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#32.イギリス田舎暮らしの祭典【The Game Fair】を知ってますか?

こんにちは!
【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

前回に引き続きイギリス・田舎暮らしの祭典【The Game Fair】のお話です。

肝心の「ゲームフェアの内容」とは?


これはもう様々です。
キーワードは「田舎暮らし」!
その中で私たちのお目当ては何だったかというと、
【ガンドッグ】ブースです。

イギリスには趣味やスポーツでの【狩猟】の文化がいまだにあり、
犬たちはその【狩猟】の良きパートナーとして飼われていることもあります。

【狩猟】はシカ、狐、ウサギなどに分かれますが、主には鳥撃ちです。

この、射撃で撃つための鳥たちを管理・繁殖する職業の方をゲームキーパーといい、「ゲームフェア」では狩猟用のたくさんの鳥たちが売られていたり、飼い方の指導をするゲームキーパーがいたりします。

私の師匠はこの鳥撃ちに参加する【ガンドッグ】のなかでも
【レトリーバー】(回収)犬のトレーニングを主にしていました。

おかげで5代目ハマッコの街中で育った私も、なぜかイギリスの野山を歩いて鳥撃ちに参加することが何度もありました。

狩猟を補佐する【ガンドッグ】は、いくつかのグループに分かれます。

鳥の種類によっても使う犬は変わりますが、スパニエルが鳥を飛び立たせたり、ポインターやセッターが鳥を知らせ、【ガン】と呼ばれる人たちが狙った鳥を撃ちます。
撃った鳥を回収してくるのが【レトリーバー(回収犬)】のお仕事です。

今は狩猟で鳥や動物を撃つことをメインにする人、スパニエルやポインター、レトリーバーといった犬のトレーニングをメインにする人がいて、そうした犬たちだけの競技もあります。

ゲームフェアでは、こうした犬たちを飼っている人ためのレベルテストやチャレンジ競技があったり、
国内外のプロチーム、アマチュアハンドラーの白熱したコンペを見ることができます。

好みのガンドッグのブリーダーやトレーナーを探すこともできますし、自分の犬にガンドッグのトレーニングをさせてみたいという場合にも良い機会です。

ほかにもハウンド種、テリア種など犬種特有な【お仕事】を見たり体験することもできます。これは非常にまれなフェアだと思います。

実際どんな【回収犬】の教義は何をするのか、を少し説明しましょう。


レベルがいくつかあるので、簡単なものからですね。犬と一緒に、スタートラインまで歩きます。

係員が「マーク」と言って、標準的な鴨のサイズと重さがだいたい似通った、「ダミー」と呼ばれる「おもり」を野原や林に投げ込みます

。犬はその間、ダミーが落ちた場所をハンドラーの隣でじっと見ていなくてはなりません。合図が出たら、ハンドラーは犬に指示を出してダミーを取りに行かせます。

こう書くと、なんだ、「もってこい」ってことね、って思うかもしれませんね。

最初はそうなんですが、これ、レベルが上がると難しくなります。
ダミーが2つ、3つと増え、距離も10メートル、20メートル、間に繁みや倒木、池などがあって越えていかないといけません。

人間も犬も落ちた場所がはっきりわからないので、大体の目測でハンドラーは犬をその位置まで行かせます。

この時、笛で指示を出します。皆さんが知っている「犬笛」とは少し異なるものです。大体の場所についたら、犬に「そのあたりを探せ」の指示を出します。もっと細かく、右や左の合図を出すこともあります。

遠くなればなるほど、ハンドラーから離れた犬に指示は届きにくく、犬は自信を無くして戻ってきたり、立ち止まったり、どこかへ行ってしまったりします。

池に飛び込めない、フェンスを越えられない、排泄をしてしまう、どこかへ行ってしまう、という犬たちを私は何度も見てきました。

その反面、しっかりとダミーを加えてもどってくる犬たちもたくさん見てきました。犬たちもハンドラーもとても誇らしく、強い絆で結ばれている様子が伝わり、見ているだけで胸が熱くなりました。

これは、本物のコンペや狩猟になると、本物の銃が使われ、鳥が使われます。それだけ難しくなることが多いです。

たくさんの犬たちのテストや、プロ犬のゲームなどのほかにも、ゲームフェアには楽しみがたくさん!

犬だけではなく、馬術やポロを披露したり大会があったり、鶏やウサギ、羊、ヤギ、牛などの展示販売ブース、農耕車やトラクター、園芸用品、キャンピングカーや狩猟用品や銃の販売、釣りのコンペや体験、鷹匠、アーチェリー、エアガンの展示販売、体験、デモなどもあります。

また、地元の名産品の販売ブースもあり、乗馬や狩猟用の服や靴、グッズのほか手芸や陶器、絵画などのお土産品。

英国は美味しいものがない、と言われますが、地元や各地の農園、農場から届くフレッシュなチーズ、乳製品、焼きたてのパンや焼き菓子、軽食などは毎日食べても飽きません。

夜はキャンプサイトで仲間たちと犬たちとバーベキューをしたり歌ったり。
イギリスの短い夏を、思いっきり楽しむ「田舎暮らしの祭典」ゲームフェア。

見渡せど、その当時、アジア人はおそらく私だけでしたし、日本語で紹介を見たこともないので、もしかしたらメジャーイベントではないかもしれませんが。

イギリスの「田舎暮らし」に興味のある方はぜひ、7月末に行われる「The game Fair」。

足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと、ロンドンなどのスタイリッシュで都会的な「イギリス」とは全く違うイギリスの楽しみ方が、見つかると思います。

【人生は、運と縁とタイミング】 ここまで読んで下さりありがとうございます✨ 
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