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未来にワクワクしなくなったら衰退する

最近、アプリを使って図書館からオーディオブックを借りるようになりました。車通勤なのでとても便利です。
早速、感想文第一弾!

有名な日系米国人理論物理学者、Michio Kaku氏が2011年に出版した、未来予想本です。

日本語では「2100年の科学ライフ」というタイトルで出版されているようです。

どんな本かと言いますと、医療、コンピューターサイエンス、AI、ナノテク、エネルギーなどのテクノロジーが、近未来(現在から2030年)、ミッドセンチュリー(2030年から2070年)、遠い未来(2070年から2100年)のそれぞれでどうなっていくのかを、天才物理学者がその分野の300名以上の専門家をインタビューした上で、素人にも理解できる説明で広く浅く予測してくれるというありがたい本です。

面白いのはここ。

10年以上前の本だから、2023年の私たちはすでにこの本の「近未来」のとこにいる。

なので私の反応はこうです。

・あ~、これ話題になったよね。最近聞かないけど。
・あ!これその通りになった!(パンデミック含む)
・やたらASIMO推しなのがウケる。日本買いかぶりすぎだってばさ。日系だから贔屓なんだろうけれど。

ミッドセンチュリー未来に関してはこんな感じ。
・そこまで来ているのか…。でも実現するにはまだまだなんでしょ?
・人間は絶対これ悪用するって。楽観的過ぎるって。
・先生の話を聞いていると天才科学者以外の職業はルーザーな気がしてきた。
・というか、あれでしょ。先生はバックトゥザフューチャーのドックでしょ。

遠い未来に関してはこんな感じ。
・なにそのディストピア!そんな未来嫌すぎる!笑
・先生の話を総合すると、もう人間は形をとどめていなくないか?もう人間じゃなくなっていないか?
・なのにその時代もカップルが子供欲しがる設定で話してないか?無いわ。
・もうあれだわ。私のひ孫は火星で自分で増殖するナノボット20億台とかになってるわ!

またね。この先生、すぐにスタートレックとか名作映画を例えに出すので、もうね。車の中で一人で爆笑してました。

夫も中学生の息子も少し聞きましたが、やっぱり面白がっていました。

とても良かったのは、科学の話だけでなく、どうして科学が遅れていた西洋が盛り返して、逆に中国やオスマン帝国は停滞してしまったのか。そしてどうして今は中国やインドが勢いあるのか。どうして科学が思ったように発展しないのか。経済との関係はどうなのか。
そういう部分も聞きごたえがありました。

タイトルに書きましたが、未来にワクワクしなくなったら、クリエイティブさが失われ、科学への探究心も失われ、衰退してしまうんですね。歴史はそれを繰り返しながら宇宙に向かって加速している。人間社会自体もエントロピーなのだろうか。なんてね。

おススメ!

今日のサムネはハーバード大学のMuseum of Natural Historyの前に飾ってあった氷の顕微鏡です。ワクワク維持に家族でたまに行きます。州民は日曜の朝、無料で入れるんですよ。ありがたいです。

ちなみにDr. Kakuはハーバード出身のようです。

次は何読もうかな。あ。聞こうかな。

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