放送通訳者・柴原早苗

放送通訳者(CNNおよび民放)・会議通訳者・大学および通訳スクール講師。日々の出来事、…

放送通訳者・柴原早苗

放送通訳者(CNNおよび民放)・会議通訳者・大学および通訳スクール講師。日々の出来事、仕事、親子関係などを綴ってまいります。https://www.hicareer.jp/inter/hiyoko

最近の記事

ラジオ体操が変わった!

仕事柄集中してばかりいるため、頭のてっぺんからつま先にかけてガチガチになりがち。定期的に整体に行っていますが、とにかく「硬い」のがデフォルトなのですね。それが、数か月前にラジオ体操に出会ってから大幅に改善。そのことについては「通訳者のひよこたちへ」という別サイトの連載で綴りました。 ただ、私の場合、「これだっ!」と思うと脇目もふらずに猪突猛進してしまいます。子どもの頃からそんな性格です。そのこと自体は嫌いではありません。でも、少し時間が経って熱が冷めると、しゅーんと引いてし

    • 照る日曇る日

      数か月前の事。ヘアサロンに行くため車を走らせていました。その日はスケジュールがいっぱいで、昼食をとる時間がないまま、午後のサロンの予約が迫っていたのですね。そこでコンビニでカフェラテとサンドイッチを購入。赤信号の際に少しずつ食べながら行こうと思ったのでした。 ところがその日に限って信号はすべて青!カフェラテのフタを開けることも、サンドイッチを開封することもままならず、サロンに近づいてしまったのです。いつもであればどこかの信号が赤になるのに、「なぜこういう時に限って?」と思い

      • 集中力

        通訳初心者向けのセミナーで、よく私は質問を投げかけます。 「通訳者の集中力、どれぐらいだと思いますか?」 この答えを聞くのが実は楽しいのですね。色々出てきます。5分、10分、15分、30分、60分などなど。聞きながら内心頷いたり「無理無理っ!」と思ったりします。 で、答えは? 実は絶対的な正解はありません。ケースバイケース、業務によりけり。国際会議やセミナーの場合、10分が割と多いですが、たとえば放送通訳では重要なニュースの場合、5分交代になることもあります。最近の例

        • 選挙カー

          いよいよ選挙シーズン。我が家の周りも毎日選挙カーが回っています。海外では個別訪問をして選挙運動ができる所もありますが、日本はもっぱら選挙カーや街頭演説ですよね。ちなみに「ウグイス嬢」を英語で何と言うのか気になってGoogle翻訳で調べたらMiss Warblerとのこと。warblerは「歌手」という意味(私も初めて知った・・・)。さらに気になってリサーチしたら"female announcer who makes public announcements"とかなり長い。これ

          落とし物

          住んでいるマンションの角に先日見慣れない物がありました。それは「小さなジャンパー」。サイズからして子ども用なのでしょうね。ベビーカーから落ちてしまったか、はたまた自転車でお子さんを乗せている間に落下したのかはわかりません。通りがかりの人が気を利かせてそこに置いたのだと思います。 こうした光景はよくありますよね。特に日本には多いように思います(比較対象がイギリスだけなので)。フェンスの上に片方だけの手袋やベビーソックス、大人用のマフラーなどがかけてあったりします。 落とし物

          ヘルメットとマスク

          今朝のTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」のトークファイル(リスナー参加型コーナー)のテーマは「自転車ヘルメット」。明日から努力義務ということでヘルメット着用が推奨されますが、それに賛成か反対かで意見を募っていたのですね。 それで思い出したのが、イギリス時代。今から20年以上前にロンドンで暮らしていた際、街中のbike rider(ちなみに英語では自転車のことをbikeと言うのですよね。ヤヤコシイ)は、その大半がヘルメット有りで乗っていました。私も自転車で移動をしたかった

          ヘルメットとマスク

          冬眠から覚めた

          いやはや、とてつもなく長期間「冬眠」していました。いろいろと思うところがあって、ちょっとお休み。その間何をしていたかというと、仕事、家事などなど。お仕事としていただいているコラムや連載は今まで通り続けていたので、自分のTwitterもポツリポツリ更新はしていたのだけれども、何となく長文を全世界に向けて(?)書くことから遠ざかっていたのでした。自宅の日記帳は相変わらず愛用していたのですが。 思えばこの数か月間、いや、so-netブログからnoteにお引越しして以来、連日の日記

          さあ、明日から2023年!

          あっという間の1年だった。年齢と共に12カ月の過ぎる速度が速まっている。だからこそ、日々を、いや、この瞬間を丁寧に生きたいし、「不本意なこと」よりも「自分が大切なこと」に注力したい。 この1年、色々なことがあった。思いがけない出来事に直面して戸惑いもした。心をしっかり持とうと決意すれども、へなへなしてしまう自分もいた。その一方で、多くの人たちに支えられた。 あと数時間で2023年がやってくる。来年も心と体を健やかにして、良き人間関係を、良き仕事を、そして良き人生を歩んでい

          さあ、明日から2023年!

          名言集め

          言語を問わず名言に触れることが好きだ。格言はもちろん、著名人のセリフで心に響くものが世の中にはたくさんある。学生時代に岩波文庫に収録されていた名言集を買ったことも懐かしい。 海外の通販サイトを覗くと、美しいカードに書かれた古今東西の名言がボックスに入って売られている。それはまるで宝箱のよう。そういえば私が学生時代はまだインターネットもない時代。図書館の目録はカード式だった。五十音順に書籍名がカードに記載され、細長い引き出しに収納されていたのだ。海外サイトで売られている名言ボ

          知る喜び

          落語を聴くようになって特に魅了されたのが「枕」。噺家さんが本編に入る前に色々と話す部分を指す。世間話や自身の体験談なのに、気が付いたら本編に移行している。そのスムーズな流れが素晴らしく、いつもほれぼれと聞き入っている。 というわけで私自身、授業でもそのようなことができれば良いなと思い、今年度はかなり意識してみた。プロの落語家ではないので、まだまだではあるのだが、毎回授業の前に「今日はどういう『つかみ』にしようかな」と考えるのも楽しい。ただ、実際はあらかじめ考え抜くのではなく

          変化を求めるなら、どうする?

          日経新聞で連載されている「こころの健康学」。拙文でも何度か大野裕先生の文章を紹介してきた。12月27日の「時の流れが助けにも」の内容も励みになった。 大野先生いわく、人は「厳しい環境に置かれると、その厳しさばかりが目に入ってきて」自力では解決できないのではとの思いに駆られてしまう。つまり、「あきらめる気持ちになりやすい」のだ、と。 確かに、あまりにもしんどいと自分一人の力ではなす術がないと思えてしまう。自分なりに努力はしたけれども、進歩が見えなければよけい焦るだろう。しか

          変化を求めるなら、どうする?

          本との付き合い方

          以前の私は本を「大人買い」していた。当時の職場は千駄ヶ谷にあり、そこから裏道を歩いていくと新宿南口に着く。当時まだあった紀伊國屋書店へよく立ち寄っていた。 到着するとまずは最上階へ。そこから全フロアをくまなく見ながら、かごに本を入れていく。買う基準は「ひらめいたもの」すべて。直感で買っていた。洋書も理系も医学の本も、「読みたいな」と思ったら選んでいた。ものすごい量になり、金額も半端なかったが、嬉しかった。宅配という手もあった。でもすぐに読みたかったので、そのまま購入。お隣の

          答えは自分の中に

          このブログをお読みの方の中には、以前私が日経新聞に寄稿した文章にお気づきの方がおられるかもしれない。 私は実体験に基づきこれを書いた。年の瀬も押し迫った今、あえて伝えたい。それは「世間体に流されず、自分の中の答えに自信を持って良いのだ」ということ。 私は幼少期からこの課題の渦の中に放り込まれ、ずっと生きてきた。生きづらさを味わい、その一方で、いわゆる「世間の価値観」に沿うのが真っ当だと信じて、自分をひたすら押し込めていた。「努力をすれば報われる。それが親に認められることに

          クリスマスに振り返る

          一年があっという間に過ぎていく。日本にいるととりわけ季節行事の多さを感じる。新年に始まりバレンタイン、ホワイトデー、ひな祭り、という具合に続いていき、ハロウィン、そしてクリスマスへ。コマーシャリズムに左右されている感もあるけれど、それぞれの行事の本来の意味を改めて理解し、心から祝いたいと思う。 あと数日で2022年が終わろうとする中、今年出会った人たちのことを思い出してみた。私の場合、指導の現場にいることもあり、毎学期、新しい受講生との出会いがある。教え子たちから多くのこと

          クリスマスに振り返る

          やっぱり対面

          数日前、念願のロングブーツを買った。いつも行っている靴店で偶然お気に入りのデザインが見つけたので。 ところが会計時のこと。それまで使っていたお店のアプリがリニューアルしたそうで、新たに登録し直す必要があるとのこと。メールアドレスを入れて通知を送ってもらったのだが、そこから先に進めない。うーん、困った。 幸いレジにいたのは私一人で他のお客さんはおらず。店員さんに伺いながらスマホを操作することになった。しかし、どうしても件の表示から先に行かないのである。設定の問題?それともウ

          英語表現コラム更新です

          今回は「苦い経験から学ぶ」という意味の英語フレーズをご紹介しています。よろしくお願いいたします。

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