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竹は俗気を吸うのかもしれない

昨晩佐渡から帰ってきました。

今回の渡島目的は縁戚宅の整理です。持ち主はたまに関東圏から戻ってくることもあったようですが、生活空間以外には殆ど手入れをしていない状態の為、外回りや蔵が結構凄いことになっていました。

はぜ小屋という名称をご存知の方、どれくらいいらっしゃるのでしょうか。
はぜ稲架と書きます。
※地方によっては、はさ、はざ、はせ、はぜ、はでなどとも呼ばれるそうです。

架(はぜ)ってご存知ですか?
刈り取った稲を天日に干すために竹や木材で柱を作り、横木を何本かかけて作られてるものです。かつて、稲刈り後の田んぼではどこでも見られるものでしたが、最近はすぐ機械で脱穀するので、ほとんど見なくなりました。

ameblo『稲架(はぜ)小屋、解体!』より


きちんとビフォーアフターの写真を撮っておけばよかったのですが…

最初はこんな感じで⬇️
もう、竹やら笹やら蔦が絡まるやら
おまけに使わなくなった器具が捨ててあったり…
後方に使わなくなった洗濯機があるのも見えますかね…

業者の人にしか見えない家人w

自分の家の敷地内なので不法投棄、とは言いませんが…
不要な農機具なんかも錆びついて放置状態です。

そして何と言っても竹のパワー恐るべし。
小屋の裏の日の当たらない場所から少しでも陽を浴びようと、生存競争。
床や屋根を突き抜け、瓦も持ち上げ、伸びること伸びること。

一日中作業していたわけではありませんでしたが、3日に渡って竹や笹を二人で切りまくりました。
切る、と言うより気持ち的には斬る、ですね。

根本近くを切るとつまづいてしまう可能性があるので、何十センチか上を切ります。そうしておくと暫く経つと根っこから枯れるらしいです。
時間はかかりますが。

こんな感じに切りました⬇️

ただ、ですね…
気をつけないとこの場所で転んでしまうと、竹の切り口にツンのめってブスッと刺されてしまう可能性もあるわけで。
結構細心の注意を払っていたのですが、それでも足に蔦が絡んでいるのに気づかずに転び、すぐ前に切った竹が並んでいて、かなりヒヤッとしました。
ヒヤッと、と言うよりゾッとしました、の方が正しいですね。

格闘した結果、随分キレイにすっきりしましたよ。

屋根に生えてる笹はこの後処理しました

作業前をきちんと写真に収めていればよかったのですが…
小屋は全く後ろから陽がささず、真っ暗な状態だったのです。

作業、2日目です。この後も結構切りました。

家人は私が戦力になると思っていなかったようですが(苦笑)私も1日百本くらい、ノコギリ🪚を使い、ギコギコ切り倒していきました。

これは開墾と呼んでも良いと思いました。

竹の密集度、伝わりますでしょうか。
小屋の裏に人が通れるくらいの道を作るの、それはそれは大変でしたよ。
因みにここはほぼ私一人でやりました。

太い竹の切り口、ちゃんと上から撮ればよかったのですが…
初めてにしてはキレイに切れたと思っています。
家人にも驚かれました。

直径10センチ位の竹を横に真っ直ぐに切るのは結構大変

ゴミ、後から後から藪の中からも出てきました。

文字通り山になりました
年数を経て、ほぼ土にかえっている鉄材も…

私は主に竹や笹を、斬って斬って斬りまくりました。

最終的な小屋の前の写真はこちらです⬇️

定点でビフォーアフターしていないのであまり伝わらないかもしれませんが。
洗濯機も家人が蹴飛ばしながら動かしました。
後ろから覆い被さっている竹の葉は多少ありますが、瓦から生えてきている竹は家人が屋根に登って切り落としました。

自己満足な記事をアップしているのかもしれませんが
自分としてはグッジョ〜ブ👍
と思っています。

そして思ったのが、

私、こういう作業、好きなのかもしれない

という事。

何をしていても雑念がよぎり、集中できない事に悩まされていましたが、不思議と竹を切っている時は無心になれた気がします。

ヨガをしていても瞑想の時間に全く瞑想できなかったのに。

その昔、台湾の中学生の国語の教科書を読んでいたときに

竹は俗気を吸う

という内容の散文が載っていたのを思い出しました。
確か家の周りに竹があるのは良い事だという内容が書かれていたような気がします。
竹林は防風林としての意味や地震に強い、という意味ももちろんあるのでしょうが、確かに俗気を吸うのかもしれません。

作業の後は気分がすっきり爽快になった私でした。


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