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創作大賞応募作のあとがきと後日譚~作品に込めたもの~

創作大賞もいよいよ大詰め。
残り2週間ほどとなりました。

いやー長かった。長かったよね?もうそろそろ神経衰弱するよね?
まだ最後まで書ききっていない方にエールを送ります。
今だけはがんばれ!

中間発表は9月中旬だそうです。
そこまで毎日更新続けられるかな。燃え尽きちゃいそう。


燃え尽きる前に、創作大賞応募作について、その中に込めたものを記しておこうと思います。それぞれに込めたものがあります。あとがきです。



▼アラフォー主婦が1か月野球をやり続けて得たもの【REAL ROOKIES】

今のところ一番ご支持いただいている作品です。これはエッセイなのかな?ジャンルは迷っていますが、今のところオールカテゴリのままです。

淡々と、日々を記しました。書いてない行間、余白も実はあります。途中何人も泣いてます。(打順の喧嘩とか些細なこと)

でもそこを含め、みなさまが一緒になって砂埃を感じてくれたら嬉しいなぁと思っています。

あとがきなのでその後の話を少し。


・36日目
二男がお誕生日だったため、グローブと軟式ボールとサッカーシューズを購入。お遊び用のグローブ(3,000円)でいいじゃんと私は言ったのに、せっかく買うんだからと言って夫が少年野球用のいいやつを買った。お高い。

二男、野球とサッカーの二刀流。


・46日目
あまりにも暑くて練習ができなくなってきた。
1日30分が限界。


・48日目
隣の学校の子たちがサッカー派になって一緒に野球をやらなくなった。残念。暑くて集まりも悪くなってきた。


・50日目
七夕のお願いごとに「ぼくもグローブが欲しい」と長男が書いたので、長男の分も買いに行った。


・52日目
1つしかないマウンドに2つの学校の子供達。

長男の学校の子チーム「マウンドかーしーてー」

他校チーム「やーだーよー」

長男の学校チーム「それならマウンドをかけて勝負だ!」


他校チーム「いーぜ!!!」

7/9の出来事
(それって結局一緒に使えるってことよね?)




▼ふたごの兄は能力者 (漫画原作部門)

yahooのニュース記事がきっかけでこのマンガの構想を思いつきました。
「発達障害と診断された子どもたちの生きづらさ」みたいな記事でした。

「自分が発達障害だと分かっている思春期の子」の葛藤が書かれていました。どうしても周囲の配慮が必要。だけど配慮されるのが苦しい。なんで自分はこうなんだ…と自分の持つものとひどく葛藤している様子でした。

「あの子は発達障害だからしょうがないよ」って言われたら、それは配慮になるのか?それって嬉しいのか?そんな内容です。

発達障害を抱える子どもたちには配慮が必要です。私はそう思います。

自分が発達障害を持つ子を育てていて感じること。

障害のない子と全く同じは難しい場面があり、どうしても周囲への理解をお願いしなくちゃならない場面があります。親としてはそう思う。

ただ、当人はどうなんだろう、と思いました。


ドラゴンボールで悟空がスーパーサイヤ人に変身したシーンを見てどう思いますか?

怒りのパワーで一瞬目の色が変わって、ウオー!!と叫びながら髪を逆立てて変身する。

その強い怒りの力で、地球や惑星を吹っ飛ばす。


かっこいいですよね。そりゃ人気出ますよね。私も大好きです。


じゃあこれ現実だったらどうでしょう?

すさまじい怒りのパワーでウオー!!と叫びながら目の色が変わり、そのパワーでイスを蹴っ飛ばして破壊する少年が目の前にいたら。

途端に見る目が変わっちゃいますよね。

私がこの作品を『漫画原作部門』にエントリーしたのは、広く万人に発達障害を知ってもらいたいとかそういうものではありません。

「発達障害と診断された思春期の子どもたち」にこのマンガ読んで欲しいと思いました。

周りの人には言ってないけど実は診断されている子、とか、診断されてはないけど生きづらくて自分は変わり者だ、と感じている子、とかにも。


週に1度、自分と同じような人がマンガに出てきて、その凸凹を武器に日々を生きぬいていることを見ていたら「発達障害や凸凹が、自分だけに与えられた能力」としてプラスのものとして捉えられるんじゃないかと思いました。


凸凹なので、もちろんマイナスの一面もあります。だけどそれだって、せっかく厨二病という素敵な魔法があるんだから「くっ…俺の能力には副作用があってな…」ってその世界感作っちゃえばいいじゃんって思うのです。(できればそのあたりも書ければよかったのですが追いつかずすみません)


簡単な事ではありません。発達障害って4文字の中にはそれぞれの立場や特性の出方があり、キレイゴトだけで片付けられる問題ではありません。

ただ、最近あまりにも「発達障害」の言葉がひとり歩きしていて、捉え方も考え方もとても難しいなと感じています。当事者である子ども達が置いてけぼりのような気がしました。

「エジソンと同じ。アインシュタインと同じ。」
と言われても、あれは一握りのギフテッドのような存在です。

もっと身近に、子どもたち自身が発達障害をプラスに捉えられる何かがあったらいいのに、という思いでこの作品を書きました。


▼ゴリラ女子サル山に生きる

まー同じような考えの人いない。ニッチすぎるエッセイです。
でもテレ東とかでドラマになったら面白いのになぁなんて淡い野心があります。生きづらい中でもこんな生き方するとちょっと楽かもよ?って話です。



▼ブランコしかない公園の5分

短いエッセイですがスキの数としては断トツです。(数に言及するのもちょっとアレだけど一応…選考対象になるみたいだから触れます)

2歳になったばかりの三男との朝の5分をこんな風に形に残せて本当に良かったと改めて思います。

今はもう、玄関で大泣きすることはなくなりました。「ママがいい!」と大泣きしていたのも、過ぎてみれば一瞬のことでした。だけどそのさなかにいるときは「このつらい朝の別れはいつまで続くんだろう」と胸を痛めました。

きっと同じような立場の方に共感してもらえたのだと思います。
みんな、今日もがんばったよね。



▼「お父にそっくりだねぇ」と言われるのが嫌だった

伊藤亜和さん、ジェーン・スーさんのエッセイを読んで、家族のことは書きたいと思いました。ただ、今生きている家族のことはちょっと書きにくい。

私の中で強い強い影響力があり、心にずっと残っている父との思い出を書きました。娘と父って、ちょっと関わり方が難しくて、お互い不器用になっちゃうんですよね。

私とお父は一番そっくりで、一番反発し合っていました。



▼ダンサーになるためにドバイまで行ったのに一晩でやめた話

ドバイまで行くのに100万かかりました。砂漠でラクダに乗ったり、ブルジュハリファに登ったりとすごい体験をたくさんしました。日中40度を超える街。路駐されるスーパーカーの数々。商業ビルの中にスケート場。

なのにそこ全部書いてません。

書きたかったのはあのダンサーのこと。シーシャのこと。

そこまでしたのに辞めちゃったこと。


『表現すること』は昔から好きだったのかもしれません。でもそれはダンスじゃなくて、今は「書くこと」に変わっています。


▼【OLエッセイ】給湯室のいたずらは誰のしわざ?

世の中は悪意に満ちています。
悪意のつもりがなく吐かれたセリフも、受け取る側にはナイフになる。

そんな経験を誰もがしているはずで、自分でも知らずに傷つける側に立っていることもあるでしょう。


何かを変えたかったし、キレイな景色をちょっと汚してやりたかった、とも言えます。八つ当たりです。

このエッセイにでてくる先輩を、私は今でも好きで苦手でいます。



他にもエッセイを何点か応募していますが、特に込めたものが大きいものをご紹介させていただきました。

気になるものがありましたら是非読んでいただきたいです。
感想やシェアいただけたらとても嬉しいです。


残り数週間、がんばりましょうね!!!


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