神様は手を抜かない
僕は30歳の時、刑務所を出て銀座でボーイさんを始めた。水商売としては遅咲きだ。
悲しいことに、僕はドテっとしていて、シュッとしたカッコいい黒服さんじゃなかった。
自分で言うのもなんだけど、水商売向きではない。
とはいえ、一応六大学を卒業してるし、ちょっとだけサラリーマン経験もある。元々そこそこ本が好きだったのが、刑務所で浴びるほど読書をしたから、知識は豊富。となると、銀座で頭の良いお客さんとも話が弾むわけ。
一方で、刑務所帰りでちょっとやさぐれた匂いって、一部の女性にとってはフェロモンのように感じるらしく、異常にモテた。
それで、お客さんと女の子たちに担がれて、三年たたずにクラブオーナーになった。そのお店が「クラブM」
そうそう。つい最近うちにいたホステスが都議になったよ。
彼女で話題作りして、まあまあ流行った時期もありましたわ。
とはいえ、なんだかんだ経営悪化で閉店。ここらへんの話は記事にしたことあります。
有料マガジンの記事じゃ。ケケケ。
もちろん店を守りたかった。それで足掻きましたよ。ホントにキツかった。
銀座でお店をやってた同業者が、閉店後に自殺した話もリアルに聞いているし、僕の叔父さんは呉服屋たたむ時に首吊った。
実際に、自分が追い込まれてみると、死を選択する者の気持ちがよくわかる。
こんな辛い時に取るべき姿勢については「諦めたらそこで試合終了ですよ」という名言もあれば、名曲もあるよね。
負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じること。ダメになりそうな時それが一番大事♪
「それが大事」歌詞より抜粋
バブル後期の良い歌だなぁ。懐かしぃ。歌詞もその頃っぽい。僕はスカしたガキだったので、洋楽とかクラシックを崇めてたけど、しっかり聴いてましたよ。まあ、ザ・バブルって感じがするのは「CHA-CHA-CHA」とか、もうちょい前のお気楽な曲だけど。
ところが、それから30年。この曲については後日談があって。
24年間『それが大事』を歌い続けてきた結果、何が大事かわからなくなってしまったということだった。その結果導き出したのが、“どれも大事じゃない”という身も蓋もないような結論だったのだ。
大事MANブラザーズ立川「どれも大事じゃなかった」という結論に至った理由
exciteニュース 空閑叉京/HEW より引用
それでこういう曲ができた。
負けてもいい投げ出してもいい 信じ抜けないこともあるだろう
泣いてもいい逃げ出してもいい 全力で自分を援護しろ!
負けてもいい投げ出してもいい 信じ抜けないこともあるだろう
泣いてもいい逃げ出してもいい
どうせ神様は手を抜かない
「神様は手を抜かない」歌詞より抜粋
結果。悲報。売れず。
曲はイマイチなんだけど、タイトルと歌詞はこっちの方が好きだなぁ。
まあ、流石一発屋というか。でもでも「ロマンチックが止まらない」も「愛は勝つ」も「部屋とYシャツと私」も一発屋でしょ。ヒット量産する方が異常つーの。
僕が好きなGAO の「サヨナラ」だって一発屋だし。
それでさぁ。GAOって女性なのよね。
そして昨日の記事に戻る(笑)
昨日の話は続きでありイントロ。
いや〜。久しぶりに考えながらリンクをペタペタ貼って書いたなぁ。
「手抜きなし!」と。
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