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【結】#ティッシュを否定する と世界は混沌とする

ティッシュが主役の起承転結、衝撃の4部作。
いよいよ第4部、結です。

▼第一部から読む方はこちらから
】 【】 【

いかがでしたか。
創作大賞に本気でぶつかったあとの、ふわふわした創作は。楽しんでいただけたでしょうか。


4日間、特に参加せず見てくださっていたあなたのセリフを代弁します。
「え?ずっと何やってんの?www」
私にも分かりません。


短い期間の中で、ご参加いただいた皆様には感謝申し上げます。お題企画にご参加いただきありがとうございました✨


そして言わせてください。


みんなすごくない?


正直言って度肝抜かれました。
次々と投稿される作品を読むたびに、画面の前で「う…うぉおぉ!!!」と声が出るほどでした。


ちょっとお遊び、のつもりがみなさんの作品がすごすぎて、noteという街の筆力の高さ、多様性に恐れ慄きました。サファリパークに来たつもりが、ここはエンターテイナーのジャングルでした。

自分の作品を出さずに裸足で逃げ出したくなりました。本当にすごかったです。

ありがとうございました!


それでは、いただいた #ティッシュを否定する 珠玉のコレクションを投稿順にご紹介します。みなさまつけてくださったタイトルとは別に、ティッシュがどうなったかをキャッチコピーとしてつけさせていただきました。



🧻ティッシュみたいな男/みくまゆたんさん


ゆらゆらゆれるティッシュに、みくさんの過去の男が思い返されます。それがまた注文の多い料理店みたいな男で。こいつ既婚者じゃないのか…?と疑いながら読み進めました。テンポよくクズっぷりが発揮されていて爆笑しました。笑いながらも「ぶん殴っていいですか?」に共感しました。ぶん殴っていいと思います。

みくさんはクズ男コンテスト受賞者で、クズ男を書かせると右に出るものはいません。こうなったらみくさんの過去のクズ男を全部書いて欲しい。

お題を投げかけてからわずか8時間。この速さでこの完成度。すごい。



🧻ティッシュに字を書く/マイトンさん

ティッシュに字を書くには、から生まれた創作です。創作とは思えないほどにリアルです。物語が完成しています。

マイトンさんの頭の中、どうなってるんでしょうか。すごすぎます。私の頭の中はティッシュを宇宙まで飛ばしましたが、マイトンさんの世界観はもっと無限でした。

ティッシュにラブレターを書いてみたら、ラブティッシュwwwが飛ばされてしまうかもしれない。その響きに拍手喝采。コメント内で流行語大賞が授与されました。

ティッシュに字を書いたなら…の妄想かどこまでも真実味を帯びたまま広がっていきます。名作です。



🧻ティッシュがない生活/Uさん

冒頭から入り込んじゃう世界観。小説です。
否定するっていうことは?よくない?よくないこれ?よくなくなくなくなくなくない?とオザケンが登場します

ティッシュを否定するファミリーが登場します。創作ではなく、ノンフィクション。つまり、お尻を何で拭くかということについて考えます。古代に遡って尻をどうやって拭いていたか教えてくれます。

創作と知識と比喩と笑い。全てが楽しめます。



🧻ティッシュが擬人化/青空ちくわさん

一行目から惹きつけられます。衝撃の、一家離散。まさかの、ティッシュ擬人化。これぞちくわ節。

しゃれたティッシュに嫉妬するティッシュ。引き抜かれることを恐れず強がるティッシュに勇気づけられるティッシュ。食べられるティッシュ。マウンティングするティッシュ。

ティッシュの運命に、こんなにもストーリーがあるなんて夢にも思いませんでした。ティッシュにまで魂を込められる妄想力。すごいです。このまま絵本にできそう。



🧻ティッシュ禁止法の世界/武智倫太郎さん

推理ミステリーに、わたくし本田が登場。事件の鍵はもちろんティッシュ。

人が死に、犯人を捜します。が、探すべき犯人は「誰が彼を死なせたか?」ではなく、「地球温暖化の原因は誰なのか?」ということ。国連が、COPが、ティッシュを禁止します。遅れをとる日本がとった対策とは?

あれ?これ、ティッシュの話だよね?
間違いなくティッシュの話です。
地球温暖化の原因になりうるティッシュを航空燃料にできないか、などの考察まで始まります。知見が広がります。



🧻ティッシュを否定することはでき…/persiさん

よし、まずはティッシュを使わない生活をしてみよう。と想像したけれど、persiさんは花粉症でした。これは痛い。花粉症の人からティッシュを取り上げてしまったらかなり困るに違いない。

ティッシュを否定することはできるのか?persiさんの出した結論は。
くすっと笑えて新たな視点の発見となります。



🧻ティッシュを折るのは誰のため/蒼龍葵さん

デイセンターで勤務する蒼龍葵さん。利用するおばあさんは、来るたびに箱からティッシュを出して折ってしまいます。おばあさんはなぜティッシュを折るのか。

リアルにティッシュ(箱)を否定するおばあさんの登場です。我々が普段何気なく使用しているティッシュ箱の形状について、考えたことはあったのか。本当に誰でも使いやすいのか。

考えさせられるノンフィクション作品です。



🧻ティッシュは汚いか/すずめのおやこさん

お子さまが誕生されたばかりのすずめのおやこさん。
赤ちゃんの近くにはすぐに出せるようにティッシュを置いておきます。しかしそれを使う別の人物が。

なんと、箱に入っているティッシュですら、キレイではなくなってしまう事態が発生

箱に指一本でも触れたら、そのティッシュはもう中身丸ごと使用済みとなってしまうのか。思春期の父親への嫌悪感、ふたたび。

なんか分かる、と納得のノンフィクション作品です。



🧻ティッシュじゃなきゃダメ/ジセおじGAMIさん

ティッシュがどのくらい環境に負荷を与えているか、そして日本人がどれほどティッシュを利用しているかに着目しています。

なるほど、SDGsの観点からもティッシュの使い方を見直す必要があるかもしれません。

GAMIさんによると、日常生活ではティッシュは代用できるかもしれない。しかしティッシュじゃなきゃダメな場面もまたあります。美容には欠かせないティッシュ。なるほど、確かにティッシュじゃなきゃダメかもしれない。



🧻ティッシュの再利用/本田すのう

えっと……みなさんの作品が素晴らしすぎて、出しづらくなりました。最初はおもしろいはず!と自信あったのはずなのに、みなさんの作品を読むたびに「書き直した方がよくない?」と何度も思いました。すみません。私にはこんなんしか書けませんでした!!せい!

ティッシュ否定してなくない?って言われるかなって思ってました。

飛び出たティッシュが元通りの美しいティッシュであることを否定する」内容となりました。まぁ、いいのさ。創作は自由だもの。


コメント欄で新たな発見がありました。

なるほど。
場所よりも「誰が」の部分が大きいとは!!!
これには新たな視点をもらいました。
すずめのおやこさんの記事とも共通しますね。


まだまだティッシュで研究は続けられそうです。


#ティッシュを否定する

ティッシュを否定してみた結果を簡単にまとめます。

まずは「ティッシュの存在」を否定するもの。
ティッシュ以外で代用できないか、過去の歴史を知り、温暖化や環境破壊の観点からティッシュの在り方を再考します。

つぎに「ティッシュに対する嫌悪感」を捉えたもの。
ティッシュがどのタイミングで汚いと判断されるのか、また、場所や人によってその美醜が分かれるという結果がわかります。


そして「ティッシュをティッシュ以外のものとして捉えた」もの。
人間だったり、紙だったり、創作として楽しみながらティッシュを否定しています。


こちらがみなさまの意見を一言にまとめたものです。

・ティッシュは否定できない
・ティッシュを否定するなら古代の、葉っぱで拭いていた歴史を知る
・ティッシュみたいな人間がいる
・ティッシュは擬人化できる
・ティッシュに字を書こうとすると世界が変わる
・ティッシュは温暖化の原因なのか
・ティッシュの箱は本当に誰もが使いやすいデザインなのか
・ティッシュは開けた瞬間中身までキレイじゃなくなるのか
・ティッシュは1度引き出されると未使用には戻れない
・ティッシュがキレイかどうかは「誰が」使ったかが重要


以上の研究(創作)結果となりました。
あなたの考えに近いものはありましたか?


たったの4日しかない中、こんなにもたくさんの方に参加していただきとても嬉しく思っています。


スポーツ選手とか、文化祭の後とか、打ち上げでビールかけたり水掛け合ったりするじゃないですか?

創作大賞のあとの、なんかよく分からないけどバカバカしくて笑っちゃう後夜祭だと思っていただけると光栄です。ティッシュを投げ合う後夜祭です。


おもしろかったらまたやりましょう。
お付き合いいただき、ありがとうございました。


創作は終わらない。あなたが続ける限り。

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