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竹の春 とは

実家から持ち帰ってきた父の形見でもある一冊
『美しい日本の季語 ー365日で味わうー』 金子兜太

毎日365日、一つづつ季語が紹介されています。

言葉の響きの美しいもの、めずらしいもの、広く知られていても、なお含蓄が深く面白いものを中心に、一日一季語を紹介。四季の移ろいを繊細にすくい取った日本ならではの美しい“季語”をじっくり味わってください。


誠文堂新光社 紹介文

此方、白南風と書いて、しろはえ

記事にしたのは少し前だと思っていたら、もう2か月経ってました。
既に読み方を忘れていて、改めて繰り返しが大切だと思うお年頃です。

本日9月6日のページを開くと、書かれていたのは

竹の春(たけのはる)

なぜ?秋に竹の春、とは?と読んでみると

春の竹はまるで秋のように、はらはらと葉を落とすので、春のことを「竹の秋」と言います。
「筍」が生え「若竹」としてぐんぐん成長し、その過程で「竹の皮を脱ぐ」のが夏で、これらは夏の季語とされています。

そして、多くの植物が盛りを過ぎて落葉する秋、竹は青々とした葉を茂らせているので「竹の春」とは秋のことです。秋の竹は、道具を作るための良質な素材になるので「竹伐る」も秋の季語です。

『美しい日本の季語 ー365日で味わうー』

なるほど。
竹には独特の四季があるので季語もこのようになっているのですね。
初めて知りました。奥深いです。

竹といえば…日々、佐渡で伐採していたGWの日々を思い出しますが。

あの頃の竹は何かの道具を作る素材には適さない、という事なのですね。
確かに切った青竹は見た目には綺麗だったのですが、物干し竿にするには水分も多すぎるししなるので無理適さないかも、となんとなく感じていました。

以前、TV番組で弓道用の竹を伐採するに至るまでのドキュメンタリー番組を見た事があります。その時は気にしていませんでしたが、恐らく秋だったのでしょう。

季語を新しく知るだけでも物事の捉え方が違って見えることもあるのですね。

坂 か け て 夕 日 美 し 竹 の 春

中村汀女


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