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ライフ イズ オールユーキャンイート

人生とは本来食べ放題のようなものだと思う。
ちなみに私たちの胃袋はブラックホールのように無限に広がっていて、時間は無制限。好きなものを好きな時に、好きなだけ。
まさにお気に召すまま、心の向くままだ。

でも多くの場合そんな素晴らしいことに気が付いていない。
「面倒くさいから」と、席を立って取りに行く必要のない、座ったままでも手に届く範囲の料理だけを延々と食べ続ける人。
そもそもそれ以外の料理があることを知らない人。

そういう人に限って「もう飽きた」、「あそこの席の人だけあんなに美味しいものを食べてる!なんで!」、「たまたま美味しいものの近くに席が用意されていたからだよ」「羨ましい!不公平だ!」などと言うものだ。

でもその意見はどれも的外れだ。
美味しいものを種類豊富に飽きずに美味しく味わうことが出来るのは、その人がそれを自らの足で探しに行っているからだ。


私たちがいるのは世界各国の数えきれないほどたくさんの料理が用意された広大なオールユーキャンイート会場なのだということを忘れてはいけない。

和食、洋食、中華、韓国料理、イタリアン、フレンチといった身近に馴染みのある料理はもちろん、アフガニスタン料理、ギリシャ料理、ケニア料理のような(私自身は)まだお目にかかったことのない未知の料理がたくさん用意されている。

きっと料理たちも食べる人に新たな発見を提供し楽しませることを心待ちにしているはずだ。

いざお目当ての国のコーナーにたどり着いても、またそこにはたくさんの選択肢が広がっている。
例えば中国料理。北から南、東へ西へ。本当に膨大な種類の料理がある。

広東料理にしよう!と決めても、海老焼売や蒸しパンのような点心から定番のワンタン麺、エッグタルトやエッグパフといったスイーツに香港カレーなるハイカラなものまで目移りしてしょうがない。

やっと決めた鴨肉飯を食べていたら、お隣から台湾の牛肉麺のいい匂いが漂っってきたり、優雅なイングリッシュアフタヌーンティーを運ぶワゴンがチラついて気になるなんてことも。



でも私たちは無限の胃袋を持っているので心配ご無用。気になるものを好きなだけ食べることが出来る。

ビジュアルが苦手なものも、食わず嫌いするのはもったいない。
しのごの言わず食べてみる。チャレンジが大切だ。もしかしたら、その時食べたその料理が大好物になるかも知れないのだから。

同じ料理を美味しそうに食べている人には積極的に話しかけてみよう。
好きな料理について楽しく話していたら、いつの間にかおんなじような仲間が集まっている。

話が弾む、ご飯がすすむ、お酒もすすむ。
「そうだ。次はみんなで鍋パーティーしようよ!」
誰かと食べるご飯というのはまた格別に美味しいものだ。



人生は続くよどこまでも。

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