死なないで愚か者たち
これは実家の自室の隅っこで、私が高校生のときに築いた防護膜みたいなものである。もう10年以上前になる。
音楽と音楽が作り出す空間に縋って生きていた。
通っていた学校が自分に合わずそこでは居場所が作れないまま、かといって家の中でも息がうまくできる場所がなく、毎晩深夜の2時頃までいつも眠れなかった。
親友はいたけど、それも幸福なことに何人かいたけど、学校が違う上にそこそこ進学系のコースだったので高校生のくせに忙しく、なんとなく、頼るというよりは目標の為に励む中での戦友みたいな感