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答えは自分の中に

このブログをお読みの方の中には、以前私が日経新聞に寄稿した文章にお気づきの方がおられるかもしれない。

私は実体験に基づきこれを書いた。年の瀬も押し迫った今、あえて伝えたい。それは「世間体に流されず、自分の中の答えに自信を持って良いのだ」ということ。

私は幼少期からこの課題の渦の中に放り込まれ、ずっと生きてきた。生きづらさを味わい、その一方で、いわゆる「世間の価値観」に沿うのが真っ当だと信じて、自分をひたすら押し込めていた。「努力をすれば報われる。それが親に認められることに通じる」と信じていたからだ。

うまく行くときは良い。しかし、そうならないときもある。全力を出し続けていれば心が疲弊してしまう。私の場合、人生の折り返し地点を過ぎてからこの問題が顕在化してしまい、長きに渡りさまよい続けている。今もなお、大海原の中で必死に泳いでいる感がある。体調が良いときは乗り越えられそうだと感じる。でも、悲しいかな、この課題は実に大きく、幼少期に刷り込まれた価値観に自分が引き戻され、しんどくなることもある。

先日、尾添椿さんの「こんな家族なら、いらない。」(イースト・プレス発行、2021年)というコミックエッセイを読んだ。

読者の中で、今もし辛さの真っただ中にいるのであれば、ぜひこの本を読んでほしい。そして、自分の中の直感と、それによって導き出された答えを信じてほしい。尾崎さんは「親以上に心を支えてくれた人たち」について言及している。寄り添ってくれる人は必ずいる。

私は「人生の後半戦」になってからこの課題に取り組んでいる。これまで先延ばしにしてきてしまったから対峙は今も続く。決して楽ではない。だから、私のように先送りしてしまうのではなく、もっと早い段階で幸せを手にしてほしい。この本を読むと、その一歩が踏み出せると思う。

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