見出し画像

熱中症で、私は死ぬんじゃないか、と思った話。

昨日は暑すぎて、今日は暑かった。これからもっと暑くなるだろう。熱中症に気をつけなければならぬ。
主治医にも、「熱中症にならないように。」と言われている。

にも関わらず、昨年は2回も『脱水症状』で救急車で病院に搬送されている。
朝から夕方まで、お便が止まらなかったのだ(詳しくは改めて)。

そんな私は、【熱中症】を健康だった時に経験している。(ちなみに、インフルエンザは2回経験)→自慢にはならないけど。

家族の転勤先、小さな町のビジネスホテルで、私は清掃とベッドメイキングのアルバイトをしていたことがある。

客がチェックアウトしてから、次の客がチェックインするまでの時間帯、だいたい休憩時間を入れて4~5時間くらい、週4回ほどのシフトだった。

一緒に働いていたのは、高齢の方が2人、おばさん1人、未成年1人、私の5人。(当時)

忙しい時は全員で、そうでもない時は3人で、役割分担をしながら働いていた。

その日は、使用済みの客室がたくさんあって、その上、夏の暑い日だった。

時間内に終わらせなければならないので、超特急で各客室のユニットバスの掃除をしていた。
私の体は汗だく。首にタオルを巻いて、密室の中で職人さんのように数をこなしていった。

はい、次!はい、次!

を繰り返しているうちに、だんだん頭痛がしてきて、体に熱がこもっているような感じ。
そのうち、なんとなく吐き気がしてきたので、
空いている部屋で、横になって休ませてもらうことになった。

扇風機を当ててもらって、水をもらったのだけど、なかなか具合がよくならない。

みんな、心配そうな顔をしていた。
すると誰かが、

「熱中症じゃない?あの風呂の中、ものすごい暑いのに、あんた頑張ってたから、熱中症になったんじゃないの?
病院に行ったほうがいいよ。早く帰んな。」

と浜言葉で言われたのだった。

そして、ホテルの経営者の家族に、一旦車で病院まで連れて行ってもらったのだが、そこの記憶が飛んでる、というか覚えてないの。

で、ひとりで歩けなかったので、社宅の部屋まで抱えられて帰宅し。ミネラルウォーターやポカリスエット何本かを置いて雇い主は帰って行った。
心配はしてくれているのだけど、何でもかんでも優しくはない。
それが、海沿いの小さな町の流儀なのだろう。→いや、わからんけど。うん、都会よりは冷たい。
まあ、2年で出て行くのだから、その町の人間からしたら、『私はよそ者。』ビジネスなんだ、と割りきればなんのことはない。

ひとりになった私。
窓を全開にし、冷凍庫から保冷剤を出し、口に入れて体温を下げるためお皿に氷を入れ、2台ある扇風機をかけ、フラフラしながら横になり、保冷剤を頭の下、首や脇の下、股(よくまあ、書けためんだよ。)、膝の下等に入れたり置いたりして、とにかく体温を下げるようにし、ポカリスエットとミネラルウォーターを飲んだ。

体はとてもだるかったし、痺れていたのか、指先が動かなかったのか、頭痛もすごいし、とにかく初めてのことだったし、家族は仕事で部屋にひとりだったし、

もうホントに、私は死ぬんじゃないか?熱中症で。

と思うほど、とても辛かった。いや、辛いなんてものじゃない。

死ぬかもしれない、死ぬんだ私は、熱中症で。この小さな知らない町で、私は頑張りすぎて、熱中症で死んじゃうんだよー、ひとりで。

何回頭の中で、「熱中症で死んでしまう」という言葉がグルグルしていたかわからない。

しかし、私の対処方法がよかったのか、だんだん体の熱さ、頭痛、吐き気等の体調が落ち着いてきたのだった。

た、た、た、助かったー

涙が出てきた、生きていることに。

雑誌か本で読んでいたのか、日赤の救急法で習ったおかげなのか、私は生還したのだ、自分なりの方法で。
私の持っていた情報が、協力してくれたんだ、私の脳の中で。

そして、翌日には働きに行った。何故なら人手不足だから。
最低賃金、劣悪な労働環境。
浜の人たちだから、まあ毎日喧嘩。
よく頑張ったよ、私。

いやー、皆さま、【熱中症をあなどるなかれ】ですぞ。
たぶん、ホテルの方々も熱中症があんなふうになるなんて、と思っていたにかもしれない。
だって、当の本人だってそうだったのだから。
でもなってみると、熱中症は怖かった。

今年は、マスクもしなければならないので、私も色々工夫をしなくちゃな。
この時の、対処方法は間違ってはいない、と思うのだけど、ならないに越したことはないので、小まめに水分を摂取したり、体に熱がこもらないように、氷を食べたり、保冷剤を首に巻いたりしようと思う。

ミネラルウォーターと、【OS-1】は常備している。→塩分制限があるため、ポカリスエットは飲んでいない(ポカリスエットは、私には食塩相当量が多いので)。
でも、自分の体に合わせた塩分は摂取してる。塩分には「リン」という成分も入っていて、体には必要だから。

暑いと汗をかくので、飲み物の成分表示を確認すると記載されているのだけど、小まめに少し塩分がある飲み物を摂取したほうがいいと思うのだ、健康な方は。
私は運動制限があるので、暑い日に家事をしたり、散歩をしてうっすら汗をかく程度だけれど、皆さんは、通勤時に歩いたり、仕事で汗をかいたり、スポーツをしたり、汗をかく時間が圧倒的に多い。すると、塩分も必要な体から、塩分が出ちゃうから、夏だけ塩分摂りすぎに注意しながらも、補給したほうが熱中症予防になると思うのだ。

とにかく、これからだんだん暑さが厳しくなるので、皆さまどうぞ【熱中症】にはお気をつけ下さいませ☆

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,181件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?