おかっぱヘアのアンチヒロイン性
私が好きな物語にはある共通点がある。
その登場人物の中に年齢や職業、話す言語はそれぞれだが、黒髪ないしはダークトーンのおかっぱヘアの女の子がいることだ。
私のミューズその中でも映画『パルプフィクション』(1994)は私の中で別格だ。おかっぱヘアのミア(ユマ・サーマン)はマフィアのボスの妻という立ち位置ながらギラギラと着飾ることなく、仕立ての良い白シャツとブラックのフレアパンツというファッション。
バングスが眉上にカットされたスタイルのおかっぱヘアがその出で立ちの潔さを際立た