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照る日曇る日

数か月前の事。ヘアサロンに行くため車を走らせていました。その日はスケジュールがいっぱいで、昼食をとる時間がないまま、午後のサロンの予約が迫っていたのですね。そこでコンビニでカフェラテとサンドイッチを購入。赤信号の際に少しずつ食べながら行こうと思ったのでした。

ところがその日に限って信号はすべて青!カフェラテのフタを開けることも、サンドイッチを開封することもままならず、サロンに近づいてしまったのです。いつもであればどこかの信号が赤になるのに、「なぜこういう時に限って?」と思いました。不思議です。

でもこれって信号だけでなく、長い人生も同様なのかも。たとえば、ある人がライフステージの一時期、困難続きだったとします。周りの友人・知人・同年代の仲間などは平穏無事に暮らしているのに、「なぜ私だけ?」と思えるかもしれません。そういう時は内心焦ります。ゆえに心の中で「よし、こういう時こそプラス思考で行こう」「ポジティブシンキングで良き運を引き寄せよう」とかえって頑張るかもしれません。でもそもそもの状況が大変であれば、そう簡単に好転するとは限らないでしょう。真っ暗なトンネルの中を手探りで匍匐前進するような、あるいは、本人にしてみれば後退しているような気にもなってきます。

そんな長い長い暗黒時代から「ようやく頭を上げられたかも」と本人が思えてきたころ、「あのとき絶好調に見えた人たち」が今度は大変な状況に陥っていたりもするのです。そう、生きていれば照る日曇る日がある。ことわざの「栄枯盛衰」そのものです。

となると、どれほど自分が絶望的事態に陥っていたとしても、きっとどこかで、たとえかすかであったとしても、良い方向に傾くことがある。その一方で、どれだけ今、華やかに万事OK的に歩んでいるように見えても、その人が今度はしんどい思いをすることもあるわけです。

そう考えると、人生というのは誰にとっても同じように幸せも辛さも訪れるのだろうなと思います。

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