルなお花畑が有名だと思う。 十勝の夏は、緑だ。 週末に車を走らせると、のびのびとそびえるとうもろこしが目に飛び込んでくる。 少し前までは、黄金色に色づいた小麦畑とじゃがいもの花畑が綺麗だったが、この1週間ほどで様変わりした。 短期移住中のわたしが見た、初めての十勝の夏を

          十勝の夏、移住1年目8月の暮らし

          育て、食べよ。農園のある学校で、営みを学べ

          子供の山村留学で、北海道の中札内村というところに短期移住している。 田舎でしかできないことを体験させたい という思いがあって、わたしたちは住む場所を変えた。 子供たちの通う小学校の横には、畑とハウスがある。 山村留学で学ぶ、生きる営みの体験とは。 学校にある農園 山村留学で4月から通う小学校には、「農園活動」というものが学習時間に組み込まれている。 田舎の学校、ということに加えて、「教育課程特例校」のため、地域の特性にあわせてカリキュラムに柔軟性を持たせることができる

          育て、食べよ。農園のある学校で、営みを学べ

          住んで旅する-移住旅行記②士幌でハスカップを狩る

          夫の夢はフルーツにまつわるものも多い。 ハスカップもその一つ。 フルーツ好きな夫は珍しいフルーツに目がない。 食べたことのないものを見つけると買ってくる。 北海道に行くにあたり 目を輝かせたのがハスカップだ。 どうしても生のハスカップが食べたいらしい。 そんな夢が叶ったエピソードの記録。 ハスカップってなに?と気になってる方は、ぜひどうぞ。 夢の果実、ハスカップハスカップってどんな果物なのか。 そういえば、わたしも生のハスカップを見たことがなかった。 北海道のハス

          住んで旅する-移住旅行記②士幌でハスカップを狩る

          じゃがいもの花が咲く頃

          じゃがいもの花が白いことを、どれだけの人が知っているだろう。 少なくともわたしは、何も知らずに生きてきた。 短期移住している十勝ではじゃがいもがたくさん作られる。そんな地で、身近なじゃがいもを新たな側面で眺める。 じゃがいもの花について わたしはじゃがいもを毎日と言っていいほど食べる。 タマネギ・にんじんに加えて、じゃがいもは、なくなりそうになったら欠かさず買う、定番選手だ。 けれど、わたしはじゃがいもの花を想像したことがない。 土の中にある「根っこ」の部分をいただいて

          じゃがいもの花が咲く頃

          豆の産地、十勝で出会った豆のある暮らし

          北海道が豆の産地、ということはある程度知られているだろうか。 十勝地方の広大な土地が、その生産の多くを担っている。 そんな豆の産地で、豆と向き合ってみると見えてくる新たな魅力。 ステンレスボトルを使ったら、こんなに簡単で楽しい豆のある生活が始まった。 さあ、豆を買おう 子供の山村留学を目的に、十勝の村 中札内村に短期移住しているわたし。 中札内はもちろん、周辺の更別や幕別など、十勝の道の駅には、たいがい袋に詰まった豆が並ぶ。 以前の記事でも書いたが これまで一度も豆を

          豆の産地、十勝で出会った豆のある暮らし

          「全員参加型」田舎の運動会がめちゃくちゃ楽しかったという話。

          山村留学で、北海道の田舎に短期移住中のわが家。 子供達2人は、全校生徒20人の小規模小学校で学ぶ。 その運動会が楽しすぎた 子供が?いや子供も、大人も。 40年以上生きてきて、一番楽しかったかも知れない運動会を紹介したい。 田舎の運動会こちらの運動会は、地域とともにある。 保護者であるわれわれ親だけでなく、地域の方にも来てもらう運動会。 運動会だけでなく、学校行事には地域の方もどうぞ、という文化があるようだ。 道を歩けば声をかけてもらえたりと、地域ぐるみで見守られていること

          「全員参加型」田舎の運動会がめちゃくちゃ楽しかったという話。

          霧の中に住む。6月の十勝の暮らし

          だんだんと観光シーズンも近づきつつある北海道。 寒さもやわらいだ6月の十勝、その日常風景を移住者の目線で切り取っておく。 霧の中に住む 都会にあって田舎にないものはたくさんある。 都会になくて田舎にあるものも、またある。 その一つが霧かも。 コンクリートに包まれた都会では、暮らしの中に霧が出ることはほぼなかったように思う。 十勝の田舎 中札内村に移住して 6月、わたしは霧の中で暮らしている。 6月初めの日曜日、雨上がりのドライブで、目前の畑からふあーって湯気のように立

          霧の中に住む。6月の十勝の暮らし