sml

生きてはいます

sml

生きてはいます

記事一覧

固定された記事

FROST*というバンドについて

※本文はFROST*の英語版Wikipediaと、2020年リリースのボックスセット"13 Winters"の解説文(2020年5月、Prog MagazineのNick Shilton氏が執筆)を元に情報をまとめたもので…

sml
4日前

プログレッシヴ・ロックの"真の"入門バンドとしてのEmerson, Lake and Palmer

プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルがある。 以前の記事でもまとめた通り、あまりに多様過ぎるがゆえに複雑で、説明しようにも骨の折れるジャンルだ。 そんな中で…

sml
2週間前
5

拝啓 月野木ちろる様(注: 激キモ自分語り)

ななしいんく所属のVTuber、月野木ちろるが、約2年ぶりに活動を再開した。 何年もnoteを放置して突然何の話を始めるのか、と思われるかもしれない。いや、元々は他にも多…

sml
3週間前
7

"現代の"プログレッシヴ・ロックを考える: 古典主義(Classicism)と折衷主義(Eclecticism) 【後編】

 さて、前編においては、「プログレッシヴ・ロック」と呼ばれる音楽様式が、時代が進むにつれてあまりにも多様化し過ぎたゆえに、一つのジャンルとして扱うことが難しくな…

sml
3年前
7

"現代の"プログレッシヴ・ロックを考える: 古典主義(Classicism)と折衷主義(Eclecticism) 【前編】

はじめに 「プログレッシヴ・ロック」というジャンルは、音楽に限らず多くの芸術様式がそうであるように、定義づけや区分のしかたが曖昧なケースが目立つ。とりわけ"プロ…

sml
4年前
19
FROST*というバンドについて

FROST*というバンドについて

※本文はFROST*の英語版Wikipediaと、2020年リリースのボックスセット"13 Winters"の解説文(2020年5月、Prog MagazineのNick Shilton氏が執筆)を元に情報をまとめたものです。

1. 結成からアルバムデビューまで 1990年代初頭からBBC等のラジオプロデューサーとして活動していたジェム・ゴドフリー(Jem Godfrey)は、2000年に複数の

もっとみる
プログレッシヴ・ロックの"真の"入門バンドとしてのEmerson, Lake and Palmer

プログレッシヴ・ロックの"真の"入門バンドとしてのEmerson, Lake and Palmer

プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルがある。

以前の記事でもまとめた通り、あまりに多様過ぎるがゆえに複雑で、説明しようにも骨の折れるジャンルだ。

そんな中で、音楽性とエンタメ性を奇跡的に両立したグループがごく少数だけ存在する。

Emerson, Lake and Palmer (ELP)は、

多くの人が(ほぼ無意識的に)親しみを持つクラシック音楽のロックアレンジ

オルガン揺らし等に代

もっとみる

拝啓 月野木ちろる様(注: 激キモ自分語り)

ななしいんく所属のVTuber、月野木ちろるが、約2年ぶりに活動を再開した。

何年もnoteを放置して突然何の話を始めるのか、と思われるかもしれない。いや、元々は他にも多少の駄文が残っていたのだが、音楽関係の分析以外は読み返す価値がないと勝手ながら判断し、随分前に削除していた。

彼女の復帰について思うところが幾つかあり、なんとか文章としてまとめたいと思い立ったは良いものの、現時点で私が長文を書

もっとみる

"現代の"プログレッシヴ・ロックを考える: 古典主義(Classicism)と折衷主義(Eclecticism) 【後編】

 さて、前編においては、「プログレッシヴ・ロック」と呼ばれる音楽様式が、時代が進むにつれてあまりにも多様化し過ぎたゆえに、一つのジャンルとして扱うことが難しくなった点を指摘し、また、より具体的なカテゴライズの一例として、海外コミュニティサイトProgarchivesが独自に定義したサブジャンルを一つ一つ紹介した。
 ここで留意しておきたいのは、これらの区分は全て音楽的特徴のみを表したものだという点

もっとみる

"現代の"プログレッシヴ・ロックを考える: 古典主義(Classicism)と折衷主義(Eclecticism) 【前編】

はじめに 「プログレッシヴ・ロック」というジャンルは、音楽に限らず多くの芸術様式がそうであるように、定義づけや区分のしかたが曖昧なケースが目立つ。とりわけ"プログレッシヴ"なアプローチが多種多様となってしまった現代では、体系的にこのジャンルを細分化することは容易ではなく、結果として極めて多くのスタイルの音楽が"プログレッシヴ"という一単語にて説明された(つもりになっている)のが現状である。
 本記

もっとみる