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23.「不確実さを楽しんで」|ヒロトさん

昨晩、ウィルゲートに勤めていらっしゃる、ヒロトさんとお話をさせていただいた。

普段からヒロトさんとはリプライのやり取りを盛んにしており、「キャリア支援をする」と名前にも入れてらっしゃるので、声をかけさせていただいた。
さすが今まで100人以上の学生と話してきただけあって、とても気さくで話しやすい方だった。

今回はヒロトさんに自己分析やヒロトさん自身の就活軸の話などをお話していただいたのでまとめたい。

↓ヒロトさんTwitter

↓ヒロトさんnote



■自己分析

ヒロトさんのnoteを見たり、話してみればわかるが、自己分析をすごく丁寧にされている。自分がその道を選んだ理由というのがはっきり言語化できているのが印象的だった。

就活に向けては、ヒロトさんなりにフォーマットをつくり、自己分析していたそうだが、それ以前から自分と向き合うことは多かったという。

というのも、ヒロトさんは、大学院まで進学していたそうで、小中高の同級生や学部卒で就職していった友人の中にはヒロトさんが大学院に在学中に結婚して家庭を築いている人もいたそう。その状況をみて自分の人生の選択について意識し始めた部分もあったという。


就活に向けての自己分析について、ヒロトさんは「目的をもってやること」が大切だという。

「『自己を分析する』ってすごくフワッとしてるじゃないですか。だからその先に何を見つけ出すのかを先に決めておいた方が良いです」

過去を振り返り、いろいろな視点から自分が見られるからこそ、それをどの切り口で見るのか、何に対しての答えが欲しいのかを先にはっきりさせておく必要があるという。

そして、価値観の合う会社に入るのはとても重要なことだ。

例えばヒロトさんは「お給料は自分が提供した価値」だと考えているそうだ。だから自分の持てる時間のなるべく多くを会社のためや勉強のために使っているという。
しかし、そうは思わない人も世の中には多い。世間一般的には労働条件の改善やQOLが重視されており、実際、ヒロトさんの同級生の中にも、「お給料は会社で働いた時間に対して払われるもの」という価値観を持った人がいる。

別にヒロトさんが正しいとか、それ以外の人が正しくないではない。そういう価値観の違いはどうしても生まれてしまうものだ。

「それが高校の同級生、大学の同級生くらいだから全然仲良くできるが、同じ会社の社員だったら絶対バトルよね笑」

と、ヒロトさん。
他人の価値観は尊重はできるが、一緒に仕事をしていくとなると話は変わる。

価値観は、譲れない部分にあたるものだから、そこが自分とズレていない組織・企業を選ぶことが大切なのでは、と考えているそうだ。


そしてこの価値観というのは、一生をかけて探っていく感覚でいた方が良いと言う。

それは、終身雇用制度がなくなってきた時代背景にも起因する。

新卒採用の場合、企業側も大きく力を入れるため、学生も様々な社会人と会って話し、選択していける。
しかし、転職で中途採用となると現時点ではそうはいかない。

そうなったときに、どの切り口で、どの価値観で企業を選ぶかが新卒以上に大切になってくるだろう、ということだ。



■就活軸とこれから

ヒロトさんが就活の時に軸にしたのは、「将来的に自分が生まれ育った奈良に恩返しができるか」だったそうだ。

奈良は、寺院やシカなど観光資源が多く、観光客数も多いに関わらず、宿泊客数は全国46位と低い。
観光客は夜にお金を落としていくことが多いのだが、宿泊客が少ないため夜の収益も上がらない、というのが現状だそうだ。

ヒロトさんは最初、宿泊業に就こうと考え、インターンをしていたと言う。
しかしその中で、いきなり宿泊業界に入っても業界を変えることはできないだろうと感じたそうだ。

そこでいろいろな業界を見れる企業に入り、それぞれのビジネスモデルを観察しよう。その中で宿泊業界や地方創生に生かせそうなものを応用していこうと考えているそうだ。

そのため今はIT系のウィルゲートに勤務していると言う。


ヒロトさん自身がこれからしたいこととして、もちろん最終的には奈良を活気づけていきたいと考えているそうだが、いきなり奈良でやっていくのは難しいかもしれないと考えているそうだ。

「事業をするには市場がないとできない。
だからまずはすでに市場があるところで成功事例を出して、奈良に市場ごと持ち込むのがいいんじゃないかと思っている。
その第一歩として狙っているのは福岡かな。大学院も含めて6年間いると愛着もわいてきたね」


将来的には起業ですか?と尋ねると「それも一つの手段だとは思っている」と返してくださった。

「でも、絶対起業とは思っていなくて、もしも会社の中でそれをやらせてくれるならその範囲のことはできるだけしたいと思っている。ゼロから始めるのって時間もかかるし、すでに資源があるのに使わないってすごくもったいないと思う

これには私も同感で、ゼロから始めれば自分がやりたい形になる確率が高い。しかしその分リスクも高いし、人を集めたり資金を集めたりと時間もかかる。
そこに時間をかけて、自分の解決したい課題にコミットできないのは惜しいと思う。

就職が手段の一つであるように、起業も一つの手段でしかないことを改めて意識したいと感じた。



■就活生に向けて

学生のころから、ONE CAREERのインターンを通し、積極的に就活支援を行ってきたというヒロトさん。
その背景には「環境に選ばされず、自分で選択する人がもっと増えてほしい」という想いがあるそうだ。

理系の大学院の研究室にいると、就活を積極的にしなくても、OBとのつながりや研究室の推薦で就職できることが多い。
また九州大学は旧帝国大学の一つであり、学生もそこに通っている自負があるため「就職も有名な大企業だよね」という価値観や雰囲気があるという。

しかしそれは自ら選んでいるように見えて、その実「周りがそうしているから」と、環境に流されているだけなのではないかとヒロトさんは感じたそうだ。

自分が選んだ会社だという感覚が、その後の働き方にも関わってくるように感じる」

だから、いろんな人の就活のお手伝いをすることによって、たくさんの選択肢があることに気づき、その中から自分で選べる人が増えてほしい、と考えているそうだ。


現在はウィルゲートというIT系の会社のマーケティング本部に所属しているヒロトさん。しかし、社会人になったからこそできる就活支援があると考え、「週に2人まで」と限度は決めているものの、就活生との面談は続けているという。

「不確実さを楽しんでほしい」

と、ヒロトさんはおっしゃった。

就活中に出会えた仲間が近い価値観を持っていたり夢を持っていたりして、一生の仲間になる可能性だってある。
その人の紹介で新しいインターンや企業を知るきっかけになることだってある。

このような不確実さも就活の醍醐味だから、恐れず楽しんでほしいとのことだ。

もし就活に困っていればTwitterでヒロトさんに声をかけてみてほしい。
きっと快くあなたの相談に乗ってくれるはずだ。

↓ヒロトさんTwitter

↓ヒロトさんnote



ヒロトさんへ

昨晩は、いろいろなお話をしてくださり、ありがとうございました。

やりたいことに直接向かうのではなく、一度別の角度で経験を積み、いろいろな世界を見てから夢を叶えていこうとする姿勢や、「好き」だけで大学院まで進学してしまうスタンスなど、自分とすごく似ている部分があったことや自分のこうありたいと思う姿に近いことがわかってうれしかったです。
また、ヒロトさん自身の価値観や考え方を通し、私が企業選びの軸をどう考えていくかを考えることができました。

これから、私も自分と向き合いつつ、どうすれば夢に向かっていけるか考えていきたいと思います。
そして、私に似ていると感じた分、注目して追わせていただきます。笑
これからもよろしくお願いいたしします。

いつも読んでくださってありがとうございます。