正しさよりも大切なのは、きっと優しさ
小さな頃、ヒーローが好きだった。
自分勝手な理由で人々を襲う悪の怪人たち。
悪を鮮やかに成敗する姿はとてもとても、カッコよかった。
ひとまず戦いが終われば、日常においても人助けをする。
それが僕にとってのヒーローだった。
悪の怪人が人々を襲う理由は実に様々だったのを覚えている。
怪人同士の社会における遊戯とするものもいれば、
彼らの理想へ向かうために襲うものもいた。
小さい頃の僕は、ヒーローは正義の味方であることを疑わなかったし、
正義の名の下であれば、暴力で解決することだ