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自転車で訪ねる式内社、140字の古社巡礼
2022年3月31日 21:22
賊が火を放った草に囲まれ絶体絶命。そこで剣を鎌のように薙ぎ払うや火は賊の方になびいた。日本武尊神話のひと幕。草を薙ぎ払ったから草薙。尊を救った天叢雲剣はこうして草薙剣となり熱田神宮の神宝へ。境内に内部が朽ちてもひこばえ生える樹齢千年のクスノキ。生命力強し。写真は静岡県静岡市。
2022年3月30日 21:13
由緒曰く、武烈天皇期に祈雨祭が行われ後世、旱魃の危機を境内の井戸が救った。作物を潤すという点で両者は共通。水に対して効験あらたかということだろう。目に見える証拠として本殿後方のクスノキの育ちはすこぶるよい。注連縄こそないが幹太く背の高さは遠くからの目印に。写真は静岡県静岡市。
2022年3月29日 20:55
「高砂」「参宮」「瀧自慢」「天下錦」。拝殿で手を合わせるも左右に積まれた酒樽に興味津々。祭神には宇奈根神とともに武甕槌命始め春日の神々。二棟並ぶ常夜灯と境内の鹿像が春日大社を思わせる。参拝後、坂を下り初瀬街道の一ノ鳥居へ。土産は伊賀酒と肴の伊賀越漬。写真は三重県名張市。
2022年3月26日 19:02
大地の古語「ナ」。「紀」の推古段では地震を「ナヰ」と読ます。大和での地震がきっかけで地震守護の神社となった。離れた場所からも目立つ高木のスギが目印。参拝後、拝殿左奥に向かうと「あっ」と声が漏れた。朱色地の本殿には物語のような絵が描かれ色彩豊か。名張の宝だ。写真は三重県名張市。
2022年3月25日 20:47
二本の百度石の間をこよりを手にお百度を踏む人々。入口に立ちその光景に驚き。直前に訪ねた、一宮で名神大社の枚岡神社をはるかに上回る人出。石切駅から神社へ続く狭い参道には小さな神々が集い、軒を連ねる占いや様々な店。神社の霊験にすがる人々の多さ物語る。写真は大阪府東大阪市。
2022年3月24日 21:04
社前の道路は交通量多く、サイクリストには危険で走りにくい。そそくさと境内に避難。由緒が記す「諸木繁茂し深厳」とは大げさな気もするが、枝を広げたクスノキが森を作るのは確か。社名=氏族名で、栗原連の氏神。紛らわしいのは末社の栗玉大神。同じ栗でもこちらは地主神。写真は大阪府東大阪市。
2022年3月22日 20:59
どっしりした石鳥居をくぐり正面の拝殿に向かうと、宮司さんが本殿の床を磨いておられた。ひと言声をかけて手を合わす。古代には「日下の入江」がずっと南に入り込んでおり神武軍はそこに上陸したと由緒が伝える東征譚。密集した住宅に囲まれた現在からは想像もできないけど。写真は大阪府東大阪市。
2022年3月20日 21:14
本殿後方の「津原の池」。池の水は少ないが傍に立つクスノキは幹が太くどっしりした根元。拝殿に手を合わせ破風を見上げると躍動感あふれる波間の竜。境内から離れた鳥居には「玉串神社」の扁額。神社の近くに有名な花園ラグビー場。「スクールウオーズ」見てた過去思い出す。写真は大阪府東大阪市。
2022年3月20日 08:50
道に迷い地元サイクリストが助け船。導かれたのは二ノ鳥居前。境内へ上がる道は広く、鉾を模した石柱や鹿像の数々。生駒山麓に広がる河内国一宮の森。聖地・神津嶽には奥の宮。鎮祭された天児屋根命と比売神は創建時の春日大社へ勧請。「元春日」の異名を持つ相当な古社。写真は大阪府東大阪市。
2022年3月18日 21:04
「紀」には石作連が垂仁天皇妃・日葉酢媛命の石棺製作の記事。当郡を含む四郡に同名の神社がある尾張国。「石といえば尾張」という認識があったのかどうか。広い境内の右手、玉垣のなかにそびえるのは保存樹指定されたツブラシイ。社名に「石」がつく神社だけど立派な御神木。写真は愛知県長久手市。
2022年3月17日 20:31
参拝後、社殿の周囲を確かめると盛り土の膨らみが古墳っぽい。標高200m弱の東谷山頂の神社は墳上に鎮座。建ち並ぶ民家を抜け山頂を目指すと木陰に市街地ではとうに溶けた雪が残る。展望台からは平野の先に名古屋駅の高層ビル。尾張氏の祖神が尾張の発展見届ける格好の場所。写真は愛知県名古屋市。
2022年3月16日 20:37
星神社の境内へは庄内緑地公園を囲む堤防道路から石段を降りる。祭神には織姫星と牽牛星。七夕さまといえば同郡・多奈波太神社の方が似合いそうだが、ここでは縁結びの神として尊崇。もし星に願いをというなら、ロシアの侵略を受けたウクライナにいち早く平和が訪れてほしい。写真は愛知県名古屋市。
2022年3月15日 20:59
国道41号線沿い、よくあるロードサイドの風景に凛とした存在感。社叢というほどの木々はなく神社としても小さいだけに、標柱に刻まれた式内の文字に感じる重み。ちなみに春日部郡の多気神社は目と鼻の先。坂庭神社の場所も多気東町だからここは山田郡というより春日部郡では。写真は愛知県小牧市。
2022年3月13日 19:39
イチローの出身地・豊山町との境に近い名古屋市北端の北区如意。神社の場所は庄内川以北。春日部郡の味鋺、物部両社の比定地よりもさらに北ゆえに旧山田郡に当てはまるのか、といった疑問も。鳥居前の道路は交通量が多く、鳥居をくぐり木立に包まれた境内に入るとホッとした。写真は愛知県名古屋市。