【短編小説】サンタクロースアンチ
僕はサンタクロースのアンチだ。
太郎くんがサンタクロースにお願いしてからうちに憎たらしい猫が来た。
暖炉にかけられた靴下に入っていた猫は可愛く鳴いた。
いや、可愛くもない。
ふざけるな。
だからぼくは靴下を食べることにした。
今年こそは猫が来ないように。
胃袋の中に靴下を隠した。
そして猫は完璧に僕の代わりになった。
僕がサンタクロースのアンチをしたから、奴はここまで計算してたんだ。
やっぱり僕はサンタクロースのアンチだ。
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